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実は使える区や県の起業セミナー

起業とか副業とかを無責任に勧めるブログや起業塾みたいなのに興味を持ったら、その前に区や県などがやっている起業支援セミナーなどにいきましょう。それが絶対にお得です。
そういう起業女子とか副業でなんちゃらみたいなやつには、その後にいきましょう。

ある程度自分でビジネスやってきて、今だから言える、実は区や県、商工会議所の起業塾めっちゃ使える案件、伝えたい。(&デメリットも)

大体無料か超低額

妙に高いセミナーやメルマガ、サロンに入会する前に、一度でいいから無料のセミナーにいきましょう。無料だから、はしごしてもいいと思います。

内容がいいかどうかは、正直微妙です。
ですが、それでもいい。
区や商工会議所、県や都などが主催しているセミナーに行くのです。

調べ方は、「お住まいの地域名」に「起業支援」で調べましょう。
個人や民間企業がやっているのではなくて、ちゃんと区などが開催しているセミナーを探してね。

ある程度やりたいビジネスの目鼻が見えている人でも、そうでない人でも大丈夫です。
内容は期待しないで。でもたまにすごい掘り出し物な事があるらしいです。
(セミナー受講生同士で知り合ったのがきっかけで、大きなビジネスチャンスが転がり込んできたケースもある)

なにより、お値段が安いのはとても大事なことです。

税金や確定申告の相談のハードルがグッと下がる

区などの主催のセミナーに行くメリットは、お値段だけではないです。もっとたくさんあります。
特に、最初は税金や確定申告について相談がしやすくなるというのが、とてもいいです。

ビジネスをやるなら絶対について回る税金のこと、確定申告の事。
ここのサポートも手厚いです。なにせ初心者丸出しで行くので、丁寧に教えてくれます。

ちなみに、私はそういうのなし、アポなしで窓口に行ったら、敬語で丁寧なのになんか軽く鼻で笑われるような対応されました。心が折れる。
そんなことも知らないの?みたいな。
そういう人だけじゃないけど、まあそういう事もあります。
でも、区などの主催したセミナーを受講していると、そういうところの説明も実にスムーズにつなげてくれます。どこの窓口にいけばいいかとか、行った先の窓口でも「区の起業セミナーでここを紹介されて」というと本当にスムーズです。
これが日本の根回しだ。

だから、税金の事や確定申告のために、起業セミナーから始めるのは悪くない選択です。
本気でビジネスやるなら絶対に必要だし。
あと、確定申告は絶対にしましょう。次の項目にも関わってきますが、確定申告さえしておけばいろんなことがスーパーお得になるので、しましょう。

あ、普通に派遣社員やっている人も、確定申告すると結構お金が戻ってくることがあるから、普通の派遣社員だけどっていう人も調べてみて!

融資や助成金に繋がりやすい

さあ、ここが最大のメリットかもしれません。
起業サロンとか、起業メルマガなどよりも、圧倒的に区や県が開催している起業セミナーがいい理由。
融資や、助成金、補助金を受けやすいということです。

これ、ほんとヤバいから。

もちろん、書類書類で死にそうになりますけど、そういうルートがあるってことさえ知らない人がとても多い。私もですけどね。
でも区の起業セミナーに行った人は、助成金に結構チャレンジしていました。

ホームページ製作補助金とかもあるんですが、提携の企業に依頼しないとダメとかいう行政のずぶずぶな既得権益ばりばりな仕組みになってるダサいやつもあります。
でも、知らないより知っている方がいい。

実際のところ、助成金とか補助金とかは、訳の分からないハゲタカみたいなコンサルが食いついて巻き上げていくみたいな構図もあります。
が、そういうやつらにばかり金を渡していいのですか?
ちゃんと役立てられる人に行くべきお金です。それはあなたかもしれない。

補助金とかはほんとチンケな金額です。
こんなに書類出して3万いかないの??みたいなものもたくさんあります。
でも、やって損はないぞ!!

こればかりは、個人がやってる起業セミナー、起業塾などにはできない圧倒的なメリットです。
融資なども、確定申告書類で審査してもらえますから、ちゃんと確定申告はして、書類は取っておくこと。私はほぼ確定申告書類だけで250万円融資を受けました。国民金融公庫からは200万円でした(こっちは別の書類も必要だったけど)。

なお創業融資のほうが借りやすいという意見もあれば、創業融資だと縛りがきつい上に利率が悪いという意見もあるので、別に融資はどっちでもいいと思います。ただ融資を受ける前提のビジネスは相当きついから、手元の金だけである程度回せるようにしてからのほうが、安全ではあるかな。
経済基礎体力、経営基礎体力がないビジネスで融資を受けると、こけた時に地獄です。(うまくいけば何事も問題ないけれども)
そしてビジネスは最初は大抵コケるものです。

そういうコケることは、区などの創業支援では日常なので、そこらへんも勉強になるみたいです。一緒にセミナー受けた人たちが次々脱落してく様子とか、セミナー終了後に開店したお店が半年で閉まったとか、いろいろ……。
学びがあります。
そういう事、あんまり個人の起業セミナーでは見えません。

