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人生の椅子とテリトリー

私の人生の席っていうか…そこに座ってない人間に、私の心をどうこうされたくないのよね

呪術廻戦 24話/釘崎野薔薇のセリフ

少し前、元彼からLINEが来た。粘着質だ。最近どうしているか聞きたいから電話しませんか?と言われ、いっそのこと言葉でボコボコにしようと思ってサークルの持ち部屋に呼び出した。
が、他の人がいるからやめておくと断られた。「たぶんもう連絡しない方がいいですよね?お元気で」と言い残して。

ふざけんな、と思った。そっちから言い出しておいて「2人で話せる状況にならないと思うからやめておきます」だと?冗談も休み休み言え。こちとら怒りで全身震えるレベルだったんだ。なーーにが「断ってすいません」だよ、謝ったうちに入らないだろ。「すみません」も書けない人間と話したくもない。私のテリトリーから消えてくれ。


私に、そしてこれを読んでいるあなたに、それぞれのテリトリーがあると思う。関わってもいい人はそのテリトリーの中にいるのだ。
そしてそのテリトリーの中には、自分を中心にして円を描くように椅子が置かれている。これは私の勝手なイメージだ。距離が近いほど親しくて、遠いほど心の距離も開いている。椅子は自由に増やしたり減らしたりできるし、距離も詰めたり開けたりできる。

どうしてあれほど怒りが込み上げてきたのか、考えていて気づいたことだった。私のテリトリーの中に元彼はいない。椅子も置かれていない。かつて確かに椅子は置かれていたのだけれど、別れようか悩みだしたあたりに捨ててしまった。だからもう私の人生にあの人の居場所はない。
きっとそれを侵食されたから、無性に腹が立ったのだろう。溢れた感情が涙に置き換わるくらいに。



最近、少しずつ自分の輪郭がはっきりしてきている。抑えきれなくなった自我が明確になってきているのは良いのか悪いのか分からないけれど。

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