H30/10/6「福知山成美-京都外大西」試合レポート(ノーゲーム)

こんばんは、遊撃です。

今日は京都大会の準決勝を観戦に行ったのですが、生憎の天気で7回裏、京都外大西の攻撃中にノーゲームが宣告されました。

なので、第1試合の7回までになりますが、思ったことを書いていこうと思います。明日球場に行かれる方の参考になれば幸いです。

平成30年度秋季京都府大会準決勝
福知山成美-京都外大西(わかさスタジアム京都)
7回裏途中、降雨によりノーゲーム

福知山成美 000 241 1 計8 H9 E2
京都外大西 000 060 × 計6 H9 E3

福知山成美スタメン
1三 佐藤⑤
2左 人知⑦△
3遊 東原⑥
4捕 原②
5一 井戸③△
6二 岡田④
7投 小橋①△
8中 坂⑧
9右 神内⑨△

京都外大西スタメン
1中 山﨑⑧△
2遊 北川⑥
3二 吉田④△
4三 山下⑤
5一 風間③
6捕 藤井②
7左 加藤⑰
8右 井口⑨
9投 田辺①

(○数字は背番号、△は左打者)
福知山成美の先発は①小橋。右のオーバースローで、最速は130前後か。ストレートが少しシュート回転していたのが気になった。変化球はカーブとスライダー?
京都外大西の先発①田辺は右のアンダースロー。高校生にしてはかなりリリースポイントが低かった。コントロールもまずまず。特に右打者の外角へのスライダーはうまく制球されており、成美打線は序盤かなり打ちあぐねた。

【試合の振り返り】
1回は両投手が三者凡退で切り抜ける。2回表、成美は5番井戸のライトフェンス直撃の二塁打と、続く6番岡田の四球で1死1,2塁のチャンスを作る。ここで雨が強まり、試合は約1時間20分中断する。

長い中断明け、ここが一つのポイントとなった。

1死1,2塁から7番小橋は初球を打ち一ゴロ。一塁走者が封殺され、2死1,3塁になる。続く8番も初球を打ち二ゴロ。成美はこのチャンスを生かすことが出来なかった。

中断明けの初球を狙うという選択は、悪い判断ではなかったと思う。ただ、あまりにも簡単に行きすぎた。外大西の①田辺はコントロールの良い投手とはいえ、四球を出して中断に入った。それを踏まえると、もう少し慎重にいっても良かったように思えた。

この場面で落ち着いて打球を捌いた外大西の内野陣はお見事。外大西は中断中もベンチで落ち着きが見られていた。そうやって集中をうまく保てたことが、このイニングの無失点に繋がったのだろう。

4回表、成美は3番東原、4番の連打で無死1,2塁のチャンスを作る。続く5番の井戸はバントの構えを見せることなくヒッティング。その打球をレフトが落球し、無死満塁に。6番岡田がスクイズを決め先制。続く小橋も犠牲フライで、この回2点挙げた。

5回表、成美は死球と2番人知の右越二塁打で、1死2,3塁とする。2死後、4番の右前適時打で2点を追加。ここで外大西は①田辺から⑩上羽にスイッチ。5番井戸も右前安打で続き2死1,2塁。ここで問題のプレーが起こる。

上羽はセカンドへ牽制。これが悪送球となり、2塁走者は3塁へ進塁。カバーに入ったセンターは、完全にセーフのタイミングだったが三塁へ送球してしまう。これも悪送球となり、走者は本塁へ。一塁走者も3塁まで進み、続く6番岡田の中前適時打で更に1点を失った。

外大西の⑩上羽はストレートには力がありそう。133キロぐらいは出ていたか。ただ制球にかなり難あり。アバウトでもいいのでゾーンに投げ込めるようにしたい。そうすれば球威はあるのだから、ある程度は打ち取れるはず。

5回裏、6点を追う外大西が反撃に出る。この回先頭の7番加藤が今日2本目となる左前安打で出塁。8番井口の打球はセカンド岡田が失策。無死1,2塁で、再び問題のプレーが起こる。

9番上羽はバント。際どいタイミングだったが、ピッチャーの小橋は3塁へ送球。これが野選となり、無死満塁とピンチを広げる結果に。

この場面、点差が6点あったことを考えたら、無理に3塁でアウトを取りに行く必要は無かった。むしろ、100%アウトのタイミングでも1塁へ送球しても良かったくらいだと思う。場面と状況が頭に入っていないな、と感じたプレーだった。

この後2つの押し出し四球、4番山下の右前適時打、5番風間の中前2点適時打、7番加藤の犠牲フライで外大西が同点に追い付いて、前半戦が終わった。

5回終了
福知山成美6-6京都外大西

6回表、外大西の⑩上羽は制球が定まらず2つの四球を出す。ここで⑪がマウンドへ上がるも、四球でピンチを更に広げてしまう。3番東原の三ゴロの間に1点を許す。ノーヒットで得点を与えてしまった。

外大西の⑪は右のオーバースロー。左足を強く体に引き入れ、反動をつけてから投げる。一塁牽制が速かった。ストレートは130出てるかなという感じ。変化球は、スライダー?

