日米の女子ジュニアサッカーはここが違う。

先日、Shebelievescupがアメリカで行われ、なでしこジャパンはアメリカに引き分けという成績を収めました。

女子サッカーの世界ランキングでアメリカは1位、日本は8位。皆さんのご存知の通り、日本は世界でもトップレベルの国です。W杯も制覇していますし、世界でも一目おかれる存在です。

しかし、日本とアメリカ。世界的に強豪と言われる2国でサッカーをしている私は、その圧倒的な環境の違いを体験しています。
世界ランキングでは近い日本とアメリカ。数字の差以上に途方もなく大きい差について、書いていきます。

ジュニア世代の女子サッカーの現状を考えるとやはりまだ良いとは言えません。女子U-12チームの登録選手数を満たせず、チームが消滅いるというのが事実です。東京や神奈川の方に行けば選択肢というのは増えた方ですが、地方でいうといまだに問題視されているのには変わりありません。

このnoteを読んでくださった方に現在の女子サッカーの育成年代に着目してもらえたり、今抱えている問題の改善や何か良い方向に向かえばいいなという思いで記事を書いていきます。

突然ですが...

まだあまり知られていない、貴重な情報知りたい方はいませんか?



私は素晴らしい情報をフォロワーさんに提供してもらいました。本当に貴重です。すごい!いいな!など共感してくださった方、是非シェアしていただけませんか?一緒にこの情報を広げていきませんか?女の子の育成年代の環境を変えていくために。

ということでここからは少しだけアメリカのジュニア世代の女子サッカーについて書いていきたいと思います。

1. アメリカの女子の育成年代の現状


私はリプライを頂いた時に、具体的な情報を知りたいと思い、マエマエ@maemaechicagoさんに連絡をし、ご丁寧に情報を提供していただきました。


実際に娘さんが所属しているU9の小学生年代の試合はどのように構成されているのでしょうか?

マエマエさん
1チームは10ー12人で構成されていて、それ以上人数が多い場合は2チームに分けて、それぞれリーグ戦に出ています。娘のチームは女子が2チーム、男子は3チームがリーグ戦に参加しています。U11くらいから、女子も3チームありますね。試合は7対7で30分ハーフです。選手交代はバスケのように、何回でも自由に出来ます。娘のチームはこの年代は全員に同じプレイタイムを与えています。リーグ戦は秋と春の2シーズン制で、各チーム総当たり戦で、週末に試合をします。ホーム&アウェーにはなっておらず、各チームと1試合します。短期のトーナメントも秋と春にあるので、年間で20試合ー25試合プレイしていますよ。


アウェーでの試合というのは同じ州内ですか?それとも州外ですか?

マエマエさん
アウェーの試合は州内で最大で車で40分くらいの範囲です。大体が車で30分以内の距離ですね。


秋と春でリーグ戦を行うとおっしゃっていましたが、それ以外のシーズンは他のスポーツをされていますか?それとも練習をされていますか?

マエマエさん
冬も週1でチーム練習があります。殆どの子がバスケや体操など、他のスポーツも冬はしてます。夏はサマーキャンプがあり、各自で選択してサッカーやバスケ、水泳なんかをしてます。うちの娘は冬休みや春休みはバスケをしてます。夏は両方やってます。


なるほどですね。小さい頃から様々なスポーツをしている子が多いから、大学でも秋と春のそれぞれのシーズンで2つのスポーツをする選手がいるのだと思います。
普段の練習時間はどのくらいでしょうか?

マエマエさん
練習は90分です。週2回が基本で、冬は週1です。


娘さんは日本でプレイされたことありますか?もしあれば、マエマエさんの目線からみてアメリカと日本のジュニア世代のサッカーの違いはありますか?

マエマエさん
娘は日本でプレーしたことは、一時帰国の時に体験でチーム練習に参加したくらいしかないです。一番に思うことは、アメリカはフィジカルが圧倒的に強く、小さい子供でも強いシュートが蹴れることですね。ディフェンスのあたりも激しいし、審判も余りファールをとりません。アメリカの子供はコーチやチームメートに、はっきりと自分の意見を言えるので、試合中に自分達で問題を解決出来たりするのが、日本とはちょっと違う気がします。


確かに大学のチームメイトも自分の意見をもっていますし、大学の授業でも自分の意見を発言しないのはわかっていないと思われたりと自分にマイナスになるケースもあります。日頃からそういうのが当たり前になっているアメリカ人の子供たちは自分達での修正能力というのが高いのかもしれないですね。同様に指導者の違いはありますか?

