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一部ネット検閲を回避できるDNS暗号化アプリ 、intra - 「VPNアプリ」ではないことに注意

おそらく中国のネット検閲は回避できないだろう―――

 哈喽〜(こんにちは〜)YUUKIです。今回は、「intra」というアプリをご紹介します。


intraとは?

 intraとは、DNS 操作(ニュースサイト、ソーシャルメディアプラットフォーム、メッセージアプリなどへのアクセスをブロックするサイバー攻撃)というネット検閲の手法から身を守ることができるアプリです。

 DNSとは、ドメイン・ネーム・システムの略です。インターネット上の通信はIPアドレスを使って行われます。これは数字の羅列であるため人間には扱いづらいです。そこでDNSの出番です。DNSはドメインからIPアドレスを引き出すために使用されます。

 たとえば、「example.com」ドメインを入力するとDNSはそのドメインに対応したIPアドレスをデバイスに返します。

 簡単に言うと、DNSはインターネット上の「電話帳」みたいな感じです。

 DNSは便利ですが、危険性もあります。悪用するとWebブラウザからのWebサイトへのリクエストを乗っ取り、代わりにユーザを別のWebサイトに誘導するために使われることもあります。

 トルコでは2014年にDNSを使用したネット検閲が行われました。

2014年にトルコでユーザーのウェブアクセス履歴を検閲し、別のページに飛ばして情報を遮断するという「DNS manipulation」と呼ばれるサイバー攻撃が行われるなど、インターネットの自由が脅かされています。

閲覧ページの盗み見や別ページへの誘導などの「ネット検閲」を防ぐためのDNS暗号アプリ「Intra」を使ってみました

 intraはこれらの脅威から身を守ることができるそうです。あくまでもDNS操作からのみ身を守ることができ、他の高度なブロック手段を回避することはできません。

Intra がユーザーを保護できるのは、ネットワーク妨害の一種である DNS 操作からのみです。そのため、Intra によってサイトやサービスへのアクセスが回復されないこともあります。信頼する VPN をすでに利用している場合、Intra に追加することはおすすめしません。

Intra の仕組み
intraのロゴ
intraのロゴ

ダウンロードはこちらから Google Play

iOS版はありません

アプリの使い方

 アプリの使い方としては、アプリを開き、トグルスイッチをオンにするだけです。VPNの許可を求められた場合は許可してください。

intraアプリ
アプリ画面

 下の方には、これまでのクエリとなどの情報が表示されます。

intraアプリ画像
下の方

 設定画面では接続するDNSサーバーの変更と対象外とするアプリの変更が行えます。

設定画面

Android 9.0以降をご利用の方はこのアプリは使わなくてもいい

 補足ですが、Android 9.0以降をご利用の方はこのアプリを使わなくてもいいそうです。なぜなら、Android 9.0以降はDNS暗号化に対応しているからです。

Android 9.0 以降をお使いの場合、Intra を使用する必要はありません。Android 9.0 以降では、DNS-over-TLS プロトコルを使用したプライベート DNS サーバーへの接続がサポートされているからです。Intra は Android 4.0 以降をサポートするためのアプリで、新しい DNS-over-HTTPS プロトコルを使用したサーバーへの接続が可能です。Android 9.0 以降をお使いの方には、Intra をインストールする代わりにプライベート DNS を有効にすることをおすすめします。Android の以前のバージョンをお使いの方、またはプライベート DNS がうまく機能しない方には、Intra を試すことをおすすめします。

Intra の使用

 しかし、ボクはこのアプリに価値を見出しました。

広告ブロック可能なDNSサーバー使用すればスマホでも広告ブロックできる状態に

 しかし、これだけならAndroid標準のプライベートDNS設定を使用すればいいはずです。しかし、広告ブロック可能なDNSサーバーは一部アプリで正常に動作しないことがあります。僕の環境ではLINEが一部動作しませんでした。

 そこで、そのアプリを対象外に設定すれば正常に動作します。

 広告ブロック可能なDNSサーバーはたくさんありますが、今回はAdguard DNSを例にご紹介します。

設定方法

Adguard DNS公式サイトにアクセス

 まず、Adguard DNS公式サイトにアクセスします。

アクセスはこちらから

Adguard DNS公式サイト

 下にスクロールし、「私たちのサーバーアドレス」をクリックします。そして、「DNS-over-HTTPS」をクリックしてください。

下にスクロールするとサーバーアドレス一覧が表示される。

 「デフォルトサーバー」のアドレスをコピーしてください。

intraアプリの設定

 次に、intraアプリを開き設定画面を開いてください。そして、「サーバーの選択」をクリックし、「カスタムサーバーのURL」を有効化し先程コピーしたアドレスを貼り付けてください。

設定を開く
カスタムサーバー欄にアドレスを貼り付ける。

お疲れ様でした。

最後に…

 最後までご覧いただきありがとうございました。このアプリはフィッシング詐欺とマルウェアからも身を守ることができるそうです。ぜひお試しください。次の記事をお楽しみに〜!

参考資料

Googleスプレッドシートにまとめています。


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