見出し画像

過去5年間の選考から見る近畿地区の選抜出場校予想(+全32校の出場予想)

どうもこんにちは遊撃です。

いよいよ今週金曜日(25日)に第91回選抜高校野球大会の出場校が発表されます。それに伴って最近、出場校を予想する記事やツイートを多数見かけますが、その中でも特に意見が割れており、選考が難航することが予想されているのが近畿地区です。

そこで今回は、過去5年間の近畿地区の選考を振り返りつつ、近畿大会全試合を現地観戦した自分の目も加えながら、出場校を予想していきたいと思います。

その前に、近畿地区以外の個人的な予想を先に載せておきます。

【北海道①+明治神宮大会枠①=②】
・札幌大谷
・札幌第一

札幌大谷が明治神宮大会を制したことで、神宮枠は北海道に行った。この2校目に、準決勝で札幌大谷に延長戦で敗れた(延長10回、6-7)駒大苫小牧を推す声もあるが、札幌第一は決勝で8回までリードを奪っており、最終スコアも6-9だったので、順当に札幌第一が選出されるだろう。

【東北②】
・八戸学院光星(青森)
・盛岡大附(岩手)

無風。

【関東・東京⑥】
・桐蔭学園(神奈川)
・春日部共栄(埼玉)
・市立習志野(千葉)
・山梨学院(山梨)
・国士舘(東京)
・東海大菅生(東京)

6校目がどうなるか…というところだが、そもそも関東の5校目が決め手に欠く上、国士舘との決勝戦で3-4と惜敗しているので、東京都大会準優勝の東海大菅生がほぼ確定といっていいだろう。関東の5校目は、地域性・1位校・コールド回避の3要素で佐野日大(栃木)と予想しておく。春日部共栄は、本多監督の体罰問題が明るみに出たものの、出場に影響はないだろう。監督として指揮を執ることは難しいだろうが…。

【北信越②】
・星稜(石川)
・啓新(福井)

無風。個人的には上田西(長野)が見たかった。

【東海②】
・東邦(愛知)
・津田学園(三重)

東海も難航が予想されている。東邦と津田学園の決勝のスコアが10-2(実質7回コールド)だったこと、東邦と中京学院中京(岐阜)の準決勝が10x-9(10回サヨナラ)だったことで、逆転選出の可能性が出てきていることがその要因だ。それでも私が津田学園を予想した理由としては、東海大会で3勝を挙げている点が評価されるだろうと考えているからである。
津田学園は三重3位として東海大会に進出したため、1回戦からの登場だった。1回戦は大垣日大(岐阜2位)に10-3の7回コールド、準々決勝は御殿場西(静岡1位)に7-2で勝利し、準決勝も中京大中京(愛知2位)に13-2の5回コールドで完勝している。試合内容も申し分ない。
中京学院中京は岐阜大会では優勝したが、東海大会での勝利は準々決勝の三重(三重2位)戦のみだ(7-0、7回コールド)。確かに東邦との直接対決では差が出てしまったが、東海大会「1勝」と「3勝で決勝に進出」ではさすがに逆転選出は起こらないと見ている。

【中国四国⑤】
・広陵(広島)
・県立米子東(鳥取)
・県立高松商業(香川)
・松山聖稜(愛媛)
・県立富岡西(徳島)

ここは21世紀枠との兼ね合いもある。富岡西は21世紀枠の最終候補に残っているため、そっちで選出されたら5校目は市立呉(広島)になるだろう。富岡西を5校目に選出したのは地域性に加え、過去、一般枠で選考ラインに乗りながら21世紀枠の最終候補にも入っていた学校は一般枠で選出されているので(2012年高崎・宮崎西)、今回もそのパターンだと予想したからである。

【九州④】
・筑陽学園(福岡)
・明豊(大分)
・大分(大分)
・日章学園(宮崎)

準々決勝で、優勝した筑陽学園に延長13回で0-1と惜敗した興南の逆転選出があるのではないか、という声もあるが、日章学園を上回るほどのインパクトはなく、準決勝に進出した4校が無難に選出されそうだ。

【21世紀枠③】
・県立古川(宮城)
・県立熊本西(熊本)
・府立八尾(大阪)

