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年に二回のやり取りだけ

こんにちは、ゆのまると申します。

なんとなく続いている中学時代の友人との付き合い。それもそろそろ終わりにしようかしら……と、今回はそんなお話です。


基本的に友人の少ない私ですが、それでもありがたいことに中学高校大学と、それぞれの時期に知り合って今でも細々とつながっている友人が何人かいます。

高校大学の友人は大体人生の進み方が同じで、このところ結婚出産の報告が続いています。その一方で、新卒で入った会社を辞めて大学に入り直した子もいたりと、割と人それぞれです。

そして中学時代の友人はというと、田舎あるあるかもしれませんが、高卒で就職して今は親子三人(あるいはもっと)暮らし、中には立派なマイホームを構えている子も。時勢柄もあって帰省の機会が減り、地元で居を構えた彼女達には、もうしばらく会っていません。

メッセージを送るのはほとんど年に二回、誕生日とお正月だけ。十何年もお祝いするうちにすっかり覚えてしまい、たとえカレンダーに登録していなくても毎年その時期になると思い出します。そう、その友人の誕生日が、今年ももうすぐやってくるのです。


中学時代の友人グループの中では私が最初に誕生日を迎えるのですが、今年は当日にお祝いメッセージが届かず、少々寂しく思いながらも、そろそろ潮時かなぁと、ある意味肩の荷が下りたような気がしていました。

ところがその二日後。そのうちの一人から「遅れちゃってごめんね。誕生日おめでとう!」とのLINEが届いたんです。

「ちなみに最近娘が歩けるようになりました」と、娘ちゃんオンリーの動画付きで。


なんというか……、これはもう当然のことなのですが、私の中で彼女は最後に会った姿のままだけれど、こうして会わない間にも子供との時間を積み重ねて「○○ちゃんママ」として過ごしているわけで。私は「彼女」の話を聞きたいけれど、彼女は「自分の子供」の話をしたい。その差は埋めようもなく、むしろ開いていく一方なんですよね。

子供を授かったことで自分の人生に占める割合が変わって、それは親になった以上必然なんだろうし、そうしてしっかり親として成長しているかつての友人は本当に立派だとは思います。

でももう、15年近く続けてきた友人としての付き合い方を変えていってもいいのかなぁ、と。

なんだかこう書くと女々しいことこの上ないのですが、別に誕生日当日にメッセージが来なかったから怒っているとか、そういうわけではありません。ただ、私なんかに時間を割くよりも、もっと優先するものがあるのではと思うんですよね。


それぞれのタイミングでライフステージの変化が訪れること。この点があるから特に、女性の交友関係は変わりやすいのかなと思います。

働いている友人相手に私が引け目を感じてしまうように、どうしたって立場が近い方が共通の話題も多いですし、子なしと子持ちでは物理的に忙しさが違います。

日々体内で細胞が入れ替わるように、その人を取り巻く環境も一番関心があることも移り変わっていきます。かつてどんなに仲が良かったとしても、一時的に離れてしまうことはあるし、縁があればまた近付くのでしょう。

友人関係もいろいろですね。いつかまた会えた時にはたくさん話ができるよう、今の自分が大切なものを見失わないようにしようと、改めて思ったのでした。おしまい。


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