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必見!アメリカの大学にスポーツ留学したい人!🙋‍♀️🙋‍♂️🇺🇸

こんにちは。黒崎優香です。

この前のnote の反響が思ったより良くて驚いています。またシェアやいいねを沢山の人にして頂き、この場をかりてお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございます!

もしまだご覧になられていない方がいらっしゃいましたら是非こちらを→https://note.mu/yuuka_kurosaki/n/n470a1de6ea95

さて、今回の内容は前回のnoteでも触れていましたが、NCAAについて説明をしていきたいと思います。

最近では日本版NCAAなどという言葉を良く耳にされる方は沢山いるのではないでしょうか。

まず、NCAAとはなんだろう?ということについて説明をしていきたいと思います。

NCAAとはNational Collegiate Athletic Association の略であり、日本語訳では全米大学体育協会という意味です。いわゆる、アメリカの全競技スポーツに関する問題について協議、検討をする組織があるということです。NCAAの本部はインディアナ州のインディアナポリスというところに設置されています。

そのNCAAの支配下で地域ごとに分かれているConference (地域ごとのリーグ)というものがあり、各大学にAthletic Department というスポーツ部を統括する組織が設置されています。

このNCAAに属する大学がおよそ1200校以上ほどあり、全ての競技を合わせると24種目の48万人以上の選手が参加しています。ちなみにサッカーだけでも4万人以上の選手がいます。

Conference (カンファレンス) とAthletic Department (アスレチックデパートメント)

•Conference とはアメリカの地域を区分したリーグのことを指します。NCAAには1200校以上もの大学があり、D1だけでも340校以上あります。そのため、地域別で試合をし、カンファレンスで優勝したチームが自動的に NCAA Tournament(全米のナショナル大会)に出れるようになっています。そしてランダムで優勝したチームとは別に、NCAA がランキングの良い30校前後の大学を選び、合計60校前後の大学でトーナメント戦を行います。カンファレンス数はスポーツによって異なり、どこの大学がどこのカンファレンスに所属するかは大学の規模やフットボールチームがあるかないか等で決まります。

NCAAはその大学の競技のレベルごとにDivision 1, Division 2, Division 3 (以下 D1, D2, D3) に分かれて試合が組まれています。(日本でいう1部2部3部のようなものです) D1だけでも300校以上の大学がありレベルは様々ですが、アメリカの大学の中では1番レベルの高いリーグであり、ここから多くのプロ選手が輩出されています。D1の大学は規模が大きく、資金がある大学が多いのでより他のディビジョンよりも注目され、毎試合ごとにテレビで生放送されたりします。

NCAAでのD1, D2, D3の振り分けには様々な要因がありますが、最終的にはどれだけスポーツにお金をかけれるか。ということだそうです。そのため、D1にレベルの高い大学や選手が集まり、奨学金や施設も充実しています。

例えば、ディビジョンの振り分けにはこのようなルールがあります。(一部)

-D1の大学として成り立つ条件は男子部➕女子部が7個以上、または男子部が6個以上で女子部が8個以上の最低でも14部活が必要になります。
-D2の大学として成り立つ条件は男女関係なく合計で10個以上の部活が必要となります。
-D3の大学として成り立つ条件は男女関係なく合計で10個以上の部活が必要となります。

参考資料① NCAAの歴史 -文部科学省 というページのサイトによると

"奨学金や各種制限の違いでグループを作り運営する「カンファレンス制度」
経営状態、州立・私立、土地や設備等各大学での状況は異なるため、全て同じ条件 でNCAAの規程するルールを遵守つるわけではない。大学の規模や種目数、各種制限や奨学金の差でディビジョンを3つに分けている。原則として大学のディビジョン移動はない。各ディビジョンでは、5~15校程度で構成されるカンファレンスという地域 リーグが存在しており、大会等は当該カンファレンス内で行われる。 カンファレンス内でのリーグ戦は勿論、年に1度NCAAトーナメントと呼ばれる全加盟 大学(正確にはセレクション)でのトーナメントも存在する。柔軟なリーグ編成及び競技選択 NCAAに加盟しているリーグや大学は、すべての競技に参加しているわけではなく、地域特色等を優先して競技選択している。例えば沿岸部のカンファレンスでは 冬スポーツ(※米国ではスポーツのシーズン制を導入)は選択していない。大学の設備など経営状況とも密接に関係するため、場合によっては近隣のカンファレンスと共同で開催するなど柔軟な競技編成・大会運営を行っている" (引用)

