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ジェームス・テイラー@東京ガーデンシアター/An Evening With JAMES TAYLOR & His All-Star Band

一夜限りのジェームス・テイラーのライヴ、素晴らしかったです。

東京ガーデンシアター前は、JTの顔写真がいたるところに…。

私のチケットは以下の通りで、8000人収容のホールの真ん中ブース&最前列という史上最高の特等席!
その席からの観客席…、JTはこんな感じの中、歌うわけです(ライヴ冒頭に、ホールを見回しながら、素晴らしいホールだとJTは言ってました)。

アリーナはすべて20千円。えらい得した気分。
最前列の席から後ろ振り返りパチリ。

実は私の席からはピアノが邪魔で、全くスティーヴ・ガッドが見えない席でした。なのでちょっと横にずれて、ガッドのドラムセットをパチリ。

暗くてよく分からないですね(苦笑)。

2階から見たステージ全景はこんな感じ。私はピアノの前の席でした。

コンサートの内容ですが、20分の休憩(実際は30分くらいだったのでは?)を挟んでの二部構成。約2時間半。ヒット曲のオンパレードでした。
JTの巧みなアコギプレイとバリトン・ヴォイスに魅了されたのはもちろん、スティーヴ・ガッドの切れ味鋭いドラム、スティール・ギターも駆使した多彩なディーン・パークスのギター、堅実なジミー・ジョンソンのベース。この3人にケヴィン・ヘイズ(Key)、アンドレア・ゾン(Vo,Flid)、ケイト・マルコヴィッツ(Vo)、ドリアン・ホリー(Vo)のキーボード&コーラス隊も見事でした。
特に私の前に位置したアンドレア…、何回か目が合ったかも(笑)。

皆さん、今回どういう曲が演奏されたのか、気になると思いますので、驚きのセットリストもアップしておきます。

【一部】
Something in the way she moves
Rainy Day Man
That's why I'm here
Yellow and rose
Anywhere like heaven
Never die young
Country road
Sweet Baby James
Handy Man
Long ago and far away
Sun on the moon

【二部】
Carolina in my mind
Mexico
Steamroller blues
Fire and rain
Up on the roof
Shower the people
You've got a friend
How sweet it is

【アンコール】
Shed a little light
Your smiling face
You can close your eyes

凄いでしょ!?
殆どすべての曲の前に、JTは曲の解説を入れてました。英語が完璧に聞き取れたら、めっちゃ良かったんですけどね。
あと随所に観客が「I Love You」とか声援を送ると、その全てにJTはボソボソっと応えてましたよ。しかも声の方を向いて。

以下印象に残った演奏を備忘録的に書き綴っていきます。
Country road」での中盤以降でのスティーヴ・ガッドの力強いドラムとディーン・パークスのエモーショナルなギター。素人ながら、やっぱりこいつら凄い!って感じました。

Long ago and far away」では、なんとジョニ・ミッチェルのコーラスをピックアップして、JTとハモらせてました。ジミー・ジョンソンがどうのこうのと言っていたのですが、ジミーがジョニの声を切り出したのか、操作していたのか、ちょっと分からなかったのですが、見事なコーラスでした。

ここまでは毎回ギターを持ち替えて歌っていたJT、おもむろにギターを置き、下に置かれていた黒板に書かれたセットリストを持ち出し、「次何の曲だったかな~、あ、そういえば次は20分間の休憩なんだ~」みたいなことを言って、観客を大いに沸かせてました。あんちょこ見せちゃうんだあ、ラストの曲が見えちゃったよ(笑)。

そして一部最後に演奏された曲が「Sun on the moon」。私はこの曲、知らなかったのですが、これがめっちゃ良かったので、別のステージの映像をアップしておきます。突然、目の前でコレをやられたらビックリしますよね。JTと3人のコーラス隊がステージ前に一直線に並び、見事な歌を披露しておりました。ちなみにここでのガッドのドラミングも見事でした。

二部ではブルージーな「Steamroller blues」も印象的でした。ここでエレキに持ち替えたJT、結構熱いギターを披露。途中ではハーモニカまで。
アップした映像ではJTはアコギを持ってますが、昨日はこの演奏をもっとロックした感じでした。

続く「Fire and rain」「Up on the roof」に感動していたら、私の大好きな曲「Shower the people」が…。しかも1人、女性のコーラスが加わっている。誰だろうと思ったら、JTの奥さん、キムさんでした。

キムさんは長らくボストン交響楽団の広報を担当されていたとのことで、先日亡くなられた小澤征爾さんとは親しくさせて頂いていたとのこと。
もともと日本公演が、今回のワールドツアーに急遽1日追加されたのは、今回のプロモーターの創始者でもある故有働誠二郎への追悼…があったと思われますが、その後、小澤征爾氏が亡くなり、キムさんも同行することになったのでしょうか…。

そしてこの後、JTを挟み、アンドレアとドリアン、キムとケイトが肩を組み合い「You've got a friend」が歌われるのでした…。憎い演出…というか、焚火を挟んでフォークソングを歌っているような錯覚を覚えましたが(笑)、これがまた感動…。持つべきものは友…、というか結局人は人と人との繋がりの中で生きている、これらご縁を大事にしないといけない…とJTから教えられたような気がしました。

スティーヴ・ガッドの軽快なフィルインから始まる「How sweet it is」。これも大好きな曲なんですよね(カバー曲ですが)。
アップした映像は昔のステージの模様ですが、昨日もだいたいこんなアレンジでした。中盤でアカペラになり、♪ How Sweet It Is ♪ (観客が)(To Be Loved By You)ってコール&レスポンスするシーンがありますが、コレ、やりましたよ。私の3メートル前にはキムが来て、マイクを観客に…、いや私の方に向けてきたので、もちろん ♪ To Be Loved By You ♪って叫びました(笑)。キムが「よしよし」的なリアクションしてくれました。

アンコールで歌われた「Shed a little light」も私の大好きな曲。アップした映像のコーラス隊はアーノルド・マカラー、デヴィッド・ラズリー、ケイト・マルコウィッツ、ヴァレリー・カーター。そうです、ケイト(この映像では右から2人目)はこの時からコーラスを務めてました。このゴスペル・ライクな歌声が、目の前で繰り広げられました。感動…でした。

実は数曲前からスタンドアップ状態(もちろん1列目の我々がスタンドアップしてしまっているので、皆さん、そういう状態だと思いますが)だったのですが、この「Your smiling face」のイントロで一気に熱気の渦に…。ここでもガッド&パークスが冴えわたってました。いや~「Your smiling face」でノレるなんて最高ですね。

この後、全員が並び、カーテンコールに…。

これで終わりかと思ったら、JTがスタッフに「もう1曲いい?」とジェスチャーで(笑)。いやいや、前からこの曲やるって分かってるでしょってツッコミを入れたくなるくらい笑っちゃいましたが、これもサービス精神旺盛なJTらしい。バックバンドはここで下がり、残った5人(JTとキム、コーラス3人)で「You can close your eyes」が演奏されます。小沢征爾に捧ぐと聞こえましたが、最後にキムが涙ぐんでいたのが印象的でした。

予想通りだったのですが、JTのライヴって心暖まるものなんじゃないかなと想像していたのですが、今もそんな感じです。メンバーへのリスペクト、そしてメンバーからの愛、そして我々観客への感謝の念(JTは何度も帽子を取って我々に挨拶してました)、全てがジェームス・テイラーでした。
こんな素晴らしいステージ、また観たいですね(もうこんないい席ではないと思いますが)。また来てくれることを祈ってます。

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