6回裏から福知山成美は①小橋から⑪橋本にスイッチ。

福知山成美の⑪橋本は左のオーバースロー。ランナーがいなくてもセットからの投球。球速は135くらい(もしかしたらもう少し)出てるかも。少し荒れ気味な面はあるが、指にかかったボールは結構球威がありそうで、魅力的に見えた。明日出てきたら、注目してみてみたい投手。外角のボールを、強いスイングで逆らわずにレフト線へ運んだ打撃にも非凡さを感じた。

その⑪橋本は三者凡退で切り抜ける。

7回表、成美は7番橋本の左翼線適時二塁打で1点を追加。外大西は東原(背番号確認忘れ)をマウンドへ送る。

外大西の東原は左のスリークォーター。変化球はカーブかな?打者2人、4球しか投げていないので、あまり情報を得ることはできなかった。

7回裏、外大西はセカンドの失策、5番風間の二塁打、四球で1死満塁のチャンスを作るが、ここで再び雨が強くなり中断。そのままノーゲームとなった。

試合終了
福知山成美8-6京都外大西(ノーゲーム)

【投手成績】

○福知山成美
・小橋 投球回5 球数97
被安打8 与四球2 与死球0 奪三振1 失点6 自責点0
・橋本 投球回1と1/3 球数29
被安打1 与四球1 与死球0 奪三振1 失点・自責点0

○京都外大西
・田辺 投球回4と2/3 球数59
被安打5 与四球1 与死球1 奪三振2 失点5 自責点2
・上羽 投球回0と2/3 球数18
被安打2 与四球2 与死球0 奪三振0 失点2 自責点1
・原 投球回1と1/3 球数21
被安打1 与四球1 与死球1 奪三振1 失点1 自責点1
・東原 投球回0と1/3 球数4
被安打1 与四死球0 奪三振0 失点・自責点0

【雑感】
とにかくミスの多い試合だった。上で述べた不要なプレーに加え、簡単なゴロやフライをポロポロとする場面が目立った。確かに雨でコンディションは悪かったが、それは言い訳に出来ない。明日までに修正できるところは修正した上で試合に臨んで欲しい。

ただ、打線は両チームともバットがよく振れていた。特に高めのボールに対しての意識付けは見事。逃さないし、しっかり上から叩けているので強い打球が多かった。アウトになってもライナー性の打球が多く、ピッチャーにはかなりプレッシャーがかかったと思う。もう一つレベルが上がった投手に対して、どういう打撃を見せるのか気になる。

【気になった選手】
・③井戸(福知山成美、右投左打)
・⑪橋本(福知山成美、左投左打)
・①田辺(京都外大西、右投右打)
・⑰加藤(京都外大西、右投右打)

橋本田辺の寸評は上記参照。

井戸はファーストストライクを振っていける積極性が見事。自分のポイントで打つことが出来ており、あわや本塁打という打球も放った。そこまでスイングスピードは感じないが、捉えた打球はかなり伸びていた。

加藤はシャープなスイングで、とにかく高めの甘い球を逃さなかった。しっかり1球で捉えることが出来ており、調子の良さが窺えた。明日もどんな打撃を見せるか楽しみだ。

【まとめ】
ノーゲームになった時点では成美がリードしていたものの、仮に試合がそのまま続いていたとしても、その後どっちに流れが行くかは予想が付かなかった。全くの五分といっても過言ではなかったと思う。この試合はとにかくミスが目立った。今日、7回までやれたことを活かせるチームが勝利に近付くだろう。

明日の試合は「初回の入り」に注目したい。2日目ということで、集中をどこまで作って入れるかが重要になる。両チームの集中の作り方次第では、初回で決着がつく可能性すらあるのではないかと思っている。

その「集中」を見分けることができるのが試合前ノックだ。1球1球に対する選手たちの姿勢から、集中しているかどうかは簡単に分かる。明日球場に行かれる方は、是非その辺にも注目してみてはいかがでしょうか。

勝てば近畿大会進出が決まる一戦。モノにするのは、どちらか。

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