そして、NCAAとは別に, NAIA(National Association of Intercollegiate Athletics)やNJCAA(National Junior College Athletic Association)といった組織もあります。

•Athletic Department 

アスレチックデパートメントとは各大学に存在し、その大学のスポーツを統括、管理する組織です。アスレチックデパートメントに所属するすべてのチーム、スケジュール、予算、コーチの雇用や施設の管理などをしています。

先ほど少し話に出しましたが、NAIAやNJCAAを皆さんはご存知でしょうか?

NAIAとNJCAAとは?

•NAIAとは小規模の四年制大学のスポーツ協会で、入学や選手の登録が比較的簡単にできるため、多くの外国人選手が所属しています。250校以上の大学があり、全競技で6万人以上の選手が参加をしています。主にprivate school(私立大学)が多く、生徒数が少ない大学が多いです。

NJCAAとは二年制大学のスポーツ協会のことで、日本でいう短期大学と同じです。ここでは2年間しかプレーができないので、NCAAの大学に編入する選手が多いです。NJCAAに主に所属している選手は、比較的英語が苦手だったり、学歴があまり良くない人が多いみたいです。

多くの日本人選手はスポーツができたとしても、英語の部分でつまずくケースが多いのでNAIA や NJCAA で2年ほど勉強をし、3年目から他の大学に編入する人が多いです。NAIAとNJCAAにもNCAAのように Division 1, Division 2, Division 3のカテゴリーがあり、少しずつルールが違います。

聞いたところによると、NCAAほど規模が大きくないためルールの縛りが少なく、様々な国から来ている人が多いみたいです。NCAAより外国人が多いため、異文化に接する機会が多く、NAIAやNJCAA ならではの楽しみがあるみたいです。

アメリカのほとんどの大学はNCAA, NAIA, NJCAAのいずれかの協会に加盟しています。


Scholarship(奨学金制度)

皆さんはスカラシップ制度というのをご存知ですか?

Scholarshipは『奨学金』という意味で、日本では返済しないといけないイメージですが、

アメリカの大学の奨学金制度というのは返済不要です。

Student athlete の多くはこのスカラシップをもらいながら学校に通っています。そのスカラシップにも10%や50%、100%など人によって様々です。
例えば、全額免除の奨学金(100%)をもらえる場合は、授業料、教科書代、寮またはアパート代、食費、医療費など生活にかかるお金のほとんどが免除になります。私の場合は有難いことに全額免除(full scholarship)の奨学金を頂いているので、全てがカバーされていて、コンタクトレンズ代までもが学校側が負担してくれています。また、ユニホームや練習着などの用具の提供、遠征中にかかる費用なども大学側から支給されます。

先ほど説明したNCAA, NAIA, NJCAAによってスカラップのルールが異なるため、その説明を少しだけしたいと思います。

例として “サッカー”

NCAA
•NCAAにはDivision 1, Division 2 にスポーツ奨学金制度があります。D1では男子は10人、女子は14人分のまでのフルスカラシップが認められています。D3は勉強に力を入れているため、スポーツの奨学金はありません。

NAIA
•NAIAにはDivision 1, Division 2, Division 3のリーグがあります。D1, D2のどちらも奨学金制度が認められていますが、こちらもD3はスポーツの奨学金を提供していません。サッカーでは男子、女子の両方ともに12人までのフルスカラシップが認められています。

NJCAA
•NJCAAにもDivision 1, Division 2, Division 3のリーグがあります。
D1では全額免除制度が許されており、D2は授業料、手数料、教科書代のみが可能で、D3はスポーツの奨学金を出すことが禁止されています。D3の場合はアカデミック(勉強)の奨学金の数は多いみたいです。

Student Athleteという自覚

アメリカの大学は 学校のスポーツチームに所属している生徒たちを “Student Athlete”と呼んでいます。

皆さんも “アメリカは文武両道” という言葉をよく聞いたことがありませんか?

