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さて、私はどう生きるか。

「君たちはどう生きるか」を観てきました。
めちゃくちゃ好きな作品だったなぁ〜!!!
正直、宮﨑駿作品にもジブリ作品にも馴染みないけど、好きな映画だった〜!!
考察とか色々あるけど、自分が初見で感じたことを忘れないためだけにこれを書いておく。
とりあえず書き殴ってる感じだからまとまってないと思う、でも衝動は大事にしたいから全然いい!(ってことにさせて)
※ネタバレあり

観終わった瞬間は、「なんかすごい良かった〜〜!!」ってなったし泣いてた。
力が湧いてくるっていうか、背筋伸びるっていうか、そんな感じ。

物語を理解できたなんてことは全く思ってないけど、個人的にあらすじこんな感じかなぁ〜みたいなのはある。
新しい環境や母親・ナツコさんを全く受け入れられてないマヒトが、お母さんが自分に残してくれた「君たちはどう生きるか」の本を読んで、涙を流すところ。
あそこから大きく物語が動き始めていった気がする。
ナツコさんや今自分がいる環境と向き合う覚悟を決めた感じ。そしてナツコさんを迎えに行く。
その中でマヒトがどんどん成長する。自分の中の「悪」を認めたり、火のトラウマを克服したり、母親との別れと新しい母親としてのナツコさんを受け入れたり、、。

物語以外にも、「ワラワラ」ってかわいらしい物体(輪廻転生していく魂みたいに見えた)とか、描き分けられたいろんな種類のおばあちゃんとか、ジブリっぽいって感じた。
あとは、ひとりだけ異質なくらい滑稽に描かれてたマヒトの父親ね。
父親に対してなのか、大人の男に対してなのかわからないけど、駿さんはあまり好意的に思ってないのかな?って感じるくらい。(妻や子供のため、と見せかけて行動がなんだか全部自分本位に見えたんだよね)
そこも結構ジブリっぽいなって思ったかも。

好きなシーン2つあった。
ひとつ目はマヒトが大叔父様に会うところ。
後継者になることを断るシーンが好きだった。
大叔父様が現実世界に戻ろうとするマヒトに言うんだよね、
「そっちは火の海になるぞ」って、それでも戻るのかって。
で、マヒトが答えるの、「友達を見つけます」って。
ぐーってきたなぁ、、
これから先のことなんて誰にも分からなくて、確かに火の海になるかもしれない。
それは世界全体がそうなるかもしれないし、自分にとってはそう感じてしまうような世界かもしれない、でもマヒトはその世界に帰ることを選んだんだよね。それまで全然そんなタイプじゃなかったくせにさ。マヒト成長してるじゃん。
なんか私も、友達の顔が浮かんだんだよね。
めちゃくちゃ好きなシーンだった。涙出た。

あとひとつは、扉から元の世界に帰るところ。
マヒトと一緒にヒミ様も元いた世界に帰るって言うのをマヒトは止めるの。
「火事で死んでしまうから、君はここにいたほうがいい」って。
でもヒミ様は「火って素敵じゃない?」って言ってくれる。
そして続けて「それにあなたを産めるんだもの」って。
これから起こる悪いことより、これから起こる良いことを大事にできるってすごいよ。大切なことだなって思った。

さっき書いたみたいに、これまでの作品も熱心に観たことないけど、なんとなく「あの作品のあれっぽいな〜」みたいな絵もあって宮﨑駿詰め合わせみたいな感じなのかな?そのほとんどがわからなかったんだけどね。

良いとか悪いとか、面白いとか面白くないとかじゃなくて、とにかく「好き」な作品だった。
マヒトはこんなふうに自分と向き合って自分を受け入れて生きていくことを選んだ。じゃあ自分は、どう向き合って、どう受け入れていく?って。そしてこれから先の人生どう生きていく?って。残念なことにアオサギの姿は見えない。
まさに、『君たちはどう生きるか』

あと、映画観に行く前、良い評価をあんまり見なかったから期待してなかったんだけど、やっぱり自分の目で見て感じたことを大事にしないといけないなって思った。結果的にすごく好きだったから。
そして、本当に観た人の数だけ解釈があって、映画でこんな現象起こるんだ?!ってびっくりしたし、そこも最高に良い。

2回目観に行きたいな〜って思ってるから、叶えばまた追記するかも。

おわり

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