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【編集部取材】 受験シーズンに大規模コンサート。深刻な「宿不足」の福岡で高稼働を誇る2つのホテルチェーン。 福岡県福岡市

2018.02.09

2017年2月、福岡市では大学受験と国家資格試験、それに大規模コンサートが重なり、深刻な「宿不足」が全国的に話題となった。

今年も同様の状況が危惧されている。

関西以西で最大の求心力を有する大都市「福岡」は、もともとビジネス・レジャーでの宿泊需要は大きかった。

また福岡は、地理的に韓国や中国に近いこともあり、いわゆるゴールデンルート(東京・京都・大阪)以外では、北海道・沖縄と並び、インバウンドの伸びも大きい。

当然、ホテルなど宿泊施設のキャパシティもそれなりに大きいと思われていただけに、「宿が取れない」という状況を意外に思った人も少なくないだろう。

しかし、福岡ドームなどで開催されるコンサートは数万人規模。

もちろん、来場者の全てが福岡市内に宿泊するわけではないが、こうした大規模コンサートが複数重なると、たちまち市内の宿泊施設は飽和する。

これに「受験需要」が重なれば、当然、事態は深刻となる。

今回は、やや視点を変えて、福岡発祥で、独自の展開により、高稼働を維持していう2社に話を聞いてみた。

<目次>

■マンションをホテルへ用途変更、福岡発祥の独自のスキームでインバウンド客を掴むSHI。

■福岡発、宿泊特化型ホテルの枠内で異彩を放つ「ホテルフォルツァ」。2019年以降は全国展開も。

■受験生には「救いの手」も。今後はやはり民泊の動向が鍵か。

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