そうです。つまり、その名の通り student athlete はプロ選手のようにスポーツだけをするのではなく、あくまでも一生徒であるということが最優先で、student athlete であれば文武両道が当然。ということが徹底されています。

Student Athleteとして活動するにはNCAAによって決められた NCAA Eligibility というものがあり、様々な条件が決められています。

例えば…
•GPA2.0以上(Max 4.0)
•各学期に最低で12単位取得

こういった項目に違反をすると、
素晴らしい実力を持っていたとしてもチームへの練習参加や遠征にいくことができなくなります。

D1やD2の大学に入学するには日本の中学3年生の成績から高校3年生までの成績が必要となり、好成績であるほど選択肢が増えると思います。
それと同時に
•SAT(Scholastic Assessment Test)
-主に言語能力(英語力)と数学的思考力に関するテスト
•ACT(American College Test)
-ACTは英語、読解、エッセイ、数学、科学の5つのセクションにわかれています。

これらのテストで一定スコアを超えないと入学許可がおりない仕組みになっています。SATを受け入れている大学は、ACTを受ける必要がない場合が多いです。また馴染みがある方もいらっしゃるかもしれませんが、難関なのはTOEFLです。

•TOEFLはReading, Speaking, Listening, Writingの4つのセクションから成り立ち、多くの大学が英語を第二言語とする学生の入学判定基準として必要とします。

つまり、より良いアメリカの大学に進学するには、中学3年生の時点でスポーツだけではなく勉学にも力を入れないといけないというのが認知されています。

以前私の記事をご覧頂いたことがある方々はご存知かもしれませんが→ https://www.ussoccerchance.com/2017/09/08/努力の末に得た開幕スタメン背番号10-澤氏と同じ茨の道を歩む女子学生の苦労と栄光/

この記事に記載されているように、私も入学前にトラブルがありました。チームのトレーニングや活動はスタートしているにも関わらず、NCAAが求めている審査をなかなかクリアすることが出来なかった私はシーズン最初の2週間ほどはチームの練習をただ横で見ているだけでした。チームのファーストゲームの数日前に審査をクリアしましたが、今でも見ていただけの期間はもどかしかったのを覚えています。
手続きに必要な書類の要請が私の場合は厳しかったので中学、高校の先生方や校長先生にまでもご迷惑をおかけしてしまいました。私の無理言った要求を私の為に。と沢山の方々が動いてくださり、私は今アメリカでサッカーをすることができています。今でも先生方や友人には感謝しても仕切れません。


最後に...

NCAAでプレーするには NCAA Eligibility Centerが設定している学歴や成績、プロでプレーをしたことがあるかなどの審査をクリアする必要があります。そのため、中学3年生から高校3年生までの成績をEligibility Center に送ります。

私の経験上、この審査を通るまでにかなりの期間がかかってしまうので、アメリカの大学進学を考えている人は早めから成績証明書などを準備することをオススメします。

前回のnote にも書いたように、サイン会などを通してアメリカ人は小さい頃から大学スポーツを身近に感じ、多くの子供達が将来D1でプレーしたいと夢見ています。アメリカの大学に入学すること、そしてそこでプレーすることは簡単なことではありませんが、その分、夢や希望が詰まっているということは間違いありません。私自身もこの環境でプレーできることに感謝し、見てくださる方になにかきっかけや夢を与えることができる存在でありたいと思ってます。
長くなりましたが、NCAAのことにまとめてみました。NCAAってなに?と思っている方々に少しでも参考になったと思って頂ければ嬉しいです。

次回の予告

次の記事は今までとは違ったアプローチで書こうと考えています。なので引き続きご覧頂ければ幸いです!何か知りたいことや書いて欲しい内容がありましたらSNSを通じてご連絡ください。 Yuuka

ご覧頂きありがとうございます。
これから出来るだけ更新を目指して頑張っていきたいとおもいます。私のページを気に入って頂けたら、フォロー、シェアして頂けたら幸いです。応援やサポートをして下さる方がいましたらSNSを通してメッセージを頂ければと思います。宜しくお願い致します。

-黒崎優香 6月12日生まれ。-現在アメリカにサッカー留学。-今しかできない経験を沢山させてもらっているのでそれを何か形として伝えていきたいと思いnoteを始めました。-Twitter&Instagram:@yuuka_kurosaki Facebook:@yuukakurosaki1997

引用サイト:


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