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【一時帰国】小樽について熱く語る会

前回は、一時帰国でとんでもない目に遭ったというお話でした(いや、ほとんど自己責任)

先日の一時帰国のスケジュールをおさらいすると、中5日間のバケーションで〈横浜(実家)→札幌→小樽→京都〉というトンデモナイ移動距離の計画でした。

いや、じゃぁなんでわざわざ小樽に?
(満場一致の疑問)

いやぁ、そうなんですよ。わざわざ小樽に通う理由があるんです。
みなさん、小樽行ったことありますか?
(煽ってる訳ではないです)

今回は、タイトルにもある通り、ちょっと熱く小樽を語らせて頂きたい。
いや、どちらかというと温泉宿『運河の宿 小樽ふる川』さんについて語らせて頂きたい。

私がふる川さんと出会ったのは、もう5年前くらい。以降、年に1回以上くらいのペースで通い続けています。

なぜこうも魅力されているのか。
それは、ふる川さんの〈細やかな配慮が行き届いた館内〉と〈朝食〉がアラサーひとり旅にはちょうどいいからです。

いちばん最初に知ったのは、たまたま。
札幌に用事があり、どうしてもリーズナブルに天然温泉に浸かりたかった私は小樽まで範囲を拡大して検索をかけました。
その時にヒットしたのが、こちらの宿。

構えからして、なんかちょうどいい。

初めて訪れたのは、年明けの雪深い時期。
チェックインのウェルカムドリンクで近所の酒蔵から譲られた酒粕を使った甘酒を頂きました。
ほんの一口分だったけど、信じられないほどの美味しさだったことを今でも覚えています。
しっかり発酵を感じる優しい甘さで、パンチがあるのに後味がスッキリするバランスが取れていました。

「…めっちゃ美味しいですね」
と、超ド級の人見知りの私でも、躊躇わずにスタッフの方に声に出して伝えたくらいの感動でした。(いや、他にもっと気の利いた感想あっただろ)

そこからすでにこの恋は始まっていたのだと思います。(ちなみに、まだこの甘酒には再会できていません)

各階の廊下には、小樽硝子のランプ。
ハイカラさんぽい空間と、サイズ感がちょうどいい。

お部屋〉は何から何まで行き届いていて、部屋着も靴下から専用のスリッパまで。温泉に行く時にタオル云々が入れられるバックもあります。

ここでポイントが高いのが、温泉の入り口にスリッパを仕舞う鍵付きの下駄箱まであった、ということ。(当時)
他のホテルで困ったのが、インバウンドのお客様が多いと、自分のスリッパが誰かに履かれて無くなり途方に暮れる…という地味に辛い出来事。こうしたこともフェアに予防してくれるような仕組みで、とにかくお客様視点に立った細やかな配慮が随所に感じられるのです。ひとりでも過ごしやすい。

温泉〉は言わずもがな。
男女ともに露天風呂があり、またそれが吹きっさらしではなく適度に外部に出ていてサイズ感もちょうどいいんだわ、これが。
24時まで入れるのもありがたい。

以前、私が短い休みしか取れなくて、でもどうしてもストレス限界で、弾丸でふる川さんに行ったことがありました。
最終の飛行機で新千歳空港に着き、終電で小樽駅着のスケジュール。
予約の際にこの旨をメールでお伝えし「それでも必ず行くので、キャンセル扱いにしないでください」とすがるようにご連絡をしました。

当日、無事に遅延なく小樽に着いたものの、宿に着いたのは24時近かったと思います。
温泉は諦めていたので私からは何も言わなかったのですが、チェックインの際に「少し時間を過ぎてても気になさらず、温泉で温まってくださいね。」と優しく声をかけて頂きました。

