もっと美術館を楽しむカバンと持ち物

けっこう、美術館や美術展が好きです。
でも、意外にも美術館(博物館)は荷物の準備が大切だなあと思います。

①ストール

美術館などは空調はかなり寒くなっています。作品のためにです。
なので、とにかく寒い。人間より作品が優先の空調です。
人数が多いとそうでもないかもしれないですが、やっぱりさむい。
特に夏場、薄着で入ってしまうと、もう冷え冷えです。

あ、でも夏でもストールやブランケットを貸してくれる美術館も多いです。部屋の端っこで座っているお姉さん(なぜかお姉さんの方が多いけど、お兄さんもいる)に「寒いのでストールは借りられますか?」とお尋ねしてみて下さい。
椅子の下にお客用のを隠し持っていることがよくあります。
ありがたや。

でも、自分のストールや長袖を持っていくのがやっぱりおすすめです。
人気の会場では、全部貸し出されていることも多いです(特に団体さんと同時に入場しちゃった場合)。

あと意外に帽子で頭を冷気から守るのもあとあと効いてくることが多いので、夏場は日よけ、冬はニット帽を持っていきます。美術館内は室内だと思うと冷え性の人は失敗します!

②百円玉

美術展は、かなり歩きます。とっても歩きます。歩いている感じはないですけど歩いています。
なので、荷物は極力軽くしたいのです。
そんなときは、多くの美術館に設置されているロッカーを使わせてもらいましょう。その時に百円玉が鍵をかうのに必要になります。
意外にもうっかり、百円玉がなかったりするんですよ!なので必須アイテム。

ちなみに、団体客と一緒に入っちゃうとロッカーは取り合いです。
ですが、よーく探すとひとつくらいは空いているところがあります。奥の下の方か、一番上か。見落としがちな場所です。
それと、あと少しだけ待ってみると空きがでる事が多いです。ロッカー前で粘りましょう。

人気の展覧会はいかに団体客とかち合わないかがほんと大事です!!
個人的な体感からは、土日なら朝一、平日は閉館3時間前~直前くらいが一番イイっぽいですが、予見は不可能です…。

③なるべく小さめ(軽め)のショルダーバッグ

ロッカーに大きな荷物を入れてしまい、お財布とチケットとスマホなどの貴重品だけを小さめショルダーバッグに入れて中に入るのがいいです。
正直小さすぎても、ほんとはストールとか入れたいし、いつも音声ガイドを借りるのでそれらの資料も入れられるサイズがいいんですけど……
と悩むところです。

ですが、やはり、軽さが何より重要です。
カバンって、カバン自体の重さが馬鹿にならないんですよ。
あと、特に人数が多い人気の展覧会だとカバンそのものが邪魔になります。

海外、特にヨーロッパの美術館、博物館ではスリがすごく多いらしく、貴重品をまとめて取られないように身体に密着させて、おしりのほうじゃなくて絶対に自分の前に抱え込むように持っていないとバンバン盗られていくらしいです。海外ほどじゃない(入場料高いし)けど日本でもスリはいます。
口が閉められないカバンで熱心に見入っている奥様も多いので、スッと手を入れて中から財布を抜いちゃうの簡単だと思います。会場は作品を保護のために光を落としているから薄暗いし。

とにかく身軽になれるのはとても大切。
長い時間観賞するにも楽になりますし、人込みも楽にすり抜けられます。ショルダー斜めがけで手ぶらを心がけますが、音声ガイドや目録やパンフレットを握りしめる事になりますから手はふさがりがちなのです。

最初から小さいショルダーで行くか、大きいバッグに入れていって邪魔なものはロッカーに入れてしまうか。個人的には大きいバッグのほうが便利なのでロッカーを使わせてもらっています。
最近、ショルダー用ストラップがつけられるポーチを見つけたので、それを入れていって、カバンのショルダーストラップを付け替えてもいいなと思いました。遠くまで旅行に行っているなら、ポケッタブルのバッグを使うのが便利かもしれないなあと思います。

で、ショルダーバッグの中にはお財布(限定グッズ買いたい)、チケット(前売り券持っている場合は)、スマホ、鉛筆(インクの筆記用具は持ち込みが禁止されていることが多い。でもペグシルが受付に大体あるので借りるのも手です)あたりが最小限の荷物でしょうか。
あとは目の渇き対策の目薬やリップクリーム。人が多いせいか、マスクなんかも安心感あったりします。ティッシュとハンカチは何かと大事。

だけどいつも悩むのです、大きなカバンのほうがカタログというか目録なども入れられるし、ストールを巻いたりはずしたりするならカバンに入れたいし、大きなバッグも便利なんですよねーーー。
と、いつもうにゃうにゃ悩んでいます。


お勧めできないスタイル

・大荷物
中にはいらっしゃいます、これから登山ですかというような重装備の方が。特に上野。おじさんに多い。おうちがないタイプの人に似ているのは気のせいだろうか。そしてレスポートサック愛用者がなぜか多い気がする。
横に張りだした荷物がぶつかるんですよ、周りに。
あと最低ロッカーに入れられる大きさのカバンのほうがいいですよね。コロコロ引っ張るカバンを持って行ったことはないですが、あれが入るロッカーはあんまり見ません。でも受付で預かってくれるかもしれないです。お金かかるかも。
ちなみに、リュックサックタイプで出かける事はあんまりないんですけど、荷物の出し入れがちょっとめんどくさいので、やっぱり小さくて軽いショルダーバッグスタイルが便利だなあと思います。

・ハイヒール
ライブ会場と同じです。人の足を踏みかねないほど込み合う事も多いです。それにとにかく長い時間歩くのはちょっと厳しいですから、避けたほうが無難…オシャレっぽくいきたいですけどね……サンダルも足元が冷える…

どんな服装でもいいと思いますけど、このふたつは自分にも周りにも厳しいです。

身軽に、冷えすぎないようにして、じっくり見て回りたいと思います!


追記

基本的に、大きな荷物やかばん、傘は持ち込み禁止。
それに飴、ガムも、お水も禁止だそうです。喉が渇いたら、スタッフの人に「ちょっとお水を飲まないといけないのでスペースはありますか」と聞くと案内してもらえると思います。
食品は虫を呼びやすいので、文化財が壊れてしまうきっかけになりかねないからものすごく厳重に扱われているらしいです。
荷物も、金具のないバッグが理想的(展示ケースにうっかり寄りかかってしまっても傷がつかない。でもよりかかっちゃだめですよ、スタッフの人に止められます)だそうです。確かに布製トートバッグなどは軽くて便利。
それと、手荷物の大きさが指定されている美術館もあります。B4までとか。

海外の博物館、美術館はあまり行ったことがなくて、ニューヨークと台北だけなんですがやっぱり大きい荷物は入り口で止められました(実体験)
お手数をおかけしてしまいました。
故宮博物院で白菜見てきました。

ペットもダメです。↓↓
美術館で話題の“猫と警備員の攻防”、トートバックになる 浮世絵風の化け猫に変身
虫の問題も大きく絶対中に入れちゃいけないので、警備員さんも大変です。
盲導犬や介護犬は要相談になるそうですが、そのあたりは盲導犬・介助犬をお連れの方のほうが詳しいと思います。
(ほんとに盲導犬はなんて賢いのだろうと思う…)

東京国立博物館
下駄などうるさい履物の人は、代わりの履物まで用意してくれるというありがたいサービスがある!すごい!



つよく生きていきたい。