見出し画像

Ozzy Osbourne 「Bark at the Moon」 (1983)

昨日は突風吹き荒れる凄い祝日でしたね。
今日、福岡出張ですが、飛行機が無事に飛んでくれることを祈ってます。

さて、こちらはリアルタイムに聞いていた懐かしの名盤の1枚。オジー・オズボーンが、ランディ・ローズ亡き後に制作された邦題「月に吠える」。
この当時、私は洋楽を熱心に聴きまくっていた頃で、このアルバムからのタイトル・トラックなんかは、サビの分かり易さ…、そして中学生にとっては、このサビが「バカだもん!」に聞こえてしょうがなく、悪友はよくそう言って歌っていた思い出もあり、大好きな1曲でした。

当時、本作から参加したギタリスト、ジェイク・E・リーについては、あまり意識をしていなかったのですが、ジェイクって、ラットに在籍していたんですね。この当時のLAメタル界は友だちの友だちは…の人脈で繋がっていた世界でした。

まずはジェイク・E・リーの素晴らしいパフォーマンスを見て頂きたい。彼のプレイはジェイク・フェイクと呼ばれていたくらいトリッキーなもので、(恐らく)物静かな性格とは裏腹に、激しいプレイと、日本人とのハーフの端正な容姿が相まって、オジー・バンド加入後、一躍スタープレイヤーの仲間入りを果たしたのでした。
アップした映像、2分過ぎからのオジー、ジェイクのライトハンド奏法に感極まって痙攣しちゃってます(笑)。気持ち分かるなあ~。

アルバムタイトル・トラックの①「Bark at the Moon」は相当クオリティの高いハードロックナンバーですね。本アルバムの作詞作曲のクレジットは全曲オジーなんですが、先にアップした映像でもお分かりの通り、最低限、この曲はジェイクのトリッキーなプレイが発揮された曲であり、明らかにジェイクが作曲に参加していると思われます。確かジェイクは、オジーバンドに加入する際に、楽曲のクレジットはオジー単独とすること、という契約を交わされた…らしいです。80年代を代表するHRナンバーですよね。

④「Rock`N`Roll Rebel」はオジーらしい、ちょっとポップなハードナンバー。それにしてもオジーのヴォーカルスタイルって、ワンアンドオンリーですね。

イントロがおどろおどろしく、これまたオジーらしさ満点の⑤「Centre of Eternity」。但しそのムードはイントロだけ。以降はスピーディーに展開されます。超高速のジェイクのギターソロも堪能出来ます。

ランディの泣きのギターが印象的な名バラード「Goodbye to Romance」を彷彿させるようなナンバーが⑥「So Tired」。こちらもシングルカットされたナンバーですね。「So Tired」をじっくり聴いていると、どうしてもランディ在籍時の「Goodbye to Romance」が頭から離れない。オジーはその容姿とは裏腹に、実は素晴らしいメロディメーカーだし、そのメロディに、華麗なランディのプレイは見事にハマってました。

ついでにその「Goodbye to Romance」の映像をアップしておきます。こちらの映像は、ギターはなんとブラッド・ギルス!!この後、ブラッドはナイト・レンジャーを結成し、大活躍することとなるのですが、オジーとブラッドが並んで演奏している映像は初めて見ました。ブラッド、相変わらず弾きまくってます。

尚、上の映像は1982年のライヴで、メンバーはオジーの他、Brad Gillis(G)、Rudy Sarzo (Bs)、Tommy Aldridge(Ds)、Don Airey(Key)。皆、お馴染みのメンバーですね。これらメンバーで「悪魔の囁き」というライブアルバムを発表してます。
本作は、この後のメンバーで制作されたわけで、ギターはJake、ベースは出戻り組のBob Daisley、あとは一緒のメンバーです。

ジェイクですが、オジーバンドには本作ともう1枚参加した後、脱退(というかクビ…)。以降は、これだけのプレイヤーでありながら、あまり華々しくない活動のジェイク、ちょっと残念ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?