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コーヒーと私のことのはなし

12月より、坂ノ途中のコーヒー部門「海ノ向こうコーヒー」に入ります。

正直自分が想像していたよりずっと早かったですが、
「始めるなら早い方がいい」「後悔するな」の声をいろんな方からかけてもらったことにも背中を押されて、今回の決断に至りました。

一つ大きな転換点かなというところで、頭の整理も含めて、コーヒーと私のこれまでとこれからのことをつらつら書いてみます。

そもそも ーうみむことの出会い

2020年にオンラインショップでアジアのコーヒー3種セットを注文したのが始まり。「遠くに想いを馳せる、想像力を」というフレーズに胸打たれ、産地の人・環境・文化を大切にコーヒーをつくるというブランドの信念に強く惹かれました。
産地のストーリーを伝える“メディア”としてのコーヒーに、すごくわくわくして、これをいろんな人に伝えたい!と思ったんです。
イベントとかで自分のコーヒー淹れてみたいなぁとぼんやり考えていたこともあり、もうこのコーヒーたちを使うしかないだろう、と。
右も左もわからない肩書きもないただの大学生でしたが、想いだけは多分人一倍で、「コーヒー豆をイベントで使わせてください」のお手紙を送りました。ありがたいことにすぐに取り合っていただいて、しかも豆を使わせてもらうだけに止まらず、産地のストーリーを伝えるためのインスタライブにも協力いただいたり、りとゆうの伝えたいことを体現するためのあれこれにたくさん力を貸していただきました。あーー思い出すだけで涙が出そう。

大切にしていること

そんなこんなでイベントやらセミナーやらをしてきたわけなんですが、あらためて自分が何を伝えたくてやってきたのかを整理してみます。

①コーヒーへの謎のハードルを下げること
コーヒーって何かと「なんか難しい」「そんなに詳しくないから」って言われがちなもので。謎のハードルが存在するように思っています笑 でも別にコーヒーを飲むのに知識とか技術とか必要ないと思うんです。どんなきっかけでも理由でも、コーヒーを好んで飲むなら(なんなら飲まなくても)「コーヒーが好き」って言っていいじゃないですか。普段飲まないけど、「友だちが淹れてるから試してみた」くらいの軽い気持ちで楽しんでもらいたいんです。その方が、一緒に楽しめる仲間が増えてハッピーだから!

②自分たちの言葉で丁寧に伝えること
とはいえやっぱり伝えたいことがあるからイベントで淹れていたわけで。先にも書いた、産地のストーリーやつくり手の想い、美味しいコーヒーをみんなで楽しみ続けるためにできることをコーヒーと共に手渡すつもりでやってきました。
どんなに専門用語を並べ立てても、伝わらなくちゃ意味がありません。自分たちの淹れているもの・つくっているものの意味を咀嚼して、自分たちの言葉にして伝える。情報発信ではなく“コミュニケーション”なんだと思います。

③他のコーヒーを否定しないこと
コーヒーは嗜好品です。飲み方に、楽しみ方に、正解なんてありません。世界に目を向けたら「それ美味しいの?!」と驚くような飲み方が山とあります。でも、それが面白いじゃないですか!
浅煎りでも深煎りでも、ミルク入れても入れなくても、それぞれが思うように楽しめばそれが一番ハッピーだと思うんです。
もちろん、品質や希少性によって価値が決まったりとかはあるけれど、楽しみ方や好みに優劣はないはず。多様性を尊重して、共有し合えた方が楽しさは何倍にもなるんじゃないでしょうか。

④コーヒーに関わる人みんなが幸せであること
コーヒーって生産から抽出までのプロセスの中で、本当にたくさんの人々が関わっている生産物です。
だからこそ私は、おいしいコーヒーは世界を幸せにできる、って本気で思っています。
それは、ただ飲んで幸せだなってだけじゃなく、
雇用の創出や収入源の増加、
生産を維持するための環境保護、
人と人をつなぐ文化の創出…
大切につくられたコーヒーが大切に飲まれて、それがさらにおいしいコーヒーを作るためのモチベーションになり、、ってつながっていけば
コーヒーってみんなにとって優しい循環を生み出せると思うんです。
でも、関心を失ったら環は途切れてしまいます。それを途切れさせないために大切なのが「遠くに想いを馳せる想像力」なのだと思っています。これが、私が海ノ向こうコーヒーに強く共感した理由です。

これからどうする

書き出してみるとこれからやりたいことも大事にしたいことも、大きくは変わらないかなってところなんですが笑
挙げるとすれば、今までは「つくる人の想いを飲む人に伝える」ことがメインだったのを、
今度は「飲む人の言葉をつくる人に返していく」ことにも力を注いでいきたいというところです。ここを繋げることでようやく「環」ができるはずなので。
ふわっとした話になっちゃいましたが、あらためて勉強が必要なことばかり。焙煎、流通、マーケットのこと、、考え出したら途方もないけど、でもやっぱり、途方もないほどたくさんの人が関わっている世界なことにすごくわくわくする。

自分の気持ちと、コーヒーの持つ可能性を信じて、自分の携わったコーヒーの周りに、たくさんの笑顔がある未来を目指して、ひた走ります!

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