泣・け・る‼︎

仕事のストレス絶頂だった私には、そのお言葉も温泉も芯まで沁み渡りました。
あの時の薄暗い深夜の温泉は、今でも覚えています。

そんなの、客商売なら当たり前では?と思うかもしれません。けど、心がこもっているかどうか、というのはやっぱり伝わるものですよね。

エントランスからハイカラさんの雰囲気。
なんかごちゃっとしてるんだけど、まとまってる(え?)
今回は桜がありました。

で、私の激推しポイントが〈朝食〉‼︎

大振りの器に、個性的なおかずが並ぶ。
こうやってみると、なんかちょっと
しょぼん…って見えなくもない。

バイキング形式の朝食。
ええ、最初私がこの場所を見た時に感じました。"あぁずいぶん地味だなぁ…なんだ、ちょっとしょぼんって感じ?"と。

いや、しかし‼︎‼︎
ホントすんません‼︎私が間違ってました‼︎

ボリューム感も大事だけど、結局お皿に盛ったら、このくらいでちょうどよかったのよ。

一品ずつ、ちょっとずつ。
味が個性的で、ひとくちから楽しめる。

ここに載ってるおかずのご紹介、いきます。

ゴマ油とほのかに八角が香る、野菜のマリネ
白ワインの香りがすごい、茄子のアーリオオーリオ
・ほのかにカレー粉?クミン?の香りがあるコーンスープ。コーンも美味しい
⇒多分牛乳が美味しい
酸味がほどよい、サツマイモとベーコンの辛子和え。食べ疲れない。

これね、何がすごいって表示の名札がこうなんです。

名札がシンプルすぎる。
まさか裏までスパイスが効いてると思わない。
この、シンプルそうに見えるコーンスープ。
臭みもなく、喉ごしがよい。
たまーーーにふわっとクミンが香る。

シンプルすぎる名札‼︎
口に含んだ瞬間、良い意味で裏切られるアレンジの数々。
それぞれ味が100%完成されてる訳ではなくて、ほんっとにふわーっと5回に1回くらいの割合でスパイスとか出汁の風味を感じるのです。

例えば☝︎コーンスープが、めっちゃクミン味(100%の味付け)だったら、それはもうただのコーンカレースープ。
だけど、たまーーーーにクミンがふわっと香るので、"ん⁈なんだ⁈今の‼︎"って驚いてさらにスプーンが進むんです。

大前提として、素材ひとつひとつが美味しい。
そして、技として足し算されてるけど、引き算されてる。
そうすることでずーっと食べられる飽きのこない、個性的で美味しいおかずになっている。(と、思う)
完成されてないから、また食べたくなって、また行ってしまうんです!(まんまとハマってる)

もう、、最高です。
これを一時帰国で食べてると想像してください、泣けます。
海外でこんな繊細なお料理食べれません…

もちろん、朝食会場は運河ビューで。

食べてる途中は、完っ全にリアル孤独のグルメです。
自分の中でナレーションつけて、一品一品と向き合います。それくらい、美味しい。

お粥も、ごはんの臭みと粘りのクセが無くて美味しいから、試してほしい。
以前、めっちゃ美味しい野菜(多分大根)の炊いたんがあったので、味付けを聞いたらベーコンと鮭節でした。鮭節…だと…⁈もちろん空港で鮭節買って帰りましたよね。

〆のコーヒーまでしっかり。
こちらの山中牛乳を入れて、カフェオレに。
濃厚な牛乳で、とても美味しくなる。
これはマスト。
こんなに小さいのに、美味しいが詰まってる。


〆には、まず、焼き立てのクロワッサンを食べてください。ホイップバターがもしあれば、マストです笑 バターの風味とサクッサクッのクロワッサンで、どんなにお腹いっぱいでも食べれてしまいます。

そしてあなどってはいけないのが、この☝︎チョコチップクッキー。
こんなに小さいのに、大きめのチョコチップがゴロゴロ入ってるのと、生地がカリッと軽めで美味しい。ほろほろでも、サクサクでもない。カリッとしてるんです。(あの正体何なんだろ…)とんでもない驚きと、満足感です。

私は大体、いつも1時間くらいかけて朝食を味わいつくします。
あ、ひとりなんですけどね?

先日は、近くに座っていたおばさま達の会話が印象的でした。

北海道弁のおばさま
「ここは何食べてもおいしいね」
(なんかこのひと言に全て詰まってると思いました)

激しく同意です。
ゆったりとした空間で、気取り過ぎず、素朴なんだけど味わい深いお料理で贅沢な気分になる。
ほんとに、ちょうどいいんです。


チェックアウトが12:00なので、食後の腹ごなしに散歩に出かける事もできます。

小樽は街の大きさも、ちょうどいい。
ある時は、港まで海を見に歩いて行きました。
石原裕次郎か私か、ってくらい小樽に通い詰めてる。

札幌方面への帰りの電車内も、最後まで小樽は楽しませてくれます。

波も大きくない、北海道の海。

海沿いを走る電車って…なんてロマンチックなんだ…。言葉にならない感動があります。
(あれ?横浜出身の私だけ?)

ふぅー…ちょっと暑苦しく語りすぎました。
みなさんのおすすめはありますか?
私はとりあえず、飽きるまでは小樽に通おうと思います。

次も一時帰国中の推しポイントをお伝えします。しばらくお付き合いくださいませ笑

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