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外国人留学生に面接で聞く質問

こんにちは。
ぬんきちです。
自己紹介→https://note.mu/yutori_tencho/n/nd8385b1d12e9

コンビニや飲食店で外国人留学生のアルバイトさんをみかけることが増えてきました。
ゆとり店長の店も2年ほど前から外国人留学生のアルバイト採用を始め、今では在籍スタッフのうち8割9割は外国国籍の方です。
面接では300人以上の方とお話しさせていただきました。

留学生を面接したことがある方、いつもどんな質問をしていますか??
私も最初は何を質問すべきか全くわかりませんでした。

何回も面接を経験しているうちに、聞いておくべき質問、気をつけるポイントが見えてきましたので、一部ではありますが、こちらにまとめてみます。
※本記事の対象は留学ビザの方ですので、他の理由でビザを取得されている方はあてはまらない可能性があります。

ポイント1:
アルバイトを掛け持ちする予定かどうか

いろんな目的で日本に来ている方がいて、なかにはできるだけ稼いで家族へ送金することが目的の方もいます。

留学ビザでは、就労活動は週28時間以内(長期休暇は週40時間以内)と決められていますが、複数バイトの掛け持ちや、記録に残らないよう給料の現金払いを要求したり、あのてこの手で持ちかけてくる方もいました。

人手不足の飲食業界では、「たくさん働きたい人材」はありがたい存在ではありますが、決まった時間を越えて働くと違法就労となり、雇っていいる側も罰せられることがあります。

しかも長期的にみると、働きすぎで体を壊し休みがちになったり、突然の帰国を余儀なくされたりと、決していいことはありません。「28時間、越えちゃだめだよ。」と優しく諭してお断りしましょう。

一番の理想は、学校とアルバイトの両立を大事にできる方です。

私はよく「アルバイトの掛け持ちをしたいかどうか」で本人が何を重視しているか判断しています。本気で日本語を習得し、今後の人生に活かしたいと考える方はあまりバイトの掛け持ちをしたがりません。

学費や生活費を支援してくれる家族がいる、もしくはきちんとお金の計画をして訪日している可能性が高いので、留学生活が安定している傾向があります。

また、たまに「あまりシフト入れてもらえないので、もう1つ始めようと思って」という方がいます。もちろん個人差、お店によっての状況は様々ありますが、この人手不足の時代にシフトをいれてもらえないというのは、何か理由があると考えた方がいいです。例えば、日本語能力が未熟で意思疎通が難しいとか、勤務態度に問題があるなどです。

お店として、ご本人の夢、日本語能力の成長を応援しましょう。

ポイント2:
学校or家とお店の距離

アルバイトは週に何回も通う場所なので、遠いと長く通うにつれて通勤が負担になってしまいます。面接に来たときは近い近いと思っていても、いざ通うとなるとしんどくなったりするんですよね。
日本に長く住んでいる私たちであればなんともない距離でも、留学生にとっては辛いこともあります。
学校もしくは家がお店に近い方であれば、定着していただける確率はグッとあがります

また、意外と気軽に?というか短期間で引っ越しをする方が多くて(たぶん学校の寮の契約期間とかの問題だと思うのですが)
引っ越ししてお店が遠くなると辞職の原因になることもあるので、面接時には直近で引っ越しの予定はないか確認しましょう。

ポイント3:
授業時間の変更に注意

これ!これなんです!!毎回悩まされるのは!!!
日本語学校、めちゃめちゃ授業時間が変わるんです。

年明け、4月、夏休み明けは授業の時間がかわりやすいタイミングなので注意が必要です。この確認を怠ると、午後から授業だから午前中お仕事お願いね~って仕事覚えたころに「店長!!来月から授業が午前中になりますのでアルバイトできません!!」。。。みたいなことが起こります。悲しい~。

よくあるのが、ディナーの時間帯のアルバイトをしていて、授業が朝授業に変わって、朝起きるのが辛くて辞めるパターンです。

この時間変更は、クラス分けテストによってレベル別に決められるらしく、自分では指定できない学校が多いようです。

さらには、大学や専門学校への進学のため、通常の授業とは別に特別クラスを受講する場合もあります。特別クラスは難易度が高く、勉強時間の確保に苦労している留学生が見受けられます。

面接では授業時間変更の有無を確認しておきましょう。
ただし、本人も時間変更を認識していない可能性があります。授業の変更、あるかもよ。学校に確認してね。と言ってあげてください。

最後に

ビザの更新も年々難しくなっているようで、アルバイトについてもより厳しくチェックされるようになってきています。

違法行為はもっての他ですが、上手くコミュニケーションをとっていかないと、ようやく戦力になってきたところで辞めざるを得ない状況になることも考えられます。面接のときから慎重に本人の考えを引き出していく必要がありますね。

日本語の未熟な方だと、文のニュアンスや「てにをは」が間違っていたりとか、本人が思っていない意味で伝わってしうこともあります。採用する側としては気長に取り組んでいきましょう。

上手く助けてもらって、お店を守っていけるといいですね。

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