マエマエさん
指導者は子供を褒めて伸ばすタイプが多いですね。クラブによっては、昔ながらの、熱血指導者もいます。日本との大きな違いは、 クラブの移籍が簡単に出来ることと、クラブチームの口コミサイトがあって、各チームの評判が見える化されていることです。これによって、ダメな指導者が淘汰されやすい環境が作られています。


アメリカはジュニア世代からトライアウトがあると聞きますが、娘さんがサッカーチームに入る時にはありましたか?

マエマエさん
毎年シーズン前に、選手側がチームを選ぶ感じです。スカウトされない限りは、行きたいチームのトライアウトを5ー6月に受けます。U8で今のチームに入るときに、トライアウトを受けました。その次の年にうちの娘は州で1番強いチームからスカウトされましたが、今シーズンはU8の時と同じチームに残りました。クラブディレクターにチームに残ってくれてありがとうと言われたので。結構引き抜きで、移籍する子もいると思いますよ


実際の保護者の方のサポートは大変でしょうか?(送迎など)

マエマエさん
送迎が大変ですね。日本みたいに、子供が自分で移動出来ないので。


アメリカ人の保護者と日本人の保護者の違いなどはありますか?

マエマエさん
アメリカ人の保護者の方が、コーチとの距離が近く、質問や意見を言う気がします。


とても貴重な情報をありがとうございました。マエマエさんのブログのリンクを下に掲載しているので、皆さんも良ければチェックしてみてください!

2. 日本の女子の育成年代の現状 

ここからはアメリカの情報と比べる形で日本の女子の育成年代の現状を書いていきたいと思います

もう約10年以上も前のことにさかのぼりますが、福岡県ではU-12の女子チームは4チームで県リーグをしていたそうです (友人情報)。

・リトルマーメード
・春日イーグルス
・広川フラワーズ
・かすみFC

現在はもう少し増えていると思います。(もし福岡の現状がわかる方がいましたらコメントください📝)

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私の中学のチーム NW北九州レディースの先輩や同級生はもう既に女子サッカーの指導者として活動しています。

これを書く為には2人に協力してもらうしかない!そう思いすぐに連絡をしました。

2人は快く受け入れてくれたので今回の記事を完成することができました。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。

中学生の時の私たち(笑) まだ若い...

まず最初に今回のnoteに登場してもらう2人の自己紹介を。

堤 晴菜さん
小学校2年生からサッカーを始める。
リトルマーメイド→北九ガールズ(現NW北九州レディース)→鳳凰高校→大原学園JaSRA (現パルセイロ長野レディース)→福岡J・アンクラス→NW北九州レディース
17歳~19歳まで年代代表候補、オリンピック代表候補として選ばれる。
2003年にC級ライセンスを取得。2012年にB級ライセンス取得。
2012年~2016年福岡県女子トレセンで活動。
現在は、2017年より大分トリニータレディース(九州女子サッカーリーグ2部)の監督
2017年~大分県女子トレセンでも活動をしている。

坂下 凜さん
小学校4年生からサッカーを始める。
光貞SSS→NW北九州レディース
2018年にC級ライセンスを取得。
高校を卒業してから光貞SSSとNW北九州レディースでコーチをしている。
2017年〜北九州女子トレセンにも参加している。

私たちの共通点は福岡県北九州市にある女子のクラブチーム NW北九州レディースでプレーしたこと。私と坂下さんは同期でチームの堤さんは私たちの先輩。

HP http://www.kitakyu-fc.org/girls/index.html 参照

もし福岡でサッカーしたい女の子がいたらいつでも連絡してくださいね!

というわけで本題に入っていきたいと思います。前置きが長くなってしまい、申し訳ありません。

よくよく考えてみると、私は女の子のU-12世代のこと、そして現状を詳しく知りませんでした。私の小学生時代は神理FC(以下神理)という北九州市にあるチームで6年間、男の子に混じってサッカーをしていました。

因みに偶然にも、日ノ本学園→日本体育大学→ハリマアルビヨンでプレーされている小島和希子さんが神理の女の子1人目でした。和希子さんは小学生の途中で転勤となったので、私が神理の女の子1人目の卒業生となりました。現在は数人の女の子が神理にいるそうです。帰国した時に会うのが楽しみだなぁ☺️未来のなでしこに!!


