年商1000万円までがむずかしい?

「年商1000万円いったの?じゃあ3000万円くらいまですぐだね」といわれた。
私の実感としては「えっ、えっ、そうなの?えー?」って感じ。
ところが続けて言われたのが
「ゼロから1000万までがほんとに難しいんだよねー(しみじみ)」

小さめの、下町の老舗製造業を営んでいる会社の専務で、家族経営で、という立場の人だから、そのくらいの事業規模感にはお詳しいはず。
そういう人に、1000万越えたら3000万くらいすぐといわれると、さてはてどうなんだろう、私には未踏の地なので何とも言いようがありません。

ただ、ゼロから1000万円の道のりについては、正直私には難しいという実感はなかったんですよ。

いや、あったかな、簡単だとは思えないですよ、ですけどね。
絶対無理だって思ってたかなあ。

思ってたか。
1000万円なんてマッターホルンクラスだと思ってた、あの時の私は。
実際についてみたら高尾山で、「えーモノレールあるの?こんなにみんな気軽に来るの?そもそもパスポートいらないの?国内?何なら都内?ええええ?」って感じだった。
「正直、この稼ぎじゃ話にならんな…」というのも、まあそういう事でした。
なにがマッターホルンじゃい。

しかしそれは行ってみたからわかった事であって。
やっぱり3000万円はまだ、白く遠く輝くマッターホルンです。

「あ、高尾山のぼったの?じゃあ次はマッターホルンだね!すぐだよ」
なんて言われても、ねえ。

5000万円は富士山かなあ。
わかんない。

でも、もっと小さな山でも多くの人が遭難して死亡事故だって起きている。
なめてかかっちゃいけないんだ。
それはわかってる、山育ちだから。

売上の数字なんて、ほんとあっという間に膨らむんですよ。
特にネット販売していると送料をもらうので(預かるというべきか)、その分も売上に換算されるから小さい金額の商品ほど送料で見かけが倍になったりする。
実質商品の売上が500万円でも、送料入れたら1000万円になったりするんです。

そんなこんなで、売上って数字はほんとに幻だなあと思います。
あ、よく年商と年収を誤魔化して数字を大きく見せようとしている見出しがあるけど、年収1000万円と年商1000万円は、もちろん年収1000万円のほうが大金持ち(税金の話は抜きにして)ってことですよ。

ゼロからたたき上げる事がむずかしかったかというと、そんな事はありません。別に難しい試験のための勉強をしたわけでもないし、身を削るような節約生活をして金を貯めるなんて事もなかった。やったことは、自分ができる事の範囲でしかないって事です。
だから、むずかしい事じゃない。

むずかしい事じゃないんですよ。

だけど、1000万円まで持ち上げる事は、確かにある程度あれはいるかな、勘とセンスと賢さと、人の話を聞かない覚悟、金がなくても引かない度胸、ないならないでごまかせる笑顔、絶対に何があってもなくても次につなげる執念と努力とストレスを浴び続ける覚悟も。
そんな難しいものじゃないです。でも、持ってない人は持っていない。
ただそれだけの事だと思います。

私は、持ってたんだけど使い道がない人生だったんですが、途中で持てるものすべてを使って金を作らなくちゃいけなくなって、おかげで才能がどば―――っと開花しました。

だから、人間自分の持てるもので戦うのが一番なんです。

その覚悟があれば、1000万円はそこまでむずかしいものじゃないです。

さーて、ねえ、これから、あれですよ、5000万円です。
マッターホルンなのか、なんなのか。
5000万円ですよ。どうやるかはわかりませんが、5000万円にします。
けっこうすぐらしいです。ほんとかどうかはわかりません。

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