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アメリカの大学の集客力の理由って何?

こんにちは。黒崎優香です。12月の終わりから書き始めていたのですが、バタバタしていた為、今となってしましました (はい、言い訳です。ごめんなさい。) 

この記事 を少し前に書いたら、思ったより反響がありました。日本に戻った際に黒崎さんのnote読みましたよ。と様々なところで言ってくださった方がいて、アメリカの情報を発信して良かったなと思える瞬間でした。本当にありがとうございます😊

そして理由。アメリカの大学はビジネスとして成り立っているので、私は正直答えなんてわかりません。ただ私の感じることを伝えることは出来る事だと思うので 今日のnoteで書きたいと思います。読み終わった際に、何かメッセージが届くような内容だったと思ってもらえたら嬉しいです!

私は今回の帰国の間にいくつかのイベントに参加をしました。中にはJリーグのフロントで働いている方、現役サッカー選手、フットサル選手やなでしこの選手、大学サッカーをしている方など沢山の方とお話をすると、一番聞かれることはアメリカってどういう風にして観客を集めているの?でした。

アメリカと日本を比べるとお金がないやスポーツの文化が違うと言ってしまえばそうなのかもしれません。確かにアメリカの大学ではフットボールで5万人、強い大学では10万人近く入ったり、バスケットボールでは2万人以上観客が入るので動くお金の額は日本とは全く異なると思います。先ほど載せた記事にも書きましたが、平日にあるアメリカの大学の男子サッカーの試合には3500人以上の観客が入りました。例えば日本では、早慶戦などは2万近くの集客数があるそうですが、”普段の試合ではあまりお客さんが入らない” と私の友人が言っていました。2017年の12月に神戸であった女子サッカーのインカレの試合を見に行きました。そこで私は衝撃を受けたのを覚えています。高校選手権ではTBSがバックとしてついてますし、ある程度の観客も入ります。ですが、女子のインカレではチームの応援団そして保護者などのチームの関係者のみ。全国大会なのにこれでいいのかな。とその時に感じました。

そして昨年の12月に参加したイベントの際に早稲田大学サッカー部の一人の学生さんが言っていました。先日行われた男子のインカレの決勝の試合でも観客動員数は6012人。動員 (下の引用させてもらった記事で動員の説明あり)で人を集めて6012人ってどうなんですかね。確か "その日は雨で寒かったのもあるけど、試合中にはインスタやツイッターをしてる人もいながらだるそうに見ていた"。とその方が状況を説明してくれました。大学の日本一を決める試合なのにそんなんなの?と私は正直に思いました (ごめんなさい)。

この記事 (勝手に引用させてもらいました)にも書かれていますが、高校サッカーの決勝戦で4万人以上の観客 (上記に写真参照)。果たしてこの差はなんだろう。そう思う人が最近は多くなり、どうにかしたい。変えたい。という人が増えたのではないでしょうか。だからこの記事の工藤さんであったり、SNS上に投稿する学生が増えたのだと思います。

** なら実際のアメリカの大学ではどうなの?というところを書いていきたいと思います (写真はオクラホマ大学、ケンタッキー大学の両方を用いています)**。

まず、日本のサッカーの現状というのは高校選手権が若者の憧れであると思います。私もそうでした。『高校選手権で優勝するために』と頑張る人が多いので高校サッカーが終わった時点で辞めてしまう人が出て来たり、大学では高校の時ほど真剣じゃないよ。などという話が出てきてしまうのだと思います。もちろん男子の場合は、大学四年間で努力し、プロになる。という夢を持っている選手がほとんどでしょう。本来ならば、Jリーグの下のレベルといえば大学リーグがくるはずで、小学生であったり、中学生が "大学リーグでプレーしたい” と思える環境でなければならないと思います。今の状況からしたらそう思える環境ではない気がします。だからこそ変える必要があり、そこが変わっていけば日本サッカーの未来になにか影響を与えられる気がしますし、大学リーグだからこそ味わえるものというのが必ずあると思います。

アメリカの大学リーグ  Division 1 (以下D1)というリーグは300校以上あります。レベルは様々ですが、アメリカでスポーツをしている子供達はD1でプレーをしたいと思っているので、大学スポーツに興味を持ち、お金を払ってでも観戦に来るのだと思います。(ほとんどの部活の試合が有料) やはり、実際に見て応援したい。そう思われるチームにならなければ観客は増えないでしょう。なら実際に何を日本の大学が取り入れたほうがいいのか。というのを私の意見として書いていきたいと思います。                                   

