排水口

ゴミの日だったので、生ごみをだした。
なんとなくそれでも匂いが残る。
ふと思って、排水口を念入りに消毒した。が、よく見たら、いつもは外さない排水口キャップみたいなのが浮いてきたので、それを外して取れるものはみんな取り去った。

すっきり。

いろいろとやらねばならないことがある。

ところで、つくづく人は手軽なハウツーを欲しがるなあとウンザリしている。
しかも欲しいのは「正しい石橋の叩き方」みたいなやつで、叩いた後に渡ろうともしない。「この橋は丈夫だね」とか評しておしまい。

今すぐ手に入るインスタントな方法を探してばかりの人たちに餌を蒔く。
それが今のマーケティングの大方のやり方だ。

つまんないなー。
うんざりする。

そして「ばかなのかな?」「本気でやってんのかな?」みたいなケースを最近あちこちで見る。

なんでしょうか、この世はこんなにつまんないものなんだろうか?
そんなはずはない。そんなはずはないはずだ!
でも、たまに自信がなくなる。
これじゃあだめだ、もっと違うところにいかなくちゃ。

「善意と愛と夢はろくな事にならない」という話に全面合意だったのだけど、世の中はもう少し善意と愛と夢がろくでもない事に真摯になってほしいものだ。
善意と愛と夢があれば問題は起きないし、あらゆる問題が解決するという先入観は一体何なのだか。

何もかもパイプユニッシュでスッキリきれいに詰まりなくってなればいいけど、世の中そうもいかない。
排水口に徐々に溜まる妙な膜のように、彼らは停滞する。
それが素晴らしいものだと疑わずに。

それが社会の安定だというのは否定しないが、そこから腐っていく事もまた事実である。

という事で、容赦のないパイプユニッシュが投入されるのだ。

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つよく生きていきたい。