今年は本当に読めない。甲乙つけ難く、どこが選出されてもおかしくないと思う。当日のプレゼンの出来で決まると言ってもいいだろう。これが、富岡西は一般枠だろうと予想した理由のひとつでもある。ただその中でも、一般枠まであと一歩と迫った古川(東北4強)と熊本西(九州8強)が、まず東西の1校目として選出されると見ている。
残りの1校は八尾だ。八尾はいわゆる「レジェンド校」で文武両道、かつ昨夏から続けて好成績を残している。そして、大阪桐蔭や履正社といった私立の強豪がひしめく大阪において、公立の八尾が出場する意義は小さくなく、名門校ゆえに集客面でも安心できる。そういった観点から、八尾が3校目として選出されると予想している。
釧路湖陵や石岡一なんかも、例年であれば選出されているだろう。やっぱり私は、21世紀枠には大きな意義があると思う。

前置きが長くなってしまいましたが、ここから本題に移ります。

まずは近畿地区の過去5年間の選考を振り返ってみたいと思います。(参考にしたサイト→http://koushien.s100.xrea.com/index.htm)

2014年
決勝:龍谷大平安(京都①)6-4智辯和歌山(和歌山①)
準決:龍谷大平安11-7履正社(大阪①)
   智辯和歌山16-8報徳学園(兵庫①)8C
準々:龍谷大平安2-1智辯学園(奈良①)
   履正社5-0三田松聖(兵庫②)
   智辯和歌山10-0奈良大付(奈良②)5C
   報徳学園1-0福知山成美(京都②)

①龍谷大平安②智辯和歌山③履正社④智辯学園
⑤報徳学園⑥福知山成美、21世紀枠:海南
(京都2、和歌山1+1、大阪1、兵庫1、奈良1)

なんか今年と似たような顔ぶれ…というのはさておき、この年はベスト4と準々決勝で惜敗した2校が順当に選ばれた。選出順では、準々決勝で優勝した龍谷大平安に惜敗した智辯学園が、ベスト4ながら準決勝でコールド負けを喫した報徳学園を上回っている。この構図、今年で言えば龍谷大平安に惜敗した市立和歌山と準決勝でそれぞれコールド負けを喫した履正社・智辯和歌山の関係に似ているような気もする。となると、市立和歌山が履正社・智辯和歌山より先に選出される可能性もあるかもしれない。
ちなみにこの年は21世紀枠で和歌山の海南(近畿大会初戦敗退、1-2対履正社)が選出されたが、一般枠の選考にはあまり関係なかったようだ。

2015年
決勝:天理(奈良①)8-4立命館宇治(京都②)
準決:天理6-1龍谷大平安(京都①)
   立命館宇治4-1奈良大付(奈良②)
準々:天理3-2大阪桐蔭(大阪①)
   龍谷大平安6-4北大津(滋賀②)
   立命館宇治6-2近江(滋賀①)
   奈良大付3-2箕島(和歌山①)

①天理②立命館宇治③龍谷大平安
④大阪桐蔭⑤奈良大付⑥近江
(京都2、滋賀1、大阪1、奈良2)

この年もベスト4と優勝校に惜敗した大阪桐蔭までは順当だったが、6校目の選考が難航した。近江・北大津・箕島が候補に挙がり、最後はエース小川良憲の初戦(PL学園戦)の投球内容が評価され、近江が滑り込む形となった。ちなみにこの年も4校目の選出の際に「逆転」が起こっている(ベスト8の大阪桐蔭がベスト4の奈良大付よりも先に選出)。
21世紀枠は和歌山の桐蔭が選出された。これが箕島の落選に「地域性」という形で若干の影響を与えた可能性はあるが、箕島に勝利した奈良大付が「5校目」と評価された以上、「2校目」評価の立命館宇治に敗れた近江を下回るのは仕方ないか。また、近江と北大津の比較では、県大会で近江が勝利していることが決め手になったと言っていいだろう。
この年の選考結果はかなり参考になりそうだ。今年も大阪桐蔭・報徳学園・福知山成美が今一つ決め手に欠く中、好投手の存在や初戦の戦いぶりが考慮されるのであれば、好左腕の林を擁し、滋賀1位の近江に完勝した報徳学園が一歩リードする形になるのか。

