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ミニ四駆の想い出 | GO AHEAD -僕の描く夢- 第150回

 幼い頃のわたしはレーシングドライバーになることが夢でした。レーシングドライバーはすごくお金のかかる職業です。残念ながら、早い段階で断念せざるを得ませんでした。多くのレーシングドライバーに憧れる少年はゲームでクルマの面白さに触れることが多いと思いますが、わたしもその例に漏れません。レーシングゲームはわたしの原点そのものだといっても過言ではない大切なジャンルなのです。

 そんなわたしが、小学五年生の冬にミニ四駆にハマりました。その頃はお小遣い制だったので、予算は三千円。車体代は別途ですが、勝つための予算としてはめちゃくちゃ少ない。モーターを交換して、車体を少し強化したらすぐに使い切ってしまうほどの額です。正直、今考えてみると「こんなのでよく大会に出たな」というレベルのマシンでした。

 その“頼りないマシン”で街に出てみたのです。すると……優勝してしまったんですよね。運がよかったのか、それとも初めての人ばかりだったのか、詳細はあんまり覚えていなかったんですけど。

 当時のわたしは父からパソコンを譲り受けていたために、結構昔のマシンでしたけども、それなりに情報は集めていました。「あのシャーシのこの部分は弱い」とか「あの素材のこれはダメだ」とか、どこにお金をかけるべきかを一応熟知とは行かないまでも、それなりに知っていたつもりです。そこが功を奏したのかもしれませんね。

 この優勝したマシンは最初に作ったマシンではなく、二代目に作ったマシンでした。最初はMSシャーシのクルマで、切り跡がくっきりと残ったひどい出来だったために、幼いなりに恥ずかしくて封印してしまったのかもしれません。二代目はVSシャーシを選んでみたのですが、優勝した後は完全にわたしの“実験台”のようになってしまって、現在はこの世に存在していないと思います。

 現在では「ガチ勢」と「エンジョイ勢」というワードで熱意のある人・そうでない人を区別するということが増えています。しかし、ミニ四駆はどんな人にも平等に勝利のチャンスがあるスポーツだとわたしは思います。わたしはコースを買う前に実生活が忙しくなってしまい、遊べなくなって熱が醒めてしまったんですけども、また休日は時間があるときに楽しんでみたいものですね。

 ……こうなると、まーた熱中してしまいそうだなあ。
 今日から何回か不定期で趣味の話を投稿していきますっ。

 2019.10.12
 Yuu

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!