こんにちは、Yutoです。
三重県津市にはミツマタの群生地があります。
普通の森の中に突如黄色い花が大量に現れる光景は圧巻です。見頃はだいたい3月の月末ごろ。河津桜が終わってエドヒガンなどしだれ桜と同じぐらいのタイミングですね。ソメイヨシノの直前です。
ミツマタは咲き始めは灰黄色で暖かくなってくるとしっかりした黄色になります。花が下を向いて咲くので、俯瞰で撮ると白色が目立ちやすく、撮影場所を選ぶ被写体といえます。

Youtubeでミツマタの写真を現像解説したので、こちらではその時の撮影記を残しておきます。

撮影イメージ

森の中で黄金に輝く幻想的なミツマタを頭に思い浮かべます。
花と同じ高さの視線ではなく、もう少し高いところから俯瞰気味で撮ることで山の中の立体的な地形でミツマタが海のように広がっていると幻想的になりそうです。
森の中で光自体は入ってきているものの、控えめでどちらかというとフラットな環境で撮れば、淡いコントラストの濃淡が綺麗そうです。

撮影プラン

森の中に光がほしいので、あえて日中の日の高い時間帯に行くことにしました。そうすることでミツマタの黄色がより鮮やかになります。

三重県津市ではあるものの、ほぼ奈良県との県境に近く、付近には公共交通機関と呼ばれるものはありません。バスはあるのか？あ！松阪からJR東海 名松線という超ローカル線は出ています…。2時間に1本とかのレベルです。
時間さえ合わせれば行くことはできそうですが、松阪で前泊が必要でしょうね。まぁ、基本は車で行くところですね。笑

黄金の絨毯を撮りたいので標準ズームレンズと、24mmの構図で良さそうなら少しでも画質が良くなる24mm単焦点レンズを持っていきました。

ロケハン

駐車場から集落の坂道をのぼって、山の中へ。のどかな空間です。
地味に上り坂が続くので、運動不足の状態だと大変です。
15分ぐらい上り続けると道端にぽつりぽつりとミツマタが咲いています。
そこからさらに5分ぐらい歩くと森の中にミツマタの群生が突如あらわれます。

群生はかなり広く、奥のほうまでいくと群生地を見渡せる展望台もあったりします。

日中ということもあって、光が差し込んでいる場所とそうでない場所の差が激しいです。
ここではあまり光が差し込んでいない場所かつ、ミツマタ群生ができるだけ広く見渡せるところを探しました。

ちなみにミツマタはこんな感じで、枝先に黄色い花をつけて下を向いた状態で咲きます。
そのため、上から見ると花の裏側の白い部分が目立ちます。
ロケハンでは、さきほどの条件に加えて白さがあまり目立たたない場所も探しました。

本番撮影

条件の合う場所を見つけたらいよいよ撮影です。
木々の隙間から見える空が入ると明暗バランスが一気に崩れてしまうので、そうならないように構図を組み立てていきます。

パンフォーカスにしたいので、ある程度絞り込みたい気持ちはありますが、絞り込むと暗くなってしまいシャッタースピードやISO感度で明るさを補う必要があります。
ISO感度はあげたくないので、シャッタースピードで明るさを調整しますが、やはり手持ちゆえに限界はあります。とはいえF8まで絞ることができたので十分といえます。

今回、撮影イメージに沿ったお気に入りはこの4枚ですね。
どれもミツマタの群生地の広さがわかるとともに、山ならではの凹凸ある地形がよく出ています。それに応じた濃淡も綺麗でした。

編集

編集はYoutubeで工程と解説を行っています。
興味のある方はぜひこちらもご覧ください。

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