2016年
決勝:大阪桐蔭(大阪②)3-2滋賀学園(滋賀③)
準決:大阪桐蔭5-3明石商業(兵庫①)
   滋賀学園8-1龍谷大平安(京都①)7C
準々:大阪桐蔭9-4智辯学園(奈良①)
   明石商業7-0市立和歌山(和歌山①)7C
   滋賀学園1-0報徳学園(兵庫②)延長14回
   龍谷大平安7-0阪南大高(大阪③)8C

①大阪桐蔭②滋賀学園③明石商業④龍谷大平安
⑤智辯学園⑥市立和歌山、21世紀枠:長田
(京都1、滋賀1、和歌山1、大阪1、兵庫1+1、奈良1)

この2016年は様々な論争を巻き起こした選考になった。順当に考えれば5校目は報徳学園、6校目が智辯学園となりそうだが、21世紀枠で兵庫の長田が選出されたため「地域性(あくまでも3校ルールではない)」で報徳学園が割を食う形となった。その結果、5校目にはエース村上を擁し、そのチーム力が評価された智辯学園が入り、6校目には「コールド負けはエースへの代打策が裏目に出た結果であって、大きなマイナス要因ではない」として市立和歌山が入った。
この年の長田のように今年八尾が選出されると、大阪桐蔭の立場が苦しくなる。昨年、滋賀から3校(近江・彦根東・膳所)が出場したが、それとは少し意味合いが異なる。個人的には近江と彦根東の立場が逆(彦根東がベスト4で近江がベスト8)だったら、この2016年のような選出になっていたのではないかと思っている。「彦根東」のネームバリューと集客力は無視できないため、滋賀3校に踏み切る結果になったのだろう(私自身はそうでなくても彦根東は選ばれるべきだったと考えているが…)。
近畿大会ベスト8ながら「チーム力」を評価された智辯学園がそのまま頂点に駆け上がるんだから、選考委員は思った以上に見る目があるのかも…?笑

2017年
決勝:履正社(大阪②)8-2神戸国際大付(兵庫①)
準決:履正社6-3滋賀学園(滋賀①)
   神戸国際大付5-3大阪桐蔭(大阪③)
準々:履正社7-0高田商業(奈良②)8C
   滋賀学園1-0報徳学園(兵庫)
   神戸国際大付11-3上宮太子(大阪①)7C
   大阪桐蔭6-4智辯学園(奈良①)

①履正社②神戸国際大付③滋賀学園
④大阪桐蔭⑤智辯学園⑥報徳学園⑦高田商業
(滋賀1、大阪2、兵庫2、奈良2)

この年は履正社が明治神宮大会で優勝したため、神宮枠が近畿にもたらされた。6校目までは順当な選考と言っていいだろう。7校目はともに準々決勝でコールド負けした高田商業と上宮太子の争いとなったが、大阪からは既に履正社と大阪桐蔭が選出されていたため、上宮太子は所謂「3校ルール」で涙を呑む形となった。とはいえ、順当な選出だった。

2018年
決勝:大阪桐蔭(大阪①)1-0智辯和歌山(和歌山①)
準決:大阪桐蔭5-0近江(滋賀①)
   智辯和歌山5-4乙訓(京都①)
準々:大阪桐蔭10-1近大付(大阪③)7C
   近江4-3彦根東(滋賀③)
   智辯和歌山11-4法隆寺国際(奈良③)7C
   乙訓9-4智辯学園(奈良①)

①大阪桐蔭②智辯和歌山③乙訓
④近江⑤彦根東⑥智辯学園、21世紀枠:膳所
(京都1、滋賀2+1、和歌山1、大阪1、奈良1)

この年は「膳所が21世紀枠で選出されると滋賀3校になるので、近畿大会初戦敗退の明石商業や履正社の逆転選出か?」なんていう声も聞かれたが、終わってみればベスト4に加えて準々決勝でコールドを回避した2校が選ばれる、「一般枠」としては至極順当な選考となった。そしてこの選考により「3校ルール」の考え方に明確な前例が作られた。
この年は2016年と構図が似ていた。2016年は21世紀枠で長田が選出されたことで、ベスト8の中で最も出場を有力視されていた報徳学園が「地域性」を理由に落選した年だ。この年も21世紀枠で膳所が選出されたことにより、彦根東がどうなるか…と思われていたが、順当に選出。先ほども書いたが、彦根東と近江の立場が逆だったら、近江は難癖つけられて落選していたかもしれないと思っている(そうなると次の学校が決め手がなさ過ぎて選べないので、やはり近江が選ばれていたかもしれない笑)。何はともあれ、この滋賀3校の選出により、「同一都道府県の一般枠2+21世紀枠の3校選出」は問題ないという前例ができた。
ちなみに近江は金城・林のダブル左腕が評価され、彦根東は増居の安定感が評価された。やはり好投手の存在は選考において非常に大きな意味を持つようだ。