** ー1つ目ー 大学リーグの良いところというのはプロ選手とは違い子供達と近い関係でいれるところ。あくまで学生であり、大学生はプロ選手ではありません。だからこそ出来ることというのが沢山あると思います**。

例えば、アメリカの大学ではサイン会が試合の後にあったり、シーズンの最初にはファン会があったりします。そういうことをすることにより、選手と子供達の関係が近くなり、このチーム、選手応援したい。という感情がうまれ、また応援行きたいな。という子供達が増えていくのではないでしょうか。日本の大学生の中には少しプロ意識が高くてそこの触れ合いという部分が疎かになってしまっているケースもあるような気がします。アメリカの大学の良さは選手と観客の近さも関係していると思います。

そしてエスコートキッズ。日本の大学の試合あまり見にいったことありません。なので実際どうしているのかはわかりません。が、アメリカの大学の試合では毎試合エスコートキッズがいます。そうすることにより、小さい子が見に来たり、憧れの選手と触れ合えたりするので子供は喜ぶでしょう。でも今の日本の小学生は沢山の試合や練習をしていると思うので、その大学の試合だけを見に来るのは難しいかもしれません。ならハーフタイムの間にミニゲームを組んであげたらどうでしょうか?アメリカの大学ではエスコートキッズがハーフタイムの間にゲームをしていることもあります。見ているだけでは飽きてくるでしょう。でもゲームがその後にできると思えばモチベーションが変わるかもしれません。または小さい子ができるドリブルレースなどをしていることもあります。もしかするとハーフタイムの取り組みなども変えていけるかもしれないですね。

エスコートキッズだけでなく、ボールボーイやボールガールがアメリカの大学の試合にはいて、その子達にはサインボールをあげたりもしています。

アメリカでは子供達が楽しめるものはなにか。というのを前提で考えられていますし、

•Free T-shirt→ これは先着200名程がもらえたりします。
•Free Food→ アメリカの場合はピザの確率が高いです。もちろんFree foodの他にフードコーナーがあったりします。
•Free shuttle→ キャンパス内からスタジアムまで少し離れているので1時間前ぐらいから無料バスが走るようになります。

のように大人も楽しめるマーケティング戦略になっていると私は感じます。

** ー2つ目ー SNSの活用力。**

アメリカの大学では各部活ごとにアカウントがあります。

各部活にアカウントがあることによってそれぞれの部活の近況がわかり、他部活の発信に対していいねやリツイートをすることによって互いを高め合える存在であるというのを感じます。日本の大学にもアカウントがあると思いますが、他部活の宣伝はあまりしていないように感じます (下記参照)。 大学というのを一つのチームと考え、それぞれの部活が他部活の活動を宣伝することによってその部活のファンや観客が他部活の試合の応援にかけつけてくれるかもしれません。そうすることにより、選手自身も他部活の応援にかけつけてみようかな。というポジティブな影響があると思いますし、実際にアメリカではその効果というのがみられます。日本であれば男子サッカー部が女子サッカー部の応援であったり、その逆のケースはあると思いますが、他の部活の応援などは行かれるのでしょうか? 私たちはバスケの試合を見に行ったり、体操を見にいったりと他の部活を観戦します。

アメリカの場合はSNSなどを担当するメディア担当がいます。その人が試合の宣伝であったり、インスタのストーリに練習風景をあげたりしています。最近では日本の多くの大学でも良く試合までの日に様々な動画をあげていると思います。それは良いことだと思います。ですがそれをどんどん拡散していくべきですね。アメリカの大学では、ほとんどの選手がリツイートをして拡散しています。様々な州から来ているのでリツイートをすることはかなりの影響力があると思いますし、でもこれは日本でも同じことが言えると思います。様々な地域やチームから来ていると思うので。でもその拡散というのをただ数人だけ、環境を変えたい。そう思っている人達だけがしても意味はないでしょう。チーム全体がそういう意識を持って行動を起こせばかなりの拡散力になると思います。なぜなら、もうすでに部内に約100人、多いところで200人近くの人が所属しているからです。そして他部活と協力をすればかなりの影響力があるのではないでしょうか?中には個人的についてくれているファンの人がいたりする人もいるでしょう。そういう人の拡散する力というのは大きな影響を与えると思いますし、ここが先ほど述べた1つ目の大学生はプロではないという大学生だからファンの方と身近に触れ合うことが出来る特権という所に関係してくるのだと思います。しかしSNSでの発信というのは良くも悪くもどちらにでも傾くことが可能です。ですので、そこは闇雲になんでもしたら良いというわけではなく、どのようにすれば興味を持ってもらえるのか。という戦略を考える必要があると思います。