私は男の子と一緒にプレーするのが楽しかったから小学生までは一緒にプレーするのもアリだと思います。

堤さん
ただ受け入れてくれるか?が問題。受け入れてくれなければ意味がない。私たちの時代で言えば、理想は中井サッカー少年団の宮本監督だと思う。練習場所の提供や一緒に男の子と練習させてくれていた。練習試合とかも連れて行ってくれる男子の監督はなかなかいないから。神理や小倉南も女の子が増えていくのはちゃんと受け入れてくれてるからでそれはすごいことだよ^_^


神理は全然女の子オッケーでした笑
今思うとそんなダメなチームがあったとか知らなかったです笑 むしろ女子だからという特権を精一杯使ってわがまましてました笑

堤さん
そういうクラブが増えるといいんよね〜

*中井サッカー少年団は
•池元友樹選手 (ギラヴァンツ北九州)
•米田隼也選手 (V・ファーレン長崎)
•柴田華絵選手 (浦和レッズレディース)
などのプロサッカー選手を輩出しています。


坂下さんは現在 U-12世代のコーチをしていると思いますが、女の子は現在何人ほどチームにいますか?

坂下さん
私のチームには6人女の子がいます!
ただ最近はどこのチームを見ても1〜2人いることが多いかな。私たちが選手をしている頃は2〜3チームとかに1人いたらいい方だったから女子選手は本当に増えたと思います。


男の子のチームで女の子を教える難しさとかはありますか?

坂下さん
私が意識していることは女の子と男の子同じように指導することですかね。女の子だからって扱われると嫌がる女の子が多いです。
あと高学年になってくると女の子特有の月経が始まる子がいたりするのでそこは気にしています。


女性のコーチだから理解しやすい部分があるということですね。小学生は特に喜怒哀楽が激しいと思いますが、何か指導面で工夫されていることはありますか?

坂下
ドリブル練習やパス練習など同じことを繰り返す練習はだらけやすいので楽しくなるような工夫をすることを意識してます。
また喜怒哀楽も激しいですが小学生は特に日によって調子の良い日と悪い日がはっきりと見えます。試合の時はとくにモチベーションをあげてあげれるようにしています。

3. 日本ではどうしていくことがベストなのか?


お二人はこのアメリカの現状を聞いてどう思われますか?

堤さん
私はアメリカに何度か遠征に行ったことがあり、そのときに日本との違いを目の当たりにしたので、そこまで驚くことではありません。
いろんなところにサッカー場がたくさんあって、そこで女子サッカーの人気もすごくあったので。規模が違うということで片付けるのではなくて、女子サッカーという文化を国自体が大事にしていると思います。その結果がアメリカのチーム数でサッカー人口なのかなと。

坂下さん                                 
日本との違いは黒崎さんと帰国時などに話して違いを実感していました。環境などには差があることを理解した上でできることからしていかないといけないという思いがあります。アメリカのように下の世代からリーグ戦があるというのはとてもいい環境です。
アメリカのように日本に女子サッカーを文化としてこれから根付かせて行けたら良いなと思います。

私                   
実際に堤さんは大分トリニータでレディースのU-18・U-15の監督をされていますが、大分の女子サッカーの人口数などはどのような感じでしょうか?

堤さん
2018年に大分県はU15県大会に出てきたのは、3チームのみでした。九州のなかでは少ないと思います。男子クラブチーム所属している子や部活動で活動している子がいるとは聞いていますが、人数の把握はしていません。サッカーチームがなく、フットサルに転向したという子もいると聞いてます。

大分トリニータレディースでは現在はセレクションで選手を集めていて、他のチームと差別化をしている状態です。毎年15名以上のセレクションの申し込みがあります。

大分トリニータレディースに関しては、
【女子のチームで楽しくサッカーをする】というコンセプトでチームは作っていません。
【高校卒業後に大学サッカーやなでしこリーグのピッチに立つ選手の育成・強化に重点を置いております。】とお知らせでも書いているんです。

トリニータの様なクラブが全てでもないですし、また、ワイワイと楽しむクラブも全てではありません。クラブの特長を良く見てもらえたらと思います。

私の場合は、中学年代は中学校の部活動と女子のクラブを両立していました。女子クラブが全てでもないし、男子クラブが全てでもないし、また部活動が全てでもない。

【選手自身が今いる場所で、何を学ぼうとするか】だと私は考えてます。大分県の女子チーム自体が少ないことは大分県の課題でもあるので、大分県がまとまって課題解決をしていくべきだと思います。

私                     
実際にU-12またはU-15世代の女子の活動を広げていくにはどのようなことが必要になってくると思われますか?

