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創業芸人

昨年から今年の頭にかけて融資を受けた事から、補助金について聞いたりすることが増えた。

現在、今までにない額の補助金が投入されていて、だけど一回に貸し出す金額は小さくなって多くの人に貸すようになっているらしい。
私はあんまり人から金を借りる事が好きではないので、融資を受ける時も全然乗り気じゃなかったけど、調べるといろんなことがあるというのが分かった。

融資と補助金はまったく色合いが違っていて、補助金は決められたものにしかお金を使えない。融資はお金をドンと渡してくれる。

いやー、融資はいいね。最高だよ。
ローンなんかは、お金を借りるといっても車だとかマンションだとかを手に入れる結果組むものでしょう?それに対して、ビジネスの融資はドンと金を振り込んでくれるから。

たったの500万円で、私は心の平安を手に入れてしまった事に戦慄して、「金で得た心の平安なんてとっとと捨てちまえ!」「金と他人の評価で得る安寧はゴミ!」とわめき散らしているが、それでも500万円は最高だと思う。
(着々と返済が始まっている)


よく家電芸人とか、ガンダム芸人とか、ちょっとマニアな知識を持っていたり一芸に秀でたタイプの芸人カテゴライズがアメトークのおかげで定着しているけれど、おそらく私は「創業芸人」枠があればそこに入ると思う。
創業芸人は結構多くて、シリアルアントレプレナーなんてカッコいい感じに言い換えても、中身はほぼ芸人。

ある種のエンターテイメントとして、ビジネスをぼんぼんと立ち上げてしまうタイプは確実にいる。

起業は、遊びである。

ゲームである。

大抵の創業芸人は、見るからにあやしい。
あやしすぎる。
ヒルズ族のようなわかりやすい金を持っているギラギラのブリンブリンタイプから、葉っぱでハッピーなヒッピータイプまで、あやしさのバリエーションは広いけどとにかくあやしい。

が、どうにも面白い人が多い。
あやしいからアンタッチャブルな気配を感じて多くの人は絡もうとしないけど、黙ってウォッチしてしまう感じ。

いえね、私もまともに生きているはずなのに、法律は遵守し、人を傷つけるようなことは努めて避けているのに、自由に生きているだけで「彼女を一言で表現すると狂人かな?」とか言われるのおかしくないですか?

こんなので狂人なんて言ってたら、本当の狂人に失礼よね。

創業芸人は、そんなふうに他人様から後ろ指とまではいわないけど、なんかこう「人外」なカテゴライズをされがち。

勤め人生活をやめているだけで、もうそんな感じ。
同じ社長連中だって、自分で創業した人と、どこかの会社に引っ張ってもらった人とでは基本中身が全然違う。
どっちがいいというわけじゃなくて、引っ張られて社長に就任した人はやはりサラリーマン気質。やっぱり創業系はどこか狂っているという表現が似合う。

でも、まあ、いいです。それが創業芸人の生きる道。
創業芸人は、ビジネスを立ち上げるだけで結構楽しめちゃうんだけど、もちろん大金持ちになるのもアリだと思いますから、私は40代は富豪になりたいなーって思っています。

創業芸人の世界は、もっと濃い人が山ほどいるので、私なんかは薄味の部類です。あ、嘘。アメブロ書いただけで起業とか言っている人たちまで含めるなら、ピザポテトくらいには濃いですけど、本気の人たちはアメリカ産のクッキー&クリーム味のプロテインみたいに濃いですから、ちょっとね。

個別のハウツーや技術についていろいろ知りたい人が多いと思いますけど、起業は遊び、起業はゲーム(命がけの)と思っている人たちがそういうふうに楽しんで命かけている世界なので、個別のハウツーなんかまあ、あとからでもいいんじゃないかなとたまに思います。

ただ、やっと私も自分が創業芸人枠なんだなって、受け入れられる程度に成長したという事で。

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つよく生きていきたい。