エクストリーム起業式時間管理と計画その6

完璧な計画とは「ほぼ完璧」な計画のこと

エクストリーム起業は、非常に厳しい制約の中、何も犠牲にしない・誰も傷つけないという前提で、とびきりのビジネスを作り出します。そのコアは、練りに練りに練り上げた「計画」です。

出来ないことはしない、できることしか書かれていないそのタイトな計画は、相当「完璧」に仕上がっています。1mmの隙間も、いや5ミクロンの隙間さえない完璧な力学構造を応用した無駄のない美しさ。

すばらしい。

が、その完璧さこそがこの場合の弱点になるのです。

何事にも不確定要素があります。宇宙の真理だと思って、完璧であることはあきらめたほうがいいのです。いいえ、不確定要素も想定した「ほぼ完璧」こそがもっとも完璧に近いといえるのです。

「ほぼ」要素はどうやって入れ込むか、というと、余裕を持つという言葉で言い換えることができると思います。もっというなら「あそび」を入れるのです。

エクストリーム起業では、このあそびが小さいけれど非常に重要な役割を果たします。

遊びという言葉にはいろんな意味があります。

「あそび=余裕、無駄・無意味、おもしろさ」

まず何も犠牲にしないために、自分の身体を酷使し追い詰めるようなスケジューリングはやめなくてはなりません。
そのために年間カレンダーから起こしたスケジュールで動き、日々のタイムマネジメントは大胆にアレンジして、身体に優しい時間配分にします。これは余裕にあたります。

さらに、ちょいちょい無駄かも?無意味かも?というイレギュラーを突っ込んでおきます。たとえば、映画を観にいきたいけど起業を考えている計画には無関係。でも、それをあえて「8/9 webサイト更新」と同じ重要度で「18:00 映画」と入れてしまう訳です。ぜんぜん仕事にもなりません。時間やチケット代のロスになるかもしれません。けど仕事の予定として入れてしまう。

行きたくない飲み会も本当なら「やりたくないことはしない」のルールにはずれるので計画には入れるべきではないけれど、2ヶ月に1回ぐらいの頻度で「あそび(=無駄なこと)」として突っ込んでみる。

ビジネスの中にも時として「あそび(=おもしろさ、無意味さ)」をいれた企画を打ち出してみるのもビジネス自体の柔軟性を高めます。そもそもね、あなたのビジネスなんですから。ノビノビやっていかないとダメです。
そうやって「計画」やビジネス自体の完璧さをちょっと緩めるのです。

この重要性は、本当にピンチなことが起きたときにわかります。

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