見出し画像

長崎ひとり修学旅行

長崎に来た。長崎駅に着いたら、環水平アークが出ていた。最初は彩雲かと思った。

いろいろ行く場所があって、とにかくフェリーに。
初見殺しの入り口がわからない長崎港ターミナル

このデパート風の建物は、入り口ではありません!この更に奥にあります。なんでこんな作りになってるのって憤っていたのですけど、港って入り口は海側だと考えるとこっちはバックヤードって感覚なのかもしれません。

ここからジェットフォイルとフェリーに乗って離島に向かいます。
ここらへんの詳しい話は別の機会に。

離島から戻ってきて長崎での宿は、長崎新地中華街近く。でも夜の9時には閉まってて、晩ご飯ロスト。

閉店ガラガラ感すごい。
諦めて、その日はさっさと眠りました。

翌朝はまず眼鏡橋へ徒歩で。

あじさい祭りだそうだけど、まだ咲き始めでまだまだでした。
長崎は、海も、川も、水運の街なんだなってとってもよくわかります。

路面電車に乗って、グラバー園を目指します。

入り口には大浦天主堂。時間なくて、次回に。
国宝なんですね。

グラバー園入り口。小高い丘にあるので、階段を登って、更にエスカレーターで登っていきます。
団体客がすごく多かったです。おじいちゃんおばあちゃんばっかりで、ぐらばあ園ってそういうことか?

中は、移築された洋館も含めて、とにかく庭が見事でした。
比較的こじんまりとした作りだけど、行き届いている感じがとても好みの雰囲気です。

空腹に負けて、その昔日本初の西洋料理店だった建物の「カフェ自由亭」でトースト。
気分を出して。
窓からは港の様子がとてもきれいに見えます。

園内は、しみじみと明治期の躍動感とか、内戦という意地と業のせめぎあいがいまだに続くことを示唆していて、なんともなあ。
当時の東洋一の軍事工場とかいう自負が、もしかしたらその後の原爆投下までの長い伏線になったのだとしたら、などとも思ったり。

簡単に結びつくことではないのはわかるけれど。

あと、異人さんと結婚した日本人女性のことを「非常に愛された妻」的な紹介をされてて、本当はどうだったんだろうか、なんてことを考えるとすごく切ない気持ちになった。ただでさえ男尊女卑のすごい時代で、特にそれが強い地域で、そこの女たちの生き方ってそれはそれであったはずだけど、苦しいことも想像できないほどたくさんあったんだろうくらいのことは想像します。
外国人は強烈な差別対象だったし。

たっぷり散策後、グラバー園を出て、ちょっと歩く。
ごはん食べておかなくちゃ。

ということで、通りすがりにあった人が出て来た食堂に入る。あとで調べたら、それなりに有名なお店だったようです。そう、昨夜食べ損ねた皿うどんを食べるのだ!

模造紙で注意書き。
強い主張は紙の大きさに反映される。
皿うどんにしました。初志貫徹。

「これはお酢です。最初はかけずに食べてください」
細かい指示。
テレビはNHKの連続テレビ小説。
ほかの客は、中年夫婦が空っぽの皿だけがのる卓をはさんで黙っている。歩き疲れた観光客だろう。

皿うどんは美味しかったです。細いぱりぱり麺にしました。希望通りです。
長崎に思い残すことはありません。
お店の名前はみらく苑です。

で、一度宿に戻って預けてた荷物を取り、原爆資料館に路面電車で向かう。

原爆資料館は、なめらかな螺旋の下り坂に年号が打たれていて、歩くごとに1945へと向かう。
その先には、爆風で破壊された鉄塔や大浦天主堂の外壁が積み上げられていた。
外国人も、アジア系ではなくヨーロッパ、アメリカ系と思しき人が多かった。インド系の人もいた。

展示は、個人蔵のものがいろいろあって、どれも「忘れてくれるな」という一念が滲んでいた。

途中で本当の修学旅行生の団体とかち合ったりしたけど、普通に個人のお客も結構いました。
入り口に教会を持ってくることで、特に海外の人には響く意味合いが強くなるような感じがあった。いろいろな問題を孕んだとしても、非常に大きな共通認識であることは代えがたいものです。

時間にしては1時間も見ないけど、ずっしりきます。

「広島に比べたらマイルドですよー、僕は母が広島出身で、広島に戻るといつも見せられてた」みたいな話を出かける前に美容師さんとしていたんだけど、黒焦げの人間の写真は2,3枚でした。
あとは、頭蓋骨が張り付いたヘルメットとか。手の骨とガラスがくっついちゃったものとか。

放射線の恐怖心もあったけど、爆風の破壊力や熱の被害について、セクションが分かれて説明されていた。

もう少しいろいろと見て回ろうかと思ったけど、原爆資料館ですっかり疲れ切ってしまったので、1時間以上時間があったけど長崎駅に戻ることにした。

長崎から、今度は博多へ移動です。
特急カモメに乗りました。

白いカモメというのが新しくてちょっと高級らしい。確かにすごくきれいでした。車内販売はないので、先にご飯は買って乗る事!!

座席には、こんなチケット用ポケットまでついている。
インテリアは全体的に、昔の社長室とか応接室を思わせる、男性的な高級感。九州って、全体的に男臭いというか、マッチョというか、高級ってなるとダンディって感じに転ばせる感じがある気がする。

白いカモメにはスーツケース置き場があったのだけど、気づかなかった。わかっていればこんな足元窮屈にしなかったのにー。
まわりを観察することって、本当に大事です…。

この特急カモメが最高に便利です。福岡空港について、博多駅から一本。ネット予約をしておくと、ほぼ半額でチケット取れる。
平日の昼なら、自由席でも始発駅からなら座れました。もしかしたら指定席のほうが混んでいるかもしれない。

高速バスで移動する予定だったけど、ネット予約なら同じくらいの金額で遅延もほとんどなく快適なので、特急カモメはほんとに便利だと思います。

軍艦島ツアーも一押しみたいな雰囲気がありましたが、散々船には乗ったので、行くとしたら次回にします。
「福山雅治が帰ってくるといつも大変」「ホテルも取れなくなるからさ」「福山雅治が来るときは避けたほうがいいよ」
福山雅治は、自然災害の一種か何かなのだろうか。

ここから先は

0字

¥ 180

つよく生きていきたい。