2軸のクアドラント

2軸で情報をモデル化する

【追記〜応用編〜】

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(ちょっとだけビジネスチックな話)

そういえば、最近「なんで2軸で考えるのか?」と聞かれてその回答をしていなかったので書きます。
(分かりづらかったらコメントかメールかツイッターのDMくださいね、LINEでもいいよ)

 

僕的には大きく2つの理由があって、

1つは、「情報のモデル化」
そしてもう1つは、「コンセプトー戦略を同時に考える」ためのツールだから

ということ。説明します。

ここ最近僕はわりとずっとこういう思考が頭の中にあるのだけれど、ベースとなっているのは濱口秀司という超有名な戦略家のかた。(調べてみてね)

この人の考え方をベースにして、僕の実体験や他で勉強したことをミックスしながら独自の思考ツールをブラッシュアップしている感覚。

そう、これは「思考ツール」なんだけれど、そもそもこの2軸の原点にあるのが、ほとんどの場合、何かを議論するときの「思考のための方法論を持たない」ということ。

ビジネスではよく「前提を整える」という表現をするけれど、イメージはそういうこと。

要は、自由度が大きすぎると、人は思考できないのです。
何故ならば、大きすぎる自由度の中では「思考するための方法論」を持ち得ていないから。

物事の意思決定は大きく分けで4つの時間軸がある。

「コンセプト(方向性)」→「戦略」→「決定」→「実行(戦術)」
という4ステップ。

時間軸が初期(グラフの左側)は自由度は最も大きく、実行フェーズ(グラフの右側)にいくほどに自由度が下がる。

そして興味深いのは、逆にリソースの分配は実行フェーズにいくほどに大きくなるということ。

これが何を表しているのかというと、初期の段階(コンセプトや方向性、戦略)の思考ツールがない(少ない)ということ。

ようは、初期の最も重要なフェーズにおいて、人々はその自由度が大きすぎるが故に、思考ツールを持ち得ないのである。

だから、2軸のマトリクスで考えることが有効になる。

1.情報のモデル化

話を戻す。情報のモデル化という観点で言うと、2軸のマトリクスは最強です。

まず、2軸の設定の仕方が無限大にある。
検討したい事象に対して最も適切らしい2軸を考える。

例えば、その事象に対して最も相関性が高い2軸を定めたり、相反する2軸を設定したりと、その組み合わせによって出てくる仮説の広がりがとても大きくなる。これは情報を扱う仕事においては非常にメリットがある。

ビジネス的には「セグメント」と言うけれど、分類分けをすることによって共通項を洗い出したり括ったり、あるいはそのセグメントを移動させるためにはどんな要素があるのかを考えたりと、汎用性が高い。

シンプル・イズ・ザ・ベスト!

 

2.「コンセプトー戦略」の思考ツールである

上の手書きの図にも書きましたが、多くの場合初期のコンセプト(方向性)と戦略を考えるにあたっての考え方(思考ツール)がない。

例えば、「目の前のボールペンの使い方を30秒で挙げてください」と言った場合、多くの人は10個なり20個なりを挙げることができる。
これは「目の前のボールペン」を「30秒で」という制約が付いているから出来るのである。

もっと広がって「今までになく画期的な”書くもの”を1年間で考えてみてください」というお題があったとしたら、ほとんどの人は「えっ?」となってしまう。場合によっては思考停止に陥る。

要はそう言うことである。

自由度が大きすぎると、人は思考できないという状態に陥る。どういう風に考えれば良いのか、わからないからである。

マトリクスを設定すると言うのは、その「何をどう考えれば良いのかわからない」という状態を脱するために非常に重要なポイントである。

設定の仕方によって「コンセプト」と「戦略」をある一定のレベルで担保することができるため、その後の論理の展開が非常にスムーズにいく。

 

具体的な事象に対してどんなマトリクスを設定し、どう展開していくのか?
と言うことに関しては、追々書いていこうと思う。

このシリーズ、読む人いるのかな?笑

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