組体操

睡眠の重要性

失われた3つの間という話を以前に書きましたが、もう一つ失われたものとして取り上げたいのが、睡眠です。

ある調査では子どもの就寝時間がどんどん遅くなっていて、日本は特にそれが顕著だとも言われています。一般的に小学校低学年のときには10時間前後の睡眠が必要と言われています。登校から逆算して朝6時半に起きるのであれば遅くても8時半には寝るといった計算になりますね。加えて睡眠ホルモンのメラトニンは朝日を浴びてから13~15時間後に分泌されるということですから、その計算からしても夜8時ごろには自然と眠たくなってくるはずです。

子どもの睡眠時間が減っている理由はいくつかありますが、テレビ以外の情報メディアが普及していること、親の労働時間が伸びていること、そしてこれは大きな問題だと思いますが、子どもの身体活動量が減っていることが挙げられると思います。身体活動が少ないと疲れないのでそもそも眠たくなりません。その点においても遊育くらぶではたっぷりと外で遊んでほしいなという想いで活動しています。

では、なぜその量の睡眠を確保する必要があるのでしょうか。

一日の中で得た情報は寝ている間に整理され、脳が成長していくと言われます。子どもの一日にはたくさんの発見や学びがありますので、情報が膨大です。睡眠が足りないと、それを整理整頓することもできないので、せっかく得た情報がひっちゃかめっちゃかになってしまいます。加えて、成長ホルモンも夜の間に分泌されますので、睡眠が足りないと身長も伸びないことになってしまいます。「寝る子は育つ」は理論的にもホントなんですね。

今は習い事の早期化や情報の多様化がどんどん進んできて、子どもが処理できるできないに関わらず情報が降り注がれる傾向にあります。その問題についてはまた別の機会に取り上げますが、せっかく得た情報も寝なければ定着しませんし、ざるに水を注いでいるようなものです。

睡眠はエキストラなコストや労力をかけずに子どもの成長を促すことができる最高のツールです。逆に言うと睡眠不足は百害あって一利なしぐらいに捉えられるのではないでしょうか。共働き世帯にとっては向き合うことが難しい問題であるのも事実だとは思いますが、子どもの健全な成長のため、親の努力、協力は必要不可欠なので、再度睡眠の大切さを見直して、できることから取り組んでいきましょう。

最後に、たまたま関連記事を本日目にする機会があったので参考までに紹介します。
『子供は何時に寝かせるべき?「子供」と「睡眠」の関係』
http://chanto.jp.net/childcare/education/110156/

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