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宝石から数式に時代が移る

先日、ビットコインとかに関わるブロックチェーンの話を聞いた。
でもわたしはそれに関しては門外漢というか完全に素人なので、個人的な質問ばかりしていた。

そもそもビットコインはじめ、仮想通貨というものは、今の世界各国が管理している通貨とは完全に別物なのに、なぜかそれに値段がついている。
その時点で、なんだかおかしいなって感じていたんだけど、いろいろ聞いているとなるほどなと思う事がたくさんあった。

まずそれに価値がある、と一定の人々の間で協定が結ばれているということ。
「どうしてビットコインなどに価値が出てきたの?」と聞くと、それには何段階かのステップがあったらしい。ちょっと全部覚えていないんだけど(ソーリー)、覚えている範囲では、一部の金持ちが自分の金を政府に抑えられないようにしたいという意思が強く働いているらしいということだった。
国によっては財産なんかあっという間に差し押さえられてしまうという。何億円(この場合は円じゃないかもだけど)あっても、政府が「それは無効でーす」といえばゼロになってしまう。
そうなるよりは、少々価値が目減りしたとしても別の形に変えて、何なら別の国や地域に送るのが簡単ならなおよしということらしい。
「ちなみにビットコインで買える物も結構あるみたいですよ。ミサイルとか」「……個人のお買い物としてはなるほどヘヴィですね」

こういう話を聞いて、なんだかダイヤモンドみたいだなって思ったのです。

かつてダイヤモンドや宝石はそういう役割を背負っていて、一定の協定で値段が決められるとか、大きな価値を持っているのに小さくて持ち運びしやすいとか、ビットコインに富裕層が求めているものとほぼ同じ側面がありましたね。

で、すごいなあとちょっと思ったのは、ちょっと別の分野、占星術の世界の話。

木星と土星が同じ位置に重なるというグレートコンジャンクションという星回りがありまして。
これが、大体240年周期で4つのエレメントを巡回しているのです。
ここまで240年間、土のエレメントでグレートコンジャンクションが起きていました。これは、価値がどこにあるかを示すと言われていて、つまり土のエレメントにある時代は物質に意味や価値がある時代ということになります。
実際、モノを持っている人、土地を持っている人、お金を持っている人が「価値を持っている=rich」とされてきました。

この土のグレートコンジャンクションの時代は1780頃から始まっています。時は折しも産業革命。資本主義が世界を覆っていったというのも、確かに土のエレメントの示す物質が価値の基準になるという感じに通じる気配があります。

その前はどうかというと、火のエレメントの時代なので、端的に言うと武力で優劣が決まる価値観の世界でした。
腕力のあるものが強い。わかりやすい。
土の時代に移って、ひょろひょろの優男でも金さえ持っていれば勝者になれる時代になったわけです。

で、ここで次の時代がはじまります。
それがいつかというと、2020年。もっと正確には、2020年の年末、つまり2021年くらいから。

ここから風のエレメントに価値が移っていく。
風が象徴するのは、情報です。

すでにお金を持っている事よりもインスタのフォロワーが10万人とかのほうが価値があるみたいな時代に突入しているけれど、もっと直截的だなと思ったのがこのビットコイン等の話。

かつてダイヤモンドだったものが、今は電気で書かれた数式だ。

価値のエレメントが移行したんだなって、思いましたよ。

ちなみに、このグレートコンジャンクションは、いきなり価値の移動をするわけじゃなくて、事前に何度か先触れを出しています。

1981年の1/1前後、3/5前後、7/24前後に生まれた人たちが、この先触れの担い手になっている可能性がある。
240年の変化に向けて、40年前に時代を切り開く人材を先に落としておいたという感じでしょうかね。1981年生まれの人の中でパイオニアというか次世代の確固とした価値の基礎を作る仕事をしている人がいる、と解釈する感じだ。

で、笑っちゃったのが、このビットコインなどの解説を(あまりに熱が入って机の上のものが落ちそうになる勢いで)私に語っていたのが、よくよく考えるとこの先触れに生まれているっぽい……
そうか、君は新しい世界の為に生まれてきたのか、分かり合えない部分があっても仕方ない。

宝石に関して、ちょっとした情報を置いておくと、ぶっちゃけ石になんて大した価値はないそうです。見えないくらいの、奥歯に挟まっても違和感がないレベルの小さいダイヤモンドならつける手間の方が値段を食う。
日本ではバブル期の影響なのかルース(裸石)に価値があるような感覚がどうしてもあるらしいですが、あれに資産価値はないです。美しいから、きれいだから買うべきものなのです。神絵師の直筆イラストみたいなもんで。資産価値とか思っちゃダメ。むしろイラストのほうが資産価値はあるかもしれない。
少しでも資産価値としたいなら、地金のほうがよっぽどいいです。
あと、どうしても石で価値を取っておきたいなら、ダイヤモンドなら小さいのがいっぱいついているのじゃなくて、同じ値段でもどかんと大きい方がいいです。総カラット数で表記されていても、小粒のものがいっぱいなのでは価値としては微妙。ただ工芸品・アート作品としての価値はあるので、よいものをお選びになるとそれはそれで意味があるらしい。
でも、投機の対象にはなりにくいので……。
価値を落とさないという意味なら、大きいダイヤモンドか、個人的には真っ赤なルビーとかは価値が下がりにくいのでいいのかなあって思います。赤いルビーはほんとに価値が下がらない。でもそれもちゃんと買ってくれる人がいればって話だから。流動性で行くなら地金(金とかプラチナ)でないと、意味はほぼないです。
(というか裸石で一粒100万円以下の石に資産的な価値はほぼないらしいです……さすが価値を圧縮する為にあるものは桁が違う。じゃないと意味をなさない訳だ。何億というお金を動かす時に数十万円なんてゴミである…)

土の時代が終わるので、ダイヤモンドや宝石そのものに資産価値を求め、ましてや投機の対象にしようというのはよろしくありません。実際に価値はどんどん失われている。

で、ここで重要なのは、それが美しい作品かどうか、という「ソフト」の価値になってきます。
ダイヤモンドとしての価値はゼロでも、それがアインシュタインの使っていたペンにあしらわれていたとしたら、アインシュタインのダイヤモンドペンとかいってとんでもない高値がつくかもしれません(仮定の話ね)。
もちろんダイヤモンドは美しさがあるから価値があったという原始的な理由があるので、そこは失われず、むしろその美しさという「情報」に意味が大きくなるということなのかも。

多分、私たちの多くは、この風のエレメントの時代のうちに死ぬのだ。
残りの人生は、この新しい価値の世界の中で生きるのだ。

すでにそのはざまで散々苦しんでいる、という人も、もしかしたら新しい世界は福音かもしれないが、今の価値観でがっちり生きている人はすべてが失われていくと感じるのかもしれない。

ダイヤモンドよりも電気で表示される数式に価値が移る時代なのだ。
そういう変化の中にいるのだ。
それが面白いのかもしれないし、それで命を失うかもしれない。
両方の側面があって、だからこそ面白いなと思うし、そんな事を考えなくても時代は変わっていくだけで。
そこに意識的に切り込むことの面白さと、矮小な意識で小さくされてしまう世界のつまらなさとの両方を思っている。

多分、新しい世界でもビールは美味しいと思うけど。

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