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James Taylor「October Road」(2002)

70年代から活躍しているジェームス・テイラー。ついつい聴いてしまう大好きなアーチストです。
いよいよ4月、たった1日ですが来日公演が実現致します。もちろん私も参戦。やっぱり期待するのは70年代の数々の名曲ですが、以降の作品も素晴らしいですね。今回は2002年発表の「October Road」をご紹介致します。

80年代の商業ロックの波にJTも揉まれて、一時期低迷していた時期もありましたが、1997年発表の「アワーグラス」で見事に復活!!
グラミー賞「最優秀ポップ・アルバム賞」を受賞しましたね。この「アワーグラス」も、次作にあたる本作もそうですが、決して派手ではありません。ですが何度聴いても飽きさせない味わい深いアルバムなんですね。心に響くアルバムとでもいいましょうか。

プロデュースはラス・タイトルマン。
2000年代のJTは、オリジナルアルバムは本作と2015年発表の「Before This World」の2枚しか発表しておりません(それ以外はカバー集)。そういった意味では貴重な1枚。

表題作②「October Road」はライ・クーダーが彼らしい粘っこいギターを披露してます。これがなかなかのアクセントになっていいですね。ヴァイオリンも彩を添え、ちょっとカントリータッチに仕上がってます。

JTがジャズを演ったらこんな感じの⑥「Mean Old Man」。ギターはジョン・ピザレリ。オーケストラアレンジはデイヴ・グルージンです。ピアノがジャズしてて、これも大好きなトラックです。

⑦「My Traveling Star」あたりがJT節といったところでしょうか?アコギをメインに味わい深いメロディー。この曲は娘のサリー・テイラーがコーラスで参加してます。私が大好きなOne Man Bandのライヴの映像をどうぞ。

本作のエンディングトラック(日本盤は2曲ボーナストラックがありますが)には、なぜかあのクリスマスの名曲「Have Yourself a Merry Little Christmas」が収録されてます。本作の発表が夏。明らかに時期が違うので、クリスマスセールスを狙ったものではないでしょう。その仕上がりはJTにぴったりのしみじみ来てしまう、最高の出来になってます。

 ♪In a year we all will be together
  If the fates allow
  Until then we'll just have to muddle through somehow
  And have ourselves a Merry little Christmas now ...♪

心暖まるJTの音楽です…。

そうそう、日本盤ボーナストラックには、あの自身の名曲「Don't Let Me Be Lonely Tonight」のジャージーなリメイクが収録されてます。

こうしたエバーグリーンな音楽が、今もまだ受け入れられるっていいですね~。


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