好きなことだけをすることと、ストレス

好きなことさえしていればストレスフリーになるのだと、どこかで思っていました。

嘘でした。
嘘でしたね、ほんとに。

好きな事だけができたら、ストレスってなくなるんじゃないかって思っていたし、そういう事を言っている記事って山ほどあるなって思うんだけど、実際に好きなことしかやってない状態になっていますけど、正直ストレスはものすごいです。

まず予算。お金の問題は強烈です。
お金がなくては何もできないのだけれど、だんだん突き付けられるのは「お金があっても自分にそれを使う力がない」という事実。
どこのデザイン事務所に頼むの?デザイン料ってこんなに高いの?
むりむりむりむり。
でもこれ作らないと話が進まないよね……
(胃がキリキリしはじめる)

自分一人でいつ寝てもいつ起きてもいい状況になって、そうすると今度はすごいプレッシャーで不眠が襲ってきます。
誰かに管理されていたほうがよほど楽なのです。
生活に課題が与えられるので、それをやって楽しかったり文句を言ったりする事ができる。でも自力で全部ってなると、文句言って溜飲を下げる事なんて、全部自分あてになる訳です。
同僚と共感してお茶やお酒飲んで納得とか、ないです。
これが通勤電車に乗らなくてイイという条件との引き換えで始まった事。
(睡眠状態がおかしくなって、やばくなる)

好きなことだけをしているというか、好きじゃない事をやめた結果は、猛烈なストレスに常にさらされるという事でした。


でもね。
私はそれでもこっちの生き方がいいと強く思っているのです。

両方を体験して、それでもこっちがいいやと思えた、という一連の流れと、それができているという事こそ、私にとって何よりも代えがたい事で、そのために背負うストレスなんてどうでもいいんです。

会社で働いている時に、多くの人は先のビジョンとかないけど今の生活をやめられたらどれほどいいだろうって思っていると思います。
そうなってしまう理由はよくわかる。ずーっと会社にいて、天気がよくても雨の日でも机に向かって座っている。そんな生活をしていたら、そんな気持ちになります。
そしてその惰性の中から抜け出すのは簡単なことではない。

私は、死ぬ思いで実家の借金返済のためにビジネスを打ち立てるという課題が大転機になっていて、ほんとにあれが私の人生を切り替えたと時間が経つほどに思うけれど、それが起きない人生も当然考えられたわけです。そうなると、今ほど好きな暮らしができていただろうかと考え、今のようにはいかないだろうなあとつくづく思うのです。


好きなことだけをしていても、別にストレスのない生活なんてことはない。
いつだってストレスはある。
その上で、どう戦うか、なんだと思う。

戦えるバトルフィールドに立てた時、多少の怪我などものともしない本当の自分の人生が始まる。
誰かに与えられた舞台(親とか学校とか、会社の歯車としての仕事)ではない場所に立てた事こそが、私のやりたいことであり、戦う場所であり、守るところなのだ。

そこにいくらストレスがあろうと、結果として精神を病もうと、本望です。

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