眩暈SIREN-六花

こんばんは。続けて邦楽です。

本日は眩暈SIRENというバンドの「六花」をご紹介しようと思います。

ジャンルとしてはポストハードコアとかそのあたりに分類される音楽性です。シャウトもありますし、メインボーカルは女性ですが、男性のデスボイスも時折顔を出します。
ただ、よくありがちな喧しいだけの若手バンドというわけではありません。随所に使われるピアノの旋律、ボーカルの中性的で独特な声音、難解な歌詞、美メロとなかなかキャラの濃い要素を含んだバンドです。
最近ではアニメとのタイアップなども徐々に増えてきていますし、じわじわと人気が出ていくバンドかなあと個人的に考えてます。

何より特徴的なのが、全曲と言っていいほど旋律がとにかく美しい。そこらへんのセンスは抜群です。透明感があるボーカルも相まって、独自の世界観を構築しています。それが初期から現在まで一貫しているところもまた、すごいですね。一度ハマったら抜け出せなくなるタイプの音楽。ちなみに私はがっつり両足浸かっています。

5曲程度のEPは数枚出ており、どれも非常に完成度が高いのでオススメしたいところですが、最初は当アルバムから手を付けてみるのがいいかと思います。

「六花」のうち、特に目立つのが2曲目の「偽物の宴」とそれに続く「その嘘に近い」です。もうめちゃかっこいい。この2曲は眩暈SIRENの中でもわかりやすい、そして脳天に直撃してくる正真正銘のキラーチューンです。初めてMVを見たときは最近の邦楽でこんなにかっこいいバンドがいたのか、と驚きました。

MVに関しましても、楽曲と同様綺麗に世界観が統一されてまして、その徹底ぶりたるや…。独自の世界観というのが、見方によってはなかなか中二病感溢れる雰囲気でもあるのですが、結局かっこいいからいいんです。かっこいいは正義。

基本的には疾走する曲の多いバンドですが、別アルバム中の「ハルシオン」など、バラード調の曲も非常に味わい深いものがあります。ジーンときますし、歌詞も難解ながら、意外なほどシンプルに心に突き刺さるものがあります。

総じて捨て曲がないこともこのバンドの大きな特徴だと思いますので、今回はとりあえず「六花」を取り上げましたが、Youtube等で視聴の上、他のEPから聴いてみても全く問題ないかと思います。どれもこれも、下手なフルアルバムなんて一蹴できるほどの完成度です。お好みに合わせて、お手に取っていただければ幸いです。

それでは今日はこの辺で。以下にYoutubeのリンクを張っておきます。


「偽物の宴」



「その嘘に近い」


「ハルシオン」



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