ドール2

ドール No.2

                          著:小松 郁

2.
 彼女たち、ドールの秘密の時間が始まる。
彼女たちは必死にお互いの唇を貪り合っていた。
キッスが甘酸っぱい。

 男なんて貢いでれば良いのよ。

 そうね、でも変な男に絡まれると結局泣き寝入りだわ。

 あーそうね。気をつけなきゃね。

 私たち今幸せね。

 うん好きよ。琴音ちゃん。

 うん、大好き詩織ちゃん。

 口と口を彼女たちは必死に求めながらささやく。

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