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Paul McCartney & Wings「Venus And Mars」(1975)

ポール・マッカートニーが大好きですが、特にウィングス時代の「Wings Over America」の頃、1976年3~5月のライヴの頃が大好きで、YouTubeにもその時代の映像がアップされてますね。
この頃、ようやく本来のポールの力量が発揮された名盤「Band on the Run」の次に発表されたのが本作です。当時のライヴでも、本作から多くの曲が演奏されてます。

個人的には本作はポールのソロ作で初めて購入したアルバムでした。
当時、とにかく①「Venus and Mars」~②「Rock Show」にしびれっぱなしでしたね。特に「Rock Show」のポールのベース、唸りを上げてます。かっこいい!!!
名曲「Band on the Run」や「Live And Die」同様、この時期のポール流ロックの最高峰的な作品だと思ってます。もちろんアップした映像はウィングス全盛期の最高に熱いUSAツアーのライヴから。

こうしたロックもいいし、ディキシーランド・ジャズ風④「You Gave Me The Answer」なんか、ビートルズの「When I'm Sixty-Four」を彷彿させる軽快な小作品でいいですね~。ポールだったらこうした曲はサラッと書いてしまうんでしょうね。

そしてそれに続くポールお得意のポップス⑤「Magneto & Titanium Man」。これあまり知られていない作品ですが大好きです。
ポールらしいうねりのあるメロディとコーラスが堪りません。
こちらも当時のライヴ映像です。この当時のウィングス、本当にかっこいいですね。リンダも一応キマッてます。もともとカメラマンであってミュージシャンではないリンダが、ここまで頑張っている姿をみるにつけ、彼女の死が本当に残念ですね。

超ヘビーな⑥「Letting Go」(邦題「ワインカラーの少女」)はリンダのことを歌ったもの。味わい深い曲ですが、昔から私はこのテのブルージーな楽曲が苦手です(笑)。

本作の会心の1曲は⑪「Listen To What The Man Said」(邦題「あの娘におせっかい」)でしょう。本作からのファーストシングルカットナンバーで、全米1位、全英6位の大ヒットを記録しました。これは昔から大好きでした(笑)。これぞポール流ポップス。
このサックスがトム・スコットだということは最近知りました。

この曲に続く⑫「Treat Her Gently/Lonely Old People」のポールらしい泣きのメロディも見逃せません。

そして⑬「Crossroads Theme」で本作は幕を閉じます。
この曲、ぺトゥ・クラークの大ヒット曲「Downtown」の作曲家で、彼女の夫でもあったトニー・ハッチのインスト曲で、英国BBC放送の人気ドラマ「クロスロード」のエンディング曲だったそうです。つまりポール流のユーモアなんですね。そんなことも知らずに幼少の頃は聴いてました。

起承転結、素晴らしいアルバムですね。この頃のポールのメロディメーカー振りは素晴らしい。
ちなみに私はポールのソロで一番好きな曲は「メアリーの子羊」だったりします。

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