※よくある個人の起業セミナーで、受講生の皆さんが二ヶ月目で月商が100万円越えました!というのは、仲間内でお客になって、100万円を右から左に動かしただけ(AさんがBさんに100万円のサービスを提供、そののちBさんがAさんに100万円のサービスを提供して、帳簿上はそれぞれが100万円ずつ売り上げたって事に。25万円を4人でやるというのでも形は同じです)。
 
そういう互助会になっているケースがよく報告されています……Facebookやインスタに「○○ちゃんはいつもパワフル!」みたいなタグをいっぱいつけた写真をUPしているような人たちに多いご様子。
実に身のない互助会で、胴元だけがお月謝を吸い上げている話は枚挙にいとまなし、のようです。
あくまで、噂ですが……


もちろんデメリットもあるよ

安くて、なんならお金ももらえるかもしれないという区や県の起業支援にも、デメリットはあります。
あるけど、個人的には、特に初めてビジネスを自分でやってみようと考えている人にとっては、ヘタに何万円もする元有名コンサル会社にいた人のセミナーに行くよりも、100倍推せます。

デメリットは、起業セミナーの内容がダサい、スッカスカで役に立たない、という可能性。なにせお役所なので、お金は天から降ってくるんです(予算)。売上1円に対する血のにじむ執念みたいなものへの理解がない。
どうしても、ぬるま湯な事を言われます。
(信金でそんなことをいわれて、1円たりとも無駄にはすまいと誓って進んできた私にしては「なんて無駄な事を!!」と激おこしそうでした)

でもそこは、実際に自分のビジネスでちゃんと向き合っていけばいいだけ。
たまにすごくセンスのいい教師の方に当たる事もあるらしいです。
ダメな時は、世の中を舐め腐っている中小企業診断士のおっさんのクソつまんない話を聞かされるらしい。既得権益側の人間のぬるま湯な話なんか、まあ役に立ちません。the 老害。
ま、そんな人もたくさんいるんだな、という経験値の肥やしにする感じです。

あと、特に地方だと多いみたいだけど、なんとか会とかにはいれ、みたいな「足並みそろえて」を押し付けられることはあるようです。青年会とか。
和を以て貴しとなすの精神で、成長が鈍化している田舎によくある光景です……。特に若い&女だと、すごい言われます。
なので、一定の距離を置けるように、距離感の取り方は重要になるかもしれません。
初心者だと最初とてもフレンドリーに受け入れられて、その内に無償奉仕的なことがバンバン増えていくみたいなことは、本当によく聞きます。
自分のビジネスをちゃんと作り上げる事と、お付き合いと、どっちが大事なのかは見るまでもないのですが、特に人との仲を大事にしなくてはいけないと思っている人は、ちょっといいように消費されてしまう事も、珍しくはないです。

ただ、これもうまくいったらの話。1回2回セミナーを受けに行く程度では特にデメリットまで発生はしないでしょう。


だから、はじめての起業セミナーは絶対に区や県の主催のものにいきましょう

脱社畜もいいですが、その前に区や県などが主催している起業支援、創業支援のセミナーや相談室にいきましょう。
セミナーのほうがいいと思います。そこで手ごたえがあれば相談室に個別に質問などを持っていくといいです。

なんで彼らがそんなに安くフレンドリーにやってくれるのか?
それにもちゃんと理由があります。
彼らは、税金をたくさん納めてほしいのです。
つまり、納税してくれる人、それも高額の納税をしてくれる人を求めています。そういうのが、下心としてあるわけです。

個人の主催するセミナーは、主催者が利益が欲しいからやっています。
区や県は、税金が欲しいから、ちょっと遠回りだけど住民の中からもっと法人税とか納めてくれる人を育てて、最終的にもっと税金をふんだくろうとしています。
最終的にどっちのほうが自分にたくさん返ってくるかは、ケースバイケースではありますが、地域に住んでいる限りそこから得られることは多い訳で、区などにお金を納めた方が自分にも多く返ってくると考える事もできます。

ビジネスをやると、お金が回っているということがよくわかるようになります。お金持ちが税金たくさん納めてくれるからきれいな道路を歩けるわけです。いつもお世話になっております。
儲けているんだから還元しろ!と悪態をつかれやすいお金持ちですが、ちゃんと還元する仕組みがすでに世の中に整っているわけですね。

だから、その仕組みのメリットを享受するのも、大事なことだと思います。
バカにできない地域の力。お役所もがんばっている。
自力で起業しちゃった私からみると、個人でなにもわからずにやるより圧倒的にコスパのいいルートになると思います。特に税制知識、許認可の知識、そして資金調達と、ビジネスをやるうえで必要なサポート全部盛りです。
結局は、ビジネスすると国や行政との関係になっていくので、ある意味最短ルートを保証してくれるのです。

で、その後、個人的に覗いてみたいなら脱社畜なんちゃらとか、起業女子お茶会とか、起業パワーランチ会とか、行けばいいんじゃないでしょうか。

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