** ー3つ目ー 大学周辺地域の人たちに愛されるチームになる。**

これはもしかしたらアメリカはスポーツの文化が根付いているから。といえばそうなのかもしれません。なぜなら子供から大人までが大学のロゴが入った服を普段から私服としてきていて、自分が住んでいる地域の大学を応援する。これが当たり前だからです。自分の子供がいるから。などを関係なしに応援するんです。最初にアメリカの大学のキャンパスに足を踏み入れたとき、私は驚きました。ほとんどの人がケンタッキー大学のロゴが入った大学の服をきているんです。そういう服やアクセサリーなどのグッズを売っているストアも大学内にあります。種類なんて本当に半端ない。ってぐらい豊富です。そしてすぐに新しいのが作られる。生徒はそれを買って普段着としてきたり、応援の時にきたりという雰囲気がアメリカのどこの大学にも出来上がっているんです。だから試合の時は大学カラーで埋めることが出来るんだと思います。

日本でもタオルを作ったりということをしていると思います。勿論、作るのにもお金がかかりますし、買い手がいないとビジネスというのは成り立たないと思います。ここを各大学で改善しようとするにはかなりのお金がかかると思いますが、日本ならではのことが出来るのではないかなと思ったりもします。サッカー部に興味がある人に売るだけでは利益も少ないと思うので、大学内で共通として使えるものであれば、一般の学生が買ったり…ということもあるかもしれません。

今年名古屋グランパスがそうだったそうです。偶々ですが、フロントの方とお話をする機会がありました。名古屋グランパスの女性のファンの割合25%でJリーグの中で下から2番目だったそうです。ここを増やすために違ったユニフォーム作ろうと考え、被る式だと化粧や髪の毛崩れるので羽織る式にすると割合が33%まで増えたと話してくれました。

フットサル界では、星翔太選手@shota_hoshi や 田口元気選手@genkichi_bsfg のツイッターを見ていただければ分かると思いますが、ハッシュタグ #墨田体育館に行って帰って来るまで を作り、アスリート自らが率先して集客を集めたりというマーケティング活動もされています。

私は先ほど大学リーグのほとんどが有料だと言いました。ケンタッキー大学にいた時にはシーズンが始まる前にチームの代表選手が自ら電話をかけ、チケット販売ということをしていたのを聞いたことがあります (チームの活動の一環として)。フットボールであれば毎試合ごとにそのような宣伝の電話が私たちの携帯にもかかって来たりします。オンラインでは、早めに予約などをすれば割引や特典があったりもします。アメリカの大学では、やはり集客を集めるためには様々な工夫がされていますが、チケット収入というのを主に大切にしていることだと思います。徒歩や自転車で来れる住民は一番スタジアムにきてくれる可能性が高いですし、そのローカルな営業方法が集客力に影響するのではないでしょうか。

上記の3つの例はどれも良い影響を与えています。フロントの方が工夫することも大切だと思いますが、それはプロチームだからできることでもあると思うので、大学生であれば、選手自らが行動を起こすことでより大きな影響を与え、応援してくれるファンの方々が増えたりすると思います。やはり最初は地域の方から愛されるチーム、大学でなければならないと思います。そういうチームになれれば自然と応援してくれる人も増えて来ると思いますし、何より応援される側のモチベーションも変わってくると思います。大勢の観客の中でプレーすることは楽しいはずですし、やりがいを感じると思います。

私は知っています。大きな声援は必ずプレーヤーの大きな力、後押しになるということを。Yuuka

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-黒崎優香 6月12日生まれ。-現在アメリカにサッカー留学。-今しかできない経験を沢山させてもらっているのでそれを何か形として伝えていきたいと思いnoteを始めました。-Twitter&Instagram:@yuuka_kurosaki Facebook:@yuukakurosaki1997






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