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トリミングサロンの単価を30%上げる戦略

こんにちは、トリマーワーカーゆう(@Trimmer_shop)です。

今回は「トリミングサロンの単価を30%上げる戦略」を紹介します。


単価を上げるというと、少し難しいのでは?

と感じてしまうかもしれません。


しかし、じつは簡単に単価を上げる方法があります。


それでは詳しく紹介をしていきますね。


オプションで単価を上げる

一番簡単な単価を上げる方法が、オプションで単価を上げる方法です。


オプションと言っても色々なオプションがありますが、以下は代表例になります。


・ハーブパック

・歯みがき

・マイクロバブル

・トリートメント

・炭酸泉

・エステ

・肉球ケア


この中で最も簡単で効果的に500円の単価アップが見込めるのは、「歯みがき」の導入です。


歯みがきはわりとメジャーなオプションですが、私の店舗では月に50回ほどの歯みがきが注文され、

利用したお客さんの9割ほどはリピーターです。


「ここまで注文されるようにするには、無理やり営業しないといけないんじゃないの?」


と思うかもしれませんが、営業は基本的に嫌いなので、自然と営業ができる仕組みを取っています。


その中で、報告書を活用した広告方法が一番効果的でした。


ここで報告書について簡単に説明をすると、その子の体重、皮ふ、肛門腺の量、歯石など、

気になった点を飼い主さんにトリミング後に報告するための用紙です。


大きさはA4用紙を3等分ほどに小さくしてるので、邪魔にならないようにしています。


報告書で歯石の状態を書くことで、飼い主さんのデンタルケアを無意識のうちに高めることができるんです。


報告書に関しては、以下のリンクで記事を書いているので参考にしてみてくださいね。

アナログだと思うかも知れませんが、意外と効果が高い方法ですよ。

>>トリミング後の報告書で犬の健康状態を伝え、お客さんとコミュニケーションをとろう


また、歯石がついている飼い主さんには、飼い主さんに対しては以下の項目の質問をします。


・デンタルケアをしてるかの確認

歯みがきなどのデンタルケアをしているか確認します。


歯石が付いているとデンタルケアをしていない可能性は高いですが、

歯石のデメリットなどを説明をすることで、

デンタルケアの重要性に気づいてもらえます。


・ドッグフードの種類

ドライフード以外の缶詰やセミモイストタイプのフードを与えると歯石になりやすいので、

食後に歯みがきやロープ遊びを提案します。


ガムなどは効果が薄いのであまりオススメはしていません。


・おやつ

おやつは何を与えているか確認してみます。

柔らかく歯垢が付きやすいオヤツの場合もデンタルケアを提案しましょう。


この流れから、歯みがきをするだけでも歯石に付き方が大きく変わるという事実を伝えると、

自然と歯みがきのオプションを注文してもらえます。


ただ、ここで注意したいのは、

一度付いた歯石は歯みがきで落とすことは出来ないことは必ず伝えましょう。


歯みがきは新たに歯石をつきにくくする効果や、口内環境を良くする効果はあります。


歯みがきの効果を最大限感じてもらう為に、プラークアタックの同時併用がオススメです。

プラークアタックとはデンタルケアスプレーで、3〜4週間ほど継続すると歯石を浮かして取ることができます。


そのプラークアタックを月に1回歯みがきを注文した子にやってると、

口の臭いが少なくなったり歯石が剥がれ落ちるようになる効果が見られました。


歯みがきは以下のリンクから記事を書いてるので参考にしてみてください。

>>トリミングのオプションで歯みがきでプラス500円の単価アップを目指そう


また、複数のオプションを組み合わせることで、エステコースなどを作ってみましょう。


オプションのセット販売

オプションをまとめてセットとして販売する方法がオススメです。


例えば、以下のオプションをエステコースとしてセットにします。

・ハーブパック

・エステ

・炭酸泉

・歯みがき

・肉球ケア


なぜセットにしたほうがいいのかというと、

例えばマクドナルドに行ったときに、単品でバラバラ注文する人は少ないですよね?


