見出し画像

Queen「QUEEN」(1973)

とにかく明るい安村さん、凄かったですね。決勝で、まさかフレディが登場するとは…(笑)。
ということで今回はクィーンです。
クィーンの前身はスマイルというバンドで、メンバーはブライアン・メイロジャー・テイラーのクィーン組にベース&ヴォーカルのティム・スタッフェルの3人組でした。
そしてティムが脱退し、フレディ・マーキュリーが1970年に加入。ベースのジョン・ディーコンはオーディションにより1971年2月に加入を果たし、ここに4人組のクィーンが誕生します。
それから直ぐにデビューアルバムが発表された訳ではなく、実際に「戦慄の王女」が発売されたのが1973年の7月ですので、満を持しての発表だったわけですね。

ところがこのアルバム、すこぶる評判が悪かったようです。クィーンの特徴のひとつでもある曲調の複雑さが、ストレートなロックを求める世間一般に認められなかったのでしょう。
また制作着手から発表まで1年以上も経過してしまったために、時代遅れの感もあった、と後にフレディが語ってます。
確かに直ぐに印象に残るような楽曲は少なく、ZEPやパープルと較べてしまったら、亜流と思われても仕方ないでしょうね。でも光る楽曲は結構収録されてます。

まずはアルバムトップを飾る名曲の①「Keep Yourself Alive」。イントロからスリリングですね。そしてドラムが加わってくるところなんかは、今聴いても鳥肌が立ってきます。
クィーンはライブに限ります!アップしたライブ映像は1977年のモノ。この当時のクィーン、いちばん脂が乗っていた時期かもしれません。3人の演奏とは思えません。そしてこの曲お決まりのロジャーのドラムソロもカッコいい!

スマイル時代の楽曲が②「Doing All Right」。クレジットには元メンバーのティム・スタッフェルの名前も。
静かなピアノと優しいメロディ、美しいバラードかと思いきや、次のヴァースはボサノバタッチの演奏に。そして段々演奏は熱を帯びていきます。
スマイル時代からこんな曲をやっていたとは驚きですが、確かに分かりづらい曲かもしれませんね。特にストレートなロックを望む人にとっては、カッコつけやがって!なんて思うかもしれません。
しかしアップした映像のフレディの格好・・・、彼らしいですが・・・(笑)。

⑤「Liar」、これも後の彼等のステージでは何度となく演奏されてます。
アップした映像は当時のライブ映像を繋いだプロモビデオでしょうか。やっぱりフレディは異質ですね(笑)。当時、ZEPやパープルといった音楽を愛していたハードロックファンは、きっとデビュー当時のクィーンをキワモノバンドと見ていたかもしれません。グラムロックと思っていたかも??

ドラムのロジャーは根っからのロッカーで、作る曲もいつもパンキッシュなのですが、このデビューアルバムでも⑦「Modern Times Rock 'n' Roll」というタイトルからしてロックしている曲を書いてます。わずか1分48秒という短さですが・・・。
ある意味、最初から芯が通っているというか、マイペースですね。
ここでは貴重なライブ映像をアップしておきます。

このデビューアルバムの最後を飾る曲が⑩「Seven Seas of Rhye」です。この曲は後に歌詞をつけてシングルとして発表。全英チャートで第10位のヒットを記録します。
このインストバージョンは初めて聞きましたが、このショートバージョンでも十分スリリングでカッコイイ。この曲の緊張感はクィーンならではです。

如何だったでしょうか。実際は当時の悪評ほど悪いアルバムではありません。クィーンの原型が既に至るところに見られ、もっとヒットしても良かったのでは、と思わせるアルバムです。
やっぱりクィーンはいいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?