第一章: 白銀の始まり

私の名前はユキ。ここは旭川、厳しい冬が支配する場所で、私の新しい生活が始まる舞台です。旭川の冬は容赦なく、凛とした寒さがすべてを覆います。空から無数の雪片が舞い落ち、街を純白のベールで包み込みます。この白銀の世界を切り裂くように、私は毎朝、ランニングシューズを履き、凍えるような空気の中を走ります。一歩一歩、雪が私の足元で音を立てながら踏みしめられ、呼吸するたびに白い息が霧となって消えていきます。

ランニングは、私にとってただの運動ではありません。それは自我を再構築し、過去の失敗から逃れるための儀式のようなもの。数年前、eBayでのキャリアをスタートした私は、無邪気にも市場で受けると踏んだアダルトな本を出品しました。その選択が大きな過ちとなり、アカウント停止処分を受けてしまいました。その出来事は私に大きな打撃を与え、世界から逃避するように、自分の小さな部屋に引きこもりました。

引きこもっていた日々、私の唯一の友である小さな犬、モコと過ごした時間が私を支えてくれました。モコはいつも私のそばで、私が沈んでいく心を軽くしてくれた。彼の無邪気な瞳と温かい舌が私の頬を舐めるたびに、少しずつ世界と繋がる力を取り戻していきました。私たちは雪が深く積もる庭で遊び、その白い世界でモコが跳ねるたびに飛び散る雪が、私の心の重さを少しずつ溶かしていったのです。

過去の失敗を乗り越え、再び外の世界に挑む準備を整える中で、毎朝のランニングは私の決意を新たにする時間となっています。ある朝、私たちのルーチンが予期せぬ試練に直面しました。深い雪の中、突然の物音と共に大きな黒い影が現れました。それは野生のクマでした。私は凍りつく中、モコが勇敢にも私の前に飛び出し、クマを挑発しました。私は恐怖で動けずにいましたが、モコの行動がクマの注意を引き、私たちはその隙に逃げることができました。走りながら振り返ると、モコが無傷で私の後を追ってくるのが見え、私は彼に深い感謝の気持ちを抱きました。

ランニングを終えた後、私はモコと一緒に家の小さな暖炉の前で温まります。炎が薪を優しく包み込む様子を見ながら、私は今日という日に感謝し、明日への希望を胸に新たにします。イーベイジャパンアカデミーでの学びが始まることを考えると、わくわくしてきます。この学びが私をどう変え、どんな新しい道へと導いてくれるのか、その一歩一歩を踏み出すのが待ち遠しいです。

心の中で静かに誓います。これから始まる学びが、私を真のレジェンドセラーへと導いてくれることでしょう。そして、これからの私は、過去の私よりもずっと強く、賢く、そして勇敢でありたいと思います。今日もまた、新しい一日が始まります。私の足取りは軽く、目的は明確です。レジェンドセラーへの道は容易ではありませんが、私はその挑戦を受け入れる準備ができています。モコと共に、私たちは新しい冒険に向けて一歩を踏み出すのです。

完

メンバーシップ向けにはユキ編の全５章＋エピローグの要約を公開してます（笑）