さて、ここまで過去5年間の選考を振り返ってみたが、今年ほど選考が難航する年は無さそうだった(強いてあげれば2015年?)。その2015年は「好投手の存在と初戦の戦いぶり」を評価しており、この見方は今年にも十分応用できそうだ。

それを踏まえて、昨秋の近畿大会を振り返りながら予想を行う。

2019年
決勝:龍谷大平安(京都③)2x-1明石商業(兵庫①)延長12回サヨナラ
準決:龍谷大平安7-0履正社(大阪①)7C
   明石商業12-0智辯和歌山(和歌山①)5C
準々:龍谷大平安5x-4市立和歌山(和歌山②)9回サヨナラ
   履正社5-0福知山成美(京都①)
   明石商業4-0報徳学園(兵庫③)
   智辯和歌山5-2大阪桐蔭(大阪②)
ベスト8校の1回戦の結果
・市立和歌山8-4近江兄弟社(滋賀②)
・福知山成美5-4神戸国際大付(兵庫②)
・報徳学園5-2近江(滋賀①)
・大阪桐蔭10-0橿原(奈良②)6C

優勝した龍谷大平安と準優勝の明石商業は当確。準決勝でともにコールド負けした履正社と智辯和歌山も落選することはないだろう。ベスト8ながら、優勝した龍谷大平安と互角の戦いを見せ、9回サヨナラで惜しくも敗れた市立和歌山も間違いない。市立和歌山は上でも書いたが、場合によっては3or4校目に名前が上がる可能性すらある(智辯和歌山には県大会で敗れているので、現実的には履正社の上の「4校目」になる可能性が高いか)。そして問題の6校目だ。

福知山成美、報徳学園、大阪桐蔭の3校が候補に挙がるが、それぞれ簡単にポイントを整理していく(近畿大会未勝利かつ、初戦の試合内容もさほど良くなかった天理はありえないと思ってます)。

福知山成美

福知山成美京都府大会で優勝している。しかし、近畿大会を制した龍谷大平安との直接対決は府大会・近畿大会を通じてなかった。近畿大会初戦の神戸国際大付との試合は、初回に5安打を集めて4点を奪い、勝負を決めた。その攻撃は鮮やかだったが、2番手投手からは1点しか奪えず、初回以外はそこまで「良い内容」と言える試合ではなかった。準々決勝の履正社戦も、ほとんど「なすすべなく敗れた」という印象で(履正社のエース清水の前に3安打12三振で完封負け。3塁も踏めなかった)、ベスト8の4校の中では、近畿大会での試合内容は一番悪かった

その履正社が準決勝で龍谷大平安にコールド負けしているのも痛い。となると、推せる要素が「京都府大会優勝」のみになってしまう。投手は、制球力抜群の小橋が中心。「好投手」とまでは言えないものの、十分に計算できる投手であり、投手力の面がプラスになることはあっても、マイナスに作用することはないだろう。

報徳学園

報徳学園は兵庫県大会は3位で通過。準決勝は神戸国際大付相手に9回裏2死から逆転負けを喫するも、3位決定戦は延長戦でモノにするなど、粘り強く戦えるチームだ。

近畿大会でもエース左腕林を軸に堅守、そして堅実な攻撃が光った。この報徳学園のお家芸でもある「堅い野球」は選考委員の好みと合致する。初戦は滋賀1位の近江に5-2と完勝。スコア以上に内容の伴った試合だった。準々決勝の明石商業戦は0-4と完封負けを喫したが、6回までは息詰まる投手戦で、現地で見ていても両校にそこまで差があるとは思えなかった。

投手陣も昨夏の甲子園を経験している左腕の林には安定感があり、2番手の坂口も力があることを示した。安定した好投手に加え、力のある2番手の存在はプラスに働くだろう。「地元」というのもメリットだ。

