「好きなタイプは?」問題

「どういう人が好き?」
「えっ、じゃあ芸能人でいったら?」

すごーーく困る質問です。個人的に。

以前受付嬢やってた時はそういう他愛ない話がよくありました。
あんまり合コンとかいかなかったけど、たぶん非常に合コン的な会話。

どういう人が好き?
あー、誰でもいいっていうか、嫌いな人じゃなければ。

ダメです。この回答は失格。一次面接から次にいけません。

ここでは質問者がだれかで回答を変える。
若めの男性だったら、お笑い芸人。オジサンだったら、海外俳優かメジャーなジャニーズ的なところ。自分の趣味じゃなくて、会話をつなげるためのネタふりです。

女同士なら、ジャニーズを嗜んでいるか、単にドラマが好きか、それともビッグダディを全力で観るのが好きか、などでまた話の方向性が飛んでいくんですが、そこはお互い話したいことを話せばいいだけなので、自分の素性を明らかにしていくだけですね。

で、今ならおっさんたちに「どんな人がタイプ?」って聞かれたら、なんて答えりゃいいのかなと考えていた。
だってテレビを手放してすでに数年が経過。
世の中の動きはわたしを避けて通っていくかのような気持ち。
今のイケメンがわからない。
AKBは乃木坂にあるんですか?
くらい世の中の事がわかっていない。

「金城武」
「生田斗真くん」
「安藤政信」
あたりで答えていたけど、なんだかもう時代がそこじゃないらしい。
いや、今でも彼らはイケメンです。
あっ、でも生田斗真くんの生え際の後退感にひやっとした時期は確かにありますね。しかし事務所が生え際を後退させるなんて事を許すはずがありません。国境線を守る事の次くらいに、ジャニーズ事務所は所属タレントの生え際を後退させるなんて事を許す事がない。ええ、そうでしょう。

個人的には、むしろすがすがしく激しく生え際がスーパーサイヤ人になっていく片岡鶴太郎氏がすごいタイプで。
あの人好きだ。
が、20代女子が好きっていうと、おっさんたちが妙に喜ぶのでやめといた。
でも、片岡鶴太郎氏が好き。

そういえば、前にいた職場で生え際の後退を少々悩んだ挙句、スキンヘッドに転向した人がいたけれど、「イケメン過ぎて神が彼から髪を奪った」といわれるジュード・ロウっぽいとの噂だった。

イケメン過ぎて神が彼から髪を奪ったっていいセリフよね。何度聞いても。

最近でいうと、変態仮面の鈴木亮平!
もう大好き。なにがって、あの役を選ばない、虚無感。
穏やかなる諸行無常。
鈴木良平に拾われたい。
「なんか、よくわかんないけど拾った」
「ばか、捨ててこいよ、どうするんだそんなの」
「うん……、でもあそこにおいておいても困るだろ」
みたいに困らせたい。(たぶん、わたしが猫か犬設定)

ヤダなんかすごくいい!

どうにかして野良猫になれないだろうか。猫アレルギーだけど。
それでうまい事拾ってもらえないだろうか。

まあいいや。

あっ、そうそう変態仮面は片瀬那奈さんが最高です。
SMの売れっ子女王様が仕事のお母さん。

虚無感とか、ダメさを自認して一歩引いているような良いダメ男って、そりゃあもういいわけです。

なぜかって、ダメさを自認できるだけの強さがある訳で、さらに言えば不遇な環境に放り込まれても平気な強さがある。逆に、前面に出なくてはいけない時は引っ込みがちかもしれないけど、仕事だと思ってやれば何事もそつなくできるといいますか。

ダメ男がいいっていうと、本当にダメ男が喜ぶみたいですけどねえ!
自分のプライドを守るためにダメ男になるほとんどのダメ男は道端の草でも食べてなさい。
今の季節はハコベとか美味しいと思うよ。

ダメ男っぽい魅力といえば、大森南朋さん。あのちょっと弱い感じが!
揺るぎない!揺るがない!

ほどよい弱さが、そのままフェロモンになっていく、トップを張れない実務的な男たちっていうの、ほんとに好きです。

で、ランチの時にダメ男っぽいのがいいみたいな話してたんだけど、20代頭の女の子が
「あ、お金ないから貸せよーってやつですね!」
ってニコニコしながら言ってた。

「それはちがう、クズ」

みなさん、お間違えの無いようご注意ください。

つよく生きていきたい。