【編集部取材】 宿泊特化型ホテルチェーンが「カフェ」の展開を加速させる理由。 東京都中央区
2018.03.05
宿泊特化型のホテルチェーンと言えば、館内にしっかりとしたレストランや宴会場を完備したシティホテルとは異なり、食事を全く提供しないか、もしくは提供しても朝食のみというところが多い。
もちろん昨今では、競合ホテルとの差別化を図るべく、その朝食に「注力」するチェーンも少なくないし、「宿泊特化型」とは矛盾するのだが、「2食付き」を売りにするホテルも見かけるようになった。
一方、近隣の飲食店(カフェやファストフード店など)と提携し、あえて「館外」で「特別な朝食」を提供するホテルも登場。
また、朝食は「館内」で提供するものの、あえて直営にせず、同じチェーンながらも、ホテルによってテナントがバラバラであることを、ある意味で「個性」としているチェーンも存在する。
こうした中、一部のホテルチェーンで、ホテルのフロント・ロビー部分と、カフェ(直営・テナントの如何を問わず)を「融合」させる動きが目立つようになってきた。
その背景には、いくつかの理由が考えられる。
それは、宿泊客へ向け、ホテル共用部分の「付加価値」向上を図った結果なのか?
それとも商業施設で言うところの「テナントミックス」に近い戦略なのか?
或いは、日中はほぼデッドスペースにせざるを得なかった朝食スペースの有効活用のひとつなのか?
様々な形でカフェとの「融合」を図っている3社の動きを追ってみた。
<目次>
■宿泊特化型のホテルリブマックスが、「MAX CAFE(マックスカフェ)」を急展開
■「テナントありき」で共用部分を「カフェ化」する東急ステイ。
■共用スペースに「賑わい」を創出することでブランド価値向上を図るソラーレホテルズアンドリゾーツ。
■「人手不足」「競合」「地域コミュニティとの共存」の課題をどうクリアするか?
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