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犬のいる生活

こんばんは結城両生類です。
我が家では去年からペキニーズとダックスのミックス犬(ぺキックス)を飼ってる。今年2歳になる。
今までもゴールデンレトリバーを2匹、ミニチュアダックスフンドを2匹飼っていたことがあるけれど、一番愛情をかけているんじゃなかろうか。
というのも、それまでのわんこたちは私たちが小さい頃から飼っていて、世話のメインは両親。
人間の私たち兄弟も世話を受ける側。
家族全員で世話をするのは、飼ってきた中で初めてのことなのだ。

犬を飼いだしたきっかけは、父が“情操教育にいい"と言い出したからだそうな。
父の実家には柴犬がいた。母は全くの未経験だった。

私が3歳の時に最初のわんこ、ゴールデンレトリバーのオスを飼いだした。
名前は“アッシュ”
父の希望で買いだしたけれど、名付けの親は母。
母のハマっていたBLチックな漫画の主人公“アッシュ・リンクス”から取ったそうだ。
専業主婦だった母が主な世話役。クソガキ1人と子犬1匹の面倒をほぼ一人でしていたらしい。
その頃のビデオテープを見たことがある。以前の我が家は居間と台所と廊下が繋がっていて一周出来るようになっていた。
私と犬と父がぐるぐるぐるぐると走り回っている。
ほんとに楽しそうだった。平和ってこういうこと言うんだね
こういうビデオテープって、もう見れる機械ないからさみしいよね。

そんな日々も長くは続かず、ある日、私が床で小便ぶちまけると(トイレトレーニング中だった)、それを処理してる間に犬もおお小便。そのまま外におっぽり出されたそうな。
それ以降の6年の生涯は外で過ごしていた。
外に出てからは世話も散歩も父がした。父の犬だった。
家族4人と一匹で散歩に行くと、父が連れて歩いているのだけれど、どんどん先に行ってしまう。
父じゃなくて犬が僕らの様子を振り返って見てた。
よだれがダランダラン出る子だった。
幼い僕らは、彼に乗ろう乗ろうと飛びついていた。乗せてはくれなかったけれど怒りもしない。優しい子だった。

数年し、弟の誕生日に合わせて、部屋でダックスを飼い始めた。外にゴールデン、部屋にダックスの2匹体制はそこから今に至るまで続いている。
“プチ”と名付けたその子はロングヘヤーのメスだった。茶色の毛がきれいな美人さんだった。
今思えばたしかにプチだった。小さくて可愛い子だった。(ミニチュアダックスフンドとしては普通かもしれない)

外犬と違って驚くほど甘えん坊だった。学校から帰って床に座ると、突進して頭突きをかましてきた。そのまま膝の上に居座るほど家族のことが大好きだった。

かわいい子だったけれど、ただ1つ、トイレが中々覚えれなかった。トイレを外すと叱る。その躾が良くなかったのか、カーテン裏で隠れて用を足すようになってしまった。
外犬と同じ小屋に入れられたこともあった。
外犬の上に部屋犬が乗っかってくつろいでる写真が今でも残っている。
なんてキュートなんだろう。
犬同士が仲良くしてると幸せな気持ちになる。

結局部屋に戻されるも、折角の放し飼いなのに、部屋の柱に繋がれるようになってしまっていた。
帰ってくると懐に飛び込んでくるところが可愛かったはずなのに、そういう姿は中々見られなくなっていった。

その頃我が家は、年に2回、必ず家族旅行に行っていた。
わんこ二匹はペットホテルに預けて。
ある時犬の美容学校のペットホテルにお願いしたことがあった。鼻の頭に傷がついて帰ってきた。
どんな傷だったかは、さっぱり覚えていない。ただ親がクレームを入れようか……と言っていた記憶がある。

翌朝亡くなった。
最初の発見者は母だった。だけどその場に自分もいた。
今でも悲しく思うことがある。
その日は休日で、朝7時頃に起きるとアニメがやっていた。アニメを見るために決まって両親より早く起きていた。
最初に気付いた人が、犬のフンを拾うルールになっていた。
ソファーに座ってテレビを付ける。ソファーの裏にわんこの繋いである柱とトイレがあった。
普段ならアニメを見終えたあと、固くなったフンを拾い、餌をやった。
それまでは振り返らなかった。
先に気付いたら、フンを拾って餌をやらないといけないから。
後から起きてきた母が犬が倒れてる事に気がついた。2歳だった。

半年するかしないかで、またダックスを飼いだした。ワイヤーヘヤのメスだった。
別に欲しがってはいなかった。母が寂しさに耐えられなくなったのだ。
今はもうないのだけれど、ほこりっぽい、倉庫みたいなペットショップだった。
その子は兄弟と、お母さん犬と一緒にガラスケースに入っていた。
ペットショップは親が好きでよく連れて行かれたけれど、初めて見た。
兄弟3匹と母犬、大型犬用のガラスケースで飼われてたのをよく覚えてる。

名前コンペをした。
それは参加して、“チャコ”と提案した。父と弟がなんて提案したかさっぱり忘れてしまったけれど、母の独断と偏見で“ラブ”と名付けた。
母の犬だからしょうがない。そう思った記憶がある。

今いるわんこへの気持ちを綴ろうと思ったのに、今までのわんこへの話をしたくなってしまった。
折角だから書きたいだけ書こうかな。
にしてもページが長すぎるから、ここまでで一旦休憩。

つづく
(2106 文字)

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