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美術展レビュー!!!

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行ってきた美術展や美術館の感想文コレクション
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カルティエ展。ダイヤモンドのなめろう、あるい木の棺、そしてエメラルドで殴る

カルティエ展。ダイヤモンドのなめろう、あるい木の棺、そしてエメラルドで殴る

カルティエ展に行った。
宝石、ジュエリーを少しずつ扱うようになった身としてはいかねばなるまいと、ゆるふわ宝石商&移動宝飾品店はカルティエさまを見に行った。

まずですね、ミステリークロックですね。
カルティエ・イコール・ミステリークロック。
ねじ止めブレスレットが本筋じゃないんです。
「カルティエが誤解を解こうと本気を出した品揃えでしょう」とジュエリーの人が言っていた。そしたらやっぱりミステリーク

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都庁のバンクシー、楽しすぎてアンコール鑑賞してきた!来た人の数をカチカチとカウントしてる都庁の人がいて、とてもお役所っぽさ。16時頃は数人しか見ていなかった。
2回目は、とにかく展示方法をちゃんと見たくて。1回目は楽しすぎてよく見れてなかった。

都庁にバンクシー見に行くってことがすごくバンクシーっぽくていい。踊らされている感じで!見に行きたい。無知な一般人という役割を全身で体感できる!「どうせ偽物でしょう?」ってコメントするの。さも私はわかってる風に。超参加型アート作品。

たぶんメイビーバンクシー

ムンク展 潤いとあたたかさ

ムンク展 潤いとあたたかさ

滑り込みでムンク展を観に行った。
すごく、すごくよかった。泣きそうだった。ちょっと泣いた。

有名な絵だから、くらいの認識で行ったんだけど、本当に「絵を見る」醍醐味があふれていて、すごく感動した。

もうモチーフ化著しい「叫び」だけど、そこに至るまでのたくさんの作品列を見ているだけで、あの一枚のおどろおどろしさをキャッチーに取り上げるやり方は本当は全然違っていたんだなって思った。

ムンクの絵は、

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たまにどうしてそれが欲しいのか不明な方向に物欲が飛ぶ。でもこれは欲しい。欲しい。すごく欲しい。
微妙に高い。でも欲しいなあー。美術展レビューもっと激しく書くから投げ銭ください、1万円…(´ω`)
http://amzn.to/2se3Agz

大待機列ミュシャ展最終日

大待機列ミュシャ展最終日

ミュシャ展最終日に並んだ。
アホかと言われれば、アホです。なぜもっと前にいかなかった!

朝10時に乃木坂駅では50分待ちとでていて、チケットを買ったら90分になり、実質110分くらいは待った。
乃木坂駅ではメトロの職員さんがチケットを売っていたみたいで、「90分並びますからね!返金できませんからね!」と何十回もくぎを刺していた。

ある程度待つ覚悟があったので、行きにペットボトルとおにぎりひとつ

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ミュシャ展最終日のメガ待機列を形成してきた。どうして最終日に行ったのかというと、終了が来週だと勘違いしていたから!アホです!音声ガイドも借りられない、入場パンフレットさえもらえなかったし物販も大行列、入場は120分以上!
でもいけてよかった…
ホントによかった…(´Д⊂ヽ

もっと美術館を楽しむカバンと持ち物

けっこう、美術館や美術展が好きです。
でも、意外にも美術館(博物館)は荷物の準備が大切だなあと思います。

①ストール美術館などは空調はかなり寒くなっています。作品のためにです。
なので、とにかく寒い。人間より作品が優先の空調です。
人数が多いとそうでもないかもしれないですが、やっぱりさむい。
特に夏場、薄着で入ってしまうと、もう冷え冷えです。

あ、でも夏でもストールやブランケットを貸してくれる

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百鬼夜行河鍋暁斎

百鬼夜行河鍋暁斎

滑り込みで「これぞ暁斎!」展を見てきた。前回もものすごく楽しみにしていたのに結局前期を逃して、後期の最後に滑り込み。ああ……。

河鍋暁斎、中学生くらいの時に知って、でもその頃はマイナーだったので展覧会はなく、孫筋にあたる女性が自力で散逸した作品を買い戻しながら作った自宅兼記念館として開いた場所でしか見れなかったようなうっすらした記憶がある。

とにかく絵が上手い。
べらぼうに上手い。

ちゃんと

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クラーナハ展はMッ気好きの裸婦多め

クラーナハ展はMッ気好きの裸婦多め

滑り込みクラーナハ展です。1/15までです。25日と勘違いしていて、大急ぎでいってきました。

「ホロフェルネスの首を持つユディト」
生首をつかんだ絵の一部

実は初めての西洋美術館。
世界遺産に登録されたけど、落ち着いたものです。

クラナッハって教科書に載ってた気がするけど、やっぱり昔はクラナッハって言われてたみたいです。日本では宗教改革のマルチン・ルターの肖像画で有名ですが、宮廷画家として三

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滑り込みクラーナハ展。
感想は「エロ絵コミュニケーションすごいな」でした…。ちょっとロリっぽい裸婦がたくさん。宗教画でありながらエロ絵増産して王から諸侯への贈り物とされたとか。
やっぱり数百年残る絵は世俗的なツールとしての威力が強いものなのだな〜と実感。

ゴッホとゴーギャン展のあざとさ

ゴッホとゴーギャン展のあざとさ

高校生のとき、ゴッホの跳ね橋シリーズの模写が大好きだった。
水彩絵の具で好きなように真似た。
描いてると、どこか、とても気分がよくて、ドーパミンが出てる感じがあった。

だから、ゴッホが好きだ。特に跳ね橋や風景画が。

今回の展示会は、アルル時代の二人に焦点を当てている。
どう転んでも、腐女子層を意識している。
音声ガイダンス(520円)は必須だ!

大混雑待機列を作ることで有名な東京都美術館。会

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渋谷でラファエル前派を見る

ラファエル前派展。芸術家の男に翻弄されるメンヘラ女子と、ゲスの極みな感じの絵描きたちのあれこれを見るのが大変スキです。

今回の渋谷の展覧会は、ロセッティは少なくて、ドロドロした不倫とかあんまりなくて(自殺した妻と一緒に埋葬した詩集をあとで掘り起こして出版するゲスっぷり)、イギリスの「とりあえずきれいな絵」が来た感じ。

いまでこそ「とりあえずきれいな絵」にさほど価値はないと言われるかもしれないけ

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