大阪桐蔭

大阪桐蔭は出場すれば春3連覇、春夏春の3季連続優勝の期待がかかる。大阪府大会は決勝で履正社に敗れ2位で通過。近畿大会では初戦の橿原にはコールド勝ち(決して「良い内容」ではなかったように感じた)。準々決勝の智辯和歌山戦では先制点は挙げたものの終始劣勢。それでも見どころは作り、「なすすべなく敗れた」という印象は薄い。

試合での印象はそこまで悪くないのだが、秋に負けた相手の成績が悪いのが痛い。府大会決勝で敗れた履正社は龍谷大平安に7回コールド、近畿大会で敗れた智辯和歌山は明石商業に5回コールドでそれぞれ敗れている。この龍谷大平安と明石商業に対して、準々決勝で市立和歌山と報徳学園が競った試合をしているので、大阪桐蔭がこの2校の評価を上回っていくのは難しくなっている(大阪桐蔭は「龍谷大平安と明石商業にコールド負けした学校(履正社・智辯和歌山)に負けた学校か…」という印象になり、市立和歌山と報徳学園は「龍谷大平安と明石商業に善戦した学校」という印象になる。どちらの印象が良いかは明白だ)。

投手力は可もなく不可もなく、といったところ。1人の投手に依存しているわけでもなく、府大会・近畿大会を通して滅多打ちを食らっているわけでもないので、プラスにはならないだろうが、マイナスにもならないだろう。

大阪の学校でかつ、高校野球ファンのみならず一般の人からの知名度も高い。連覇もかかっており、ネームバリューもある。外すには中々勇気のいる学校であることは事実だ。とはいえ、大阪桐蔭の選出如何で集客に大きな影響が出るかというと、そうでもないと思っている。もちろん素晴らしい選手はたくさんいるが、根尾や藤原といった選手が抜け、1人で集客できる「スター」と呼べる存在は居ない。連覇の件や根尾・藤原らの件で話題には事欠かないだろうが、今年のチームはそこまで集客の面を考慮されることはないのでは…と私は考えている。

これらを踏まえて、私は6校目を報徳学園と予想する。ただ、21世紀枠の最終候補になっている八尾が選出されるかどうかも考慮しておく必要がある。

八尾が選出されると、昨年の滋賀3校パターンor2016年の報徳学園落選パターン(今回は報徳学園と比較したときに大阪桐蔭がそもそも不利なので、厳密に言えば少し違うのだが…)のどちらかになる。地域性で大阪桐蔭の分が悪いのは間違いないが、昨年の滋賀で前例を作った以上、2016年の報徳学園のように、大阪桐蔭を「地域性」のみを理由にして落選させることは難しい。

また「平成最後の選抜・甲子園」というのを選考委員が大きく汲むと、「大阪の学校を3校選出したい、連覇のかかる大阪桐蔭を出場させたい」という考えになる可能性も否定できない。入場行進曲でさっそく「平成最後」をアピールしていたのも妙に引っかかっている。

八尾が選出されなければ、純粋に2校の実力の比較になる。そうなった場合は、試合内容・好投手・地元などの要素から報徳学園が選出されると予想している。

普通は八尾が選出されると、「だったら地域性で報徳やろ」と言いたいところなのだが、今回は何か一筋縄ではいかない気がしている。八尾が選出された場合に、逆に大阪桐蔭に可能性が出てくるのでは…と考えている。私はあくまでも順当な選出がなされる(実力で比較がなされる)ことへの期待も込めて、どちらにしても報徳学園を6校目に推しておく。

【近畿⑥】
・龍谷大平安(京都)
・市立明石商業(兵庫)
・智辯和歌山(和歌山)
・市立和歌山(和歌山)
・履正社(大阪)
・報徳学園(兵庫)

最終予想はこのようにする。龍谷大平安との直接対決の結果を考慮して、市立和歌山を4校目、履正社を5校目に。6校目は上記の通り報徳学園とした。

正直、当日ふたを開けてみないことには分からない。それでも考えつく限りの事例・周辺事情を考慮してみた予想なので、その通りになることを願っている。どういう選考であれ、選考委員には選出理由と(競った場合の)落選理由をしっかりと説明してもらいたい。もやもやとした気持ちが残った状態のまま平成最後の選抜を迎えることだけはないようにしてほしい。

長くなりましたが、ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。皆様の意見もぜひ伺いたいと思っています。コメントやリプなどお待ちしています。RTやいいね、スキなどをしていただけると励みになるので、そちらもよろしくお願いします!

それでは失礼します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?