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【編集部取材】 「産業観光」は、もはや「観光」の領域を超えた?そのカタチや目的は千差万別。 東京都江東区

2018.09.25

9月20日~23日の4日間、旅をテーマとした大規模展示会「ツーリズムEXPOジャパン2018」が東京ビックサイト(東京都江東区)で開催された。

今年は、近年の旅の多角化に伴い、「産業観光」「酒蔵」「スポーツ」「リゾートウェディング」など、テーマ別のエリアを新設。

このうち「産業観光」エリアには17ブースに22の企業や団体が出展した。

一口に「産業観光」と言っても、「現役」の工場や施設を見学するツアーや、既に現役を退き文化遺産となった施設を見学するツアー、工場の外から「景観」のみを楽しむツアーなど様々だ。

また、その目的も、あくまでも企業や商品のPRが中心のものもあれば、商品の「直売」ありきのもの、体験観光コース自体がある程度収益事業として成り立っているものまで、様々な段階がある。

今回は、多種多様な広がりを見せる産業観光の現状と課題について、「ツーリズムEXPOジャパン2018」出展ブースの中から、鉄板・定番とも言える出展者と、「やや尖がった」出展者を中心に取材を行った。


<目次>

■まずはバイヤーに向けて攻める地域ブランド「大川家具」。

■「産業観光」から「産業観光」を産むシャチハタ。

■諏訪田製作所は、多くの人が考える「産業観光の原型」。

■産業観光を「収益化」したコンペイトウ王国。

■産業観光のフルセットが揃う「横綱」北九州市。

■鹿児島と北海道が連携し、遺産のダークな部分にもあえて踏み込む。

■逆転の発想と独自路線、2次交通で仕掛ける岩見沢市。

■「産業観光」は、ある意味で「観光」の語源への回帰現象。


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