堤さん
U12に関しては女子の活動を増やしてほしいと思います。選抜大会でもフェスティバルでもいいので。
U15に関しては、各地でフェスティバルが行われているので特に試合数の確保などは出来ているかと思います。男子チームや部活動で活動している子たちにも参加できるようなフェスティバルがあってもいいかもしれませんね。U15の活動よりもU12の活動に各クラブが注目してあげるべきだと思います。そして、選手発掘や自チームに入団までができるといいと思います。

坂下さん                                                           堤さんのおっしゃる通りU12年代は女子の活動は少ないのでこれから少しづつ増やしていけたらなと思います。また女子はU12からU15に上がるときに近くにチームがなかったりなどでサッカーを辞めてしまう子が多いんです。U15のクラブはそういう子たちが続けていけるような環境を作っていって欲しいです。

私                     
堤さんは九州サッカー協会女子委員会・JYC連盟女子委員会 もされていらっしゃると思いますが、現状ではどのようなことを話し合ったり改善策をあげられたりしていますか?

堤さん
今後は女子クラブに対しても環境が大きく変わってくると思います。各地域によって、年代別リーグなどが普及しています。九州もU15リーグの立ち上げを目指しています。

九州U15リーグを北部と南部に分けて、集中開催などを行っていけたらいいのかな~と思ってます。そこにスポンサーや黒崎さんみたいに海外でサッカーをしている人やなでしこリーグで活躍していた人や現在の活躍している選手に講演などしてもらえると充実しているのかなぁと思っています。

JCY(日本クラブユース連盟)に関してはクラブチーム増加・登録選手増加をどのように行っていくか、話をしています。現在U18の全国大会にU15の選手が出ている状態です。そのU15の選手たちがそのままクラブチームに残ることなく高校に行く選手が多いのが現状です。
そこの話を重点的に魅力ある組織しようと話をしているのがほとんどです。

今お二人が一番伝えたいことはなんでしょうか? 

堤さん
自分自身、なでしこリーグでも試合をしたし、地域リーグでも試合をしました。そして、いまは指導者という立場でサッカーに関わらせて頂いてます。サッカー人生の中で、常に伝え続けているのは、【サッカーを楽しむこと!】だと思います。人それぞれ、どう楽しむかは自由ですし、それをピッチで表現して、観ている人たちを魅了してくれるような選手が、たくさん出てこれるようにしたいですね。

U12年代の女子選手は、たくさんの課題があると思いますが、そこを、U15年代のクラブや部活動などを行なっているところが、サポートしていけるような組織が改めて必要だと感じました。

坂下さん
私は自分が高校生に上がるときにサッカーを一度やめました。父が少年団で監督をしているので今は指導者としてサッカーに携わっています。私は選手としてではなくても審判員や指導者など少しでも長くサッカーに携わる女の子が増えてくれると良いと思っています。

いつまでもサッカーを好きでいてくれる子が増えるようにと指導者になってから思うようになりました。U12年代の女子のカテゴリーが抱えている課題はたくさんあります。女子サッカーがより良い発展を遂げれるよう女性の指導者としてできることをしていきたいと思います。

堤さんや坂下さん同様に、ジュニア世代の環境を少しでも変えていきたい、良くしていきたいと思っている方は全国に沢山います。このように若手女子アスリートをサポートされている方もいます。ですが、現実的にはまだまだ認知されていないことが多いのではないかと感じます。

私ができることは、ほとんどないのかもしれないですが、このように女子サッカーの現状やアメリカの情報を発信をし、それを見つけてくださった方に何かきっかけを与えられるように頑張っていきます。

長くなりましたが、ご覧頂きありがとうございました。共感または女の子のジュニア世代の環境を変えていきたいと思っている方は是非いいね&シェアで一緒に未来のなでしこの為に少しずつ環境を変えていけるように皆さんで変えていきましょう。



黒崎優香 6月12日生まれ。現在アメリカにサッカー留学。今しかできない経験を沢山させてもらっているのでそれを何か形として伝えていきたいと思いnoteを始めました。Twitter&Instagram:@yuuka_kurosaki Facebook:@yuukakurosaki1997






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まだ見ぬ世界へ Yuuka Kurosaki 黒崎優香

1997.06.12。アメリカの最高峰の大学リーグ Division 1 オクラホマ大学にサッカー留学をしてます⚽️今しかできない経験を沢山させてもらっているのでそれを何か形として伝えていきたいと思いnoteを始めました。皆さんに応援したいと思ってもらえる選手になります!

アメリカの大学についての note マガジン

こんにちは。アメリカの大学に留学している学生はまだあまり知られていないだけで、様々なスポーツで頑張っている人が沢山います。多くの方に読んでいただけるように、アメリカの大学にスポーツ留学している人たちのnoteをまとめてみました! そして、アメリカの大学情報について参考にな...
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