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VFBシュトゥットガルド:第0節(PSM)&第1節(グロイター・フュルト)

ブンデスリーグが先週開幕しましたね。開幕節から伊藤洋輝がベンチ入りしたことで様々な日本のサッカーメディアでも取り上げられました。「伊藤洋輝の人」としては取り上げてもらい嬉しい限りです。

そんな中で自分が日本からできる事は何だろう?と考え、毎試合のレビューなどをやろうか考えましたが、普段の観戦&レビューはプレミアリーグとJリーグを主戦場としているので、ブンデスリーグの流行やプレーの引き出しはあまりありません。

という事で、VFBを知っていく為に自分が追いかけた部分を文字として残しつつ、伊藤洋輝のVFBでの活躍やレビューがかけるようになるまでは「VFBを知ろう」と題して緩くまとめて行こうと思います。

入団からPSM(プレシーズンマッチ)までの動き

PSM(プレシーズンマッチ)の時からコロナの陽性者や怪我人がVFBは続出。

補足:リーグ開幕節の倉敷アナの解説によるとブンデスリーグは各球団毎で予防接種などの防疫意識が違うという事情と、VFBのスポーツダイレクターが予防接種などの防疫に関する行動に消極的な事も相まって、チームは少し苦しい状態になっているそうです

そんな状況もありPSMでは、ほぼすべての試合で伊藤洋輝は出場。担当は主に磐田時代と同じ左のCB。本来はトップチーム登録を見据えた下部チームの所属スタートのはずだったので移籍直後からとてつもなくいいスタートが切れた。

VFBの枠組み(後ほど開幕節のレビューで詳しく解説します)はプレスを誘ってCBから中央及びサイドの裏への楔を打ち込むスタイルなので、伊藤洋輝がいい楔を打つ試合もあった。

PSMの最終戦はFCバルセロナとの試合。某神戸のスポンサーである楽天の懐にお金が入ってしまう事に目をつむりながらもバルサTVに入会、ウキウキで試合を待ったが試合前に「コロナ陽性判定が出た選手が2人」という報道が、その後に出たスタメンのツイートがこちら。

ベンチに入ったのはなんと5人、一方でバルセロナはベンチが13人(PSMは6名以上交代が可能)

そして、それに続く文章は「ここのリストに入っていない選手は、コロナ陽性か怪我、もしくはワクチン接種が済んでいない選手です。」という文字が。

さよなら僕の4000円

DFBポカール開幕

ブンデスリーグより先にカップ戦が一足先に開幕。DFBポカール(ドイツのカップ戦)の初戦では、本来の伊藤洋輝の所属先であるシュツットガルドⅡ(4部チーム)に属するベルリナーFCディナモ戦で先発出場。U21欧州選手権優勝経験もあるチームメイトのケンプフらと共に3バックの真ん中で球を華麗に配球していた。

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PSMを見ても3バックの中央でプレーしていた試合は少なく、一発勝負のカップ戦の初戦で中央のセンターバックで出場できたのは、監督の信頼もある程度キャンプで得られたという事だとおもう。(↓PSMで3バックの真ん中で出場した試合)

ブンデスリーグ開幕

いよいよブンデスリーグの開幕となった。初戦は昇格組のグロイター・フュルト。昇格組という事、コロナの感染者、怪我人もいる事もあってか伊藤洋輝はベンチ入り。

このあたりの評価は第2節のライプツィヒ戦のスカッドに入れるかどうかで本当の評価が分かるはずだ。

しかし、SNSを見ると現地のサポーターの公式に対する反応は伊藤洋輝に対する期待のコメントであふれた。

スタメン

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VFBの1トップは通常カライジッチという200㎝の長身ストライカーが入るが、コロナが長引いており登録できずに開幕を迎えた。

WBのソウザとマッシモはバックという言葉を忘れたであろう、攻撃的なサイドの選手。いわゆるマテウスを大外に二人置いているような形。

中央には今年からVFBのキャプテンとなった遠藤航。このチームの攻守におけるキーマンだ。

VFBのビルドアップは遠藤が前、カラゾールが最終ラインのサポートをしながら遠藤へパスをしてそこからスペースを造るスタイル。

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遠藤が持つと前線の選手が受けに降りる素振りを見せながらウイングバックの選手がサイドを駆け上がる。最初のチャンスはゴールネットを揺らしたがオフサイドで取り消し。取り消されたが見事な崩しだった。

守備の弱点

VFBが昨シーズンから課題としている部分はサイドの守備。今シーズンも開幕から昇格組相手にサイドの怪しい守備が連発。そもそもマッシモとソウザが後ろの意識が低いので、サイドを駆け上がられると後ろの3枚が裸となってしまう。スライドして他の選手が埋める約束もなく、クロスをいい形で上げられるシーンも。

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中央に守備者の遠藤がいるが、そこを避けられると守備の甘さが露呈して来る。VFBの攻略法は「遠藤を避ける」というのがキーワードになるかもしれない。

遠藤の存在

遠藤をフリーにすると必ずボールが配球されるので、相手は遠藤に対するプレッシャーを強める。2対1、3対1を強いられるシーンも度々あった。しかし、遠藤がプレッシャーを受けると最終ラインへの圧力がなくなるので、今度は最終ラインから楔が出るようになる。

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遠藤を見逃しても、チェックしてもチームに活路がある。代表だけでは分からない遠藤航の姿が見れた。

伊藤洋輝の活路

チームは開幕戦5-1と圧勝だったが、交代で投入された18歳の選手が最速で負傷交代したため交代枠がなくなり、開幕戦の出場機会はなかった。

ここで気になるのは試合でベンチ入りはしたが「このチームで輝く場所を見つけられるのか?」という所だろう。

前述したVFBの枠組みを見る限り、伊藤洋輝がチームで輝く事は必ずできる。「パス能力、スピード、判断」はトップチームで十分やれる能力。残りはフィジカルの部分になるが先輩でありキャプテンの遠藤はデュエル勝率一位の選手。追いつけ追い越せでフィジカルがついてこればセンターバックだけでなく中盤でも使われるときが来るかもしれない。

おまけ

VFBのホームページはこちら。

ユニフォームは現在、伊藤洋輝の圧着はない為、少し高いがネームを自由に入れる形でのユニフォームのみ購入可能。

この話を読んで、ブンデスリーグを観ようと思う人は、スカパーのブンデスリーグパックに入るのではなくアマゾンプライムでブンデスリーグのパックにはいる事をおススメする。

スカパーより画質が良くて、遅延がないので最強である。

まとめ

まだまだチームがどんな特徴があるのか?など、自分も知らない事が沢山ある。毎節の振り返りをしながら少しづつ伊藤洋輝が所属するチームを理解し好きになっていこうと思う。

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