エクストリーム起業とお金の話2

人の金に頼るとあなたは弱る

自分でビジネスをやらざるを得なくなったときに言われた事で、ありえないほど激怒したことがあります。

「じゃあオレ出資するからさあ、遊ぼうよ」

なんとか文字に起こせる範囲で書くと、こんな感じ。もっとえげつない内容で、提示された金額は確か40万とかくらいだったと思う。

一瞬、「は?」と。

その数秒後、はらわたが煮えくり返るほど怒り狂った私は、「絶対に絶対に金だけは受取らん!誰が何を言って渡そうとしても、絶対に受取るものか!!」と固く誓ったのです。

確かにその時、本当にお金が欲しかった。本当に欲しかった。ビジネスがうまくいくためには何でもするつもりだった。(もう枕営業だって辞さない構えだった!)

でもその男の一言が呼び起こした怒りは骨の髄まで染み込んで、私に固く誓わせたのです。

人の金に頼るのはやめよう、絶対にやめよう、と。

人の金に頼るというのは、たとえば借金(銀行からの借り入れ、融資など)とか、カンパ的な援助とか、お小遣いとか。あるいは宝くじとかもそうかもしれないです。

主体が自分自身にないお金を当てにすると、自分自身の力がどんどん奪われ制限されていきがちです。「いつまでに返さなくてはいけない」とか、借りたことへの精神的な負い目とかを背負うことになります。借りることに抵抗がなくても、何でこんなに少ないんだとかの不満が出てきます。

エクストリーム起業は今の状態でさえ制限だらけだというのに、さらに自らそこへ制限を加えるほうへ力をかけてしまうことになります。

しかも、前述の男のようにお金を貸すことで精神的な負い目を負わせて自分の好きにコントロールしようというとんでもない考えを持っている人間だって、たくさんいます。

特に注意しなくてはいけないのが、実の親です。
お金を出すことであれこれ口出しをするようになって、援助のはずがいつのまにか障害物と化しているなんてことはよくあるのです。借りたという負い目があるから、悪いのは自分だと思ってしまうのでなかなか言えないとはおもいますけれど…。

そんな風にして、人のお金に頼ると、結果的にあなたが弱くなってしまいます。

そして、お金よりも大事なあなた自身という最大の資産が「人のお金を手にしたこと」で目減りしていくのです!

そういった罠がたくさんお金には附随してきます。

お金自体はなんの思惑も下心もないのですが、それを使う人間はそれぞれいろんな思惑を抱えていることを忘れてはダメです。

あの馬鹿男のおかげでそれにビビッドに気付けたということは、ありがたいことです。

しかし、エクストリーム起業ですから、お金ないわけです。
欲しいわけです。
そして助けてくれる、援助してくれるよといってくれる人がいた場合、それを何も使わずにさよならするなんて、もったいなくてもったいなくて地団駄モノです。

私もそうでしたが、「受取らないのはお金(現金)だけ!モノや手伝いなどでは徹底的に援助を受取ろう!」と決めたら、案外スムーズにいきました。

お店を貸してくれるスペースの紹介だとか、キーマンに引き合わせてくれるとか、そういう援助はもう徹底的に使わせてもらいました。

援助したいという人は、本当に援助をすることが目的です。お金をあげるからという人は、援助にかこつけて違う目的がある可能性があるので、純粋に援助だけでもらったほうが安全なんです。

もし今後もっと大きく力をつけたビジネスに作り上げたとき、エクストリーム起業で作った事業が大きな投資対象となるかもしれません。その頃には、他人のお金と思惑をしっかり受け止めてコミュニケーションできる力が備わっているでしょう。
でもエクストリーム起業の場合は、ギリギリの危険な賭けをしているのですから、余計な問題をさらに抱え込むのは賭けの失敗を呼びます。

(ていうか40万て!!)

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つよく生きていきたい。