異国の砂漠へ行ったとき、水たばこを吸った。吸い方がわからない。恐る恐る吸ってみると、味は、ただただ甘かった。煙を吐くときに、どうしてもむせる。それが可笑しくて、親友と大笑いしながら吸った。動画を撮り合ったのだけれど、見返すと、自慢気な顔で吸っているのに、煙がほとんど吐き出せていなくて、また大笑い。

隣に座っていた長身痩躯の二人組がこちらを見て可笑しそうにしていた。「どうやって吸うのかわからない」私は正直に言った。すると、「煙草を吸うみたいに吸うんだよ」と教えてくれた。全然わからなかった。私は煙草を吸ったためしがないし、その、煙草の吸い方がわからないのだ。

けれど、そんなことはどうでも良かった。当分水たばこはいらない気分だし、吸いたくなったらいつでもまた吸えるだろう。