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あれからのことを綴ります。

あれはもういつのことだったか、あまりにショックなことだったので
今日までの記憶があいまいです。

前回の投稿が「お別れの事を綴ります」となっていて
6年お付き合いした9歳年上(65歳)の彼に
別れを告げられたばかりの私でした。

今、どうなっているかというと
なんとなく自然に、彼との生活が戻ってきています。

ここにたどり着くまでに
本当にいろいろなことがありました。
彼に女性の影があったことも、どうやら事実のようでした。
酔った彼の親友から聞かされた衝撃的な事実。
そして、迷ったあげく、その女性と連絡をとるのをやめて
「私のところに戻る」と言ったということも聞かされました。
詳しくは話せないけど・・・と言われたけど
もちろん詳しく聞きたくもありませんでした。

暗い湖にぽとんとおとされた私は
自制心を失って
なにかにすがりつこうと必死でした。

「戻る」なんて言葉
にわかに信じられるわけがありません。
彼の親友は「あいつが俺に行ったんだから(本心だ)」と言ってましたが。

私のアイデンティティーのひとつだった
「彼がいる私」
「私」という円グラフの5割以上を占めていた部分。
そこをなにかで補わないと「私」が完成しません。

「戻ってきた彼がいる私」
で補えるのでしょうか。

考えても仕方のないことは、考えない。
「相手の気持ち」がまさにそれ、考えても答えの出ないことなのです。

相手の気持ちがどうであれ、私はまだ彼への気持ちが切り離せない。
ならば・・・

私は、これまでの彼にしてもらったことへの感謝と
今の自分の気持ちに正直になる
ということに全力を尽くすことにしました。

まず、捨ててしまった彼の部屋着や下着を新調し
空っぽになったたんすの引き出しにまたきれいに並べました。
シーツやマクラカバーもリネンの肌触りに変え
この部屋で彼が気持ちよく過ごせるように準備しました。

私も古い下着を捨て、自分がつけて満足できる可愛いものを揃えました。
戻ってきた彼を信じたからではなく
とにかく、この部屋に二人でいる間、彼に不快な思いをしてほしくない
それだけの想いからです。

着古してよれよれのスウェットを着ている私より
ピンクの可愛いパジャマの私のほうが
彼に与える印象は良いでしょう。

寝心地のいいベッドに
トイレも洗面も清潔
にこにこしている私
それは同時に、自分自身の心もすっきりとしていくものでした。

最初は「え~。あまりお金使わないで~。」とあいまいな態度をみせていた彼ですが、来るたびに、気持ちが和らいでいるのがわかりました。

彼の喜ぶおかずを準備し、彼とゴルフの動画を観る。
私達の間を愛犬が行ったり来たり
恋愛のドキドキなんてないけれど
新しい部屋着や寝具、清潔な空間に美味しい夕ご飯

これまで義務のように来ていた部屋が
「おもてなしの宿」
になったので、「どうしたの?なんかこわいなぁ」と笑いながら
話のなかに「おまえと俺」とか、「来月あたり」とか
未来のことがでてくるようになってきた。

と、いうわけです。

長くなってしまいましたが
これを書かないことには、別の記事が書けないと思ったので。
心のどこかでまた彼の気持ちがコロコロと・・・という不安もよぎります。
でもね、またその時はその時、ということで。

さいごに
このお別れ大会にあたり、何時間も話を聴いてくれた方々
喫茶店のマスター
励ましてくれた漢方外来のドクター
お試し料金ですがりついたメールカウンセリングの先生
いたずらばかりしてそれどころじゃなくしてくれたうちの犬
そして、記事を読んでくださったNoterのみなさまに
感謝を込めて。












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