「在庫を持たないビジネス」は在庫をもつビジネスより楽だろうか?

やっぱり「売る」にはものにのせたほうが良い。
というのは、ひとつの私の結論。

小説を読んでほしかったら、本を。
音楽を聴いてほしかったら、オルゴールを。

よく起業するなら在庫を持たないビジネスっていうけど、なんでだよって思う。在庫を管理するコストと、在庫のないビジネスでお客をゲットするコスト、どっちが高いですかね?踊らされてない?

「モノよりコト」ってのも、感動させるものが作れない人がプロデュースするコトってなんだろな?

結局、モノはとても簡単で楽なんだ。
コストも失敗も低く抑えられる。

それって超大事ポイントだと思う。

コミュニケーションにかかるコストはとてつもない。
モノならポイッと送っておしまい。

大体、在庫を抱えるコストって、ちゃんと把握しているのだろうか。
部屋の中が段ボールだらけになるのがコスト?
いつも散らかっているからそんなの物の数には入らないって人も多い気がするし。
売れずに残る?制作ロットを下げる方法を探すっていうのもあると思うんだけどね。ちょっと割高になるけど、全部で財布から出ていく金額を比べたら圧倒的に割高ロットのほうが安上がり。
最近は数箱から預かってくれる上に配送までしてくれるストレージ(倉庫)サービスもある。

モノがある事の安心感はすごい。

特に小さなビジネスは、モノを売るのがすごく安定してよいと思う。
コンサルタントとかセラピストとか、まずお客を捕まえるのにものすごい労力を必要とする。すでに客がいるという場合でも、結局自分の身体を使った分しかお金が入ってこない
講師業でチケット売れたらそれだけ入ってくるというのも、やっぱり本人不在はできない。
でも、モノは本人がいなくても平気。

これだけモノを売る利点があるのに、今まで古い習慣を見て「在庫リスクが」とか言ったり、新興のITビジネスをみて「在庫があるビジネスはリスクが高いし」とかいうのは、お前言われた事全部鵜呑みにしているだけだろ?ってなる。

在庫のないビジネスがお客を一人捕まえるコストと、在庫を管理するコストが釣り合うかどうか?

商品によって在庫管理のコストも全然変わってくる。もし田舎住まいで、野ざらしでおいておいても平気な商品を扱っているなら、在庫管理のコストは極めて低く抑えられる。でも都心で車止めるのもお金がかかるような状態じゃ無理。よく考えて、商品を選ぶ。あるいは商品の形を変えていく。

モノ=物質よりも、コト=体験を売りたいというのも、どうやってもモノは必要だって事はわかってほしい。音楽だって立派な楽器がいる。歌だって、その人の声、のどが必要。それだってモノだ。それらをプロデュースするのは、モノをちゃんと扱えない人ができるわけもない。
逆にいうと、素晴らしい体験をひとに伝えられる人は、モノの扱いにも長けている。自覚はないかもしれないし、周りからは「体験」ばかりが評価されるかもしれないけど。

ほんとにさー、いまだに起業したいという人が「モノを持たないビジネスをしたい」と金太郎あめみたいに同じことを言っていて、いやいやいやちょっと待ってってなる。

チープなサービスより、しっかりしたモノのほうが人は評価してくれる。
簡単に評価をもらえるほうを選ぶのは、すごく大事!

在庫を持つコストを手放すことで、お客を捕まえるコストを大量にかけて、チープなサービスをローンチ。それによって失われるものもコストなんですよね。リスクっていう方が良いのかな。

在庫を持たないビジネスが新しいなんて時期は終わりました。
電子書籍、あふれる情報ビジネスのトライ&エラーは、普通に生きているだけでだいたい肌で感じる。
それなのに、いまだに在庫を持たないビジネスなんてくくりに入っているのはダメですよ!もっと前を向いて!

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