人間は選ぶことを面倒だと感じやすいので、

セットにしておくことで”単価アップ”と”注文されやすさ”を上げることができるんです。


そのため、エステコースも単品で頼むよりも少し安く設定をしておくだけで、

注文されやすくなり単価を上げることができます。


また、より効果的に単価を上げる方法は、松竹梅のプランを作ることです。


松=低価格

竹=中価格

梅=高価格


ここで大事なのは、

竹のプランを一番利益率の高いコースにします。


なぜなら、人間の心理的に竹が一番選ばれやすいプランになるからです。

例えば、オプションで3つのコースを作るとします。


松(1,000円)…歯みがき、肉球クリーム、トリートメント


竹(2,000円)…歯みがき、肉球クリーム、トリートメント、

ハーブパック


梅(5,000円)…歯みがき、肉球クリーム、トリートメント、

ハーブパック、炭酸泉、エステ


上の例は少し極端な価格設定ではありますが、この中なら竹が一番多く選ばれるはずです。


オプションの竹が選ばれれば、1回のトリミング単価はそれだけで2,000円も上がります。


プードルカットが7,000円なら、オプションを含めると9,000円となり、単価が約30%の上昇が可能。


消費税も考えると1万円弱ほどの単価となり、1時間で5,000円の時間単価です。

1時間5,000円の時間単価なら、トリミングサロンとしてはかなり優秀な時間単価になります。


ただし、気をつけたいのはオプションセットは、これ以上増やさないようにしましょう。


多く増やしすぎると選択するのが面倒になり、逆に何も選ばれなくなってしまいます。


また、オプションは絶対にムリにススメないでください。


ムリに営業されると思い来なくなる飼い主さんもいるので、

報告書やインスタ、LINE@を使い自然に営業をするようにしましょう。


とくにインスタではオプションを利用した人を積極的にアピールすることで、お店をアカウントをフォローしてくれてる人にオプションを宣伝をすることができます。


「他の人もオプションを利用しているなら、効果があるオプションだと思うから1回やってみようかな?」


多くの人はランキングが好きで、沢山の人が買っている商品をいい商品と思う傾向が強いです。


そのため、インスタでもオプションを利用した犬の写真をアップするだけでも、自然と宣伝しているのと同じ効果があります。


今はガツガツの営業が嫌われるので、自然とお客さんから行動してもらうように、トリミングサロン側から仕掛けをしていくことが大切です。


ただ、インスタなどのネットに愛犬の写真を投稿する場合、必ず飼い主さんの許可を得てから投稿をするようにします。


ネットに投稿されたくない飼い主さんも少数ですがいるので、細かな心配りは忘れずにしましょうね。


一時預かり・ペットホテルを活用する

一時預かりやペットホテルをやっていないサロンは導入を検討してみましょう。


ペットホテルは場所や初期投資もかかるので、できるサロンは限られていますが、

一時預かりであればできるサロンも多いのではないでしょうか?


地域の価格に合わせてもいいと思いますが、以下は一時預かりの相場です。

・小型犬1時間500円〜

・中型犬1時間700円〜

・大型犬1時間1,000円〜


安くしても利用するお客さんは極端に増えないので、最低でもこのくらいの価格がオススメ。


預かりは地域に依存するので、競合が行っていなければ強気の価格設定でも問題ありません。


もちろん、良心的な価格のほうが店の信頼感にもつながったり、新規のお客さんの来店に繋がる可能性もあります。


一時預かりはほぼ何もせずに売上に繋がるのは大きいです。

しかも1時間だけということは少ないので、2〜3時間くらいは平均して預かることになります。


そのため1頭で1,000円〜1500円の売上アップ。

月に10頭与れば、1万〜1.5万の利益になります。


たかが1.5万と思うかもしれませんが、プードルのカット2頭分と考えると大きい数字だと思いませんか?


ペットホテルに関しては、以下の記事で書いてあるので検討しているかたは確認してみてくださいね。

>>トリミングサロンがペットホテルをやるメリット・デメリット


トリミング料金を値上げする

単価を上げるので一番ハードルが高いのがトリミング料金の値上げです。


基本的にはトリミング料金の値上げはオススメはしてません。


しかし、トリミング料金の最初の値付けで、安すぎる設定をしている場合、

付加価値をつけて値上げする方向であれば、受け入れてもらいやすくなります。


値上げをする代わりにサービスを追加するようにしましょう。


例えば、

・トリミング後の写真を無料プレゼント

・歯みがきを標準で実施

・シャンプーをアップグレード


このように、値上げすることでのメリットを感じてもらえるようにすれば、大きなお客さん離れには繋がらないと思います。


また、なぜ値上げが必要なのかも明確に説明をしましょう。

なにもなく値上げをしてしまうのは不信感に直結するので危険です。


例えば、以下の理由などがあれば説明がしやすいと思います。

・シャンプーの仕入れ価格の上昇

・家賃の上昇

・人件費の上昇


また、告知は最低でも3ヶ月前、できれば6ヶ月前からがオススメ。


トリミングは3ヶ月に1回のお客さんもいると思うので、

来店されたときに値上がりをしていたら不誠実な店舗という印象になってしまいます。


そうならないためにも、値上げの告知は余裕をもって行いましょう。


ここまではわりと誰もが思いつく内容でしたが…

単価を上げるというのは、意外と制約があるんですよね。


ただ、少し変わったアイディアだと、定額制のシャンプーし放題やシャンプー・カットし放題など、

1年間有効にしたヘビーユーザー向けのサービス展開も面白いと思います。


1ヶ月で2回までを限度として、1年間で最大24回のサービスが受けられる…


店としても頻繁に来店してもらえれば、シャンプー・カットで1時間ちょっとで終わるし、

1年間分の費用を先に回収できるというメリットもあります。


お客さんの中では常にきれいな状態を保っておきたい人も、少ないですが確実にいるんですよね。


ヘビーユーザーの飼い主さん向けに安く提供できれば、お互いにメリットが大きいサービスになると思いますよ。


また、カット時間も2週間に1回の頻度なら、ほとんど切るところはないので1時間ちょっとで仕上げることができます。


料金はそのお店によって変わってきますが、

最大24回分だけど15回分の料金設定にしても問題ないと思います。


この15回という数字は適当で、1年で12回分+3回分みたいな数字です。


あとは、アマゾンのプライム会員のような、

年会費をいただいて会員限定のサービス展開なんかも、

選択肢の一つで持っておくのもいいと思いますよ。


年会費を払うほどのヘビーユーザー向けの還元方法は色々ありますからね。


質問などあればツイッターやブログなどの問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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