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PS4版 アンチャーテッドコレクション 砂漠に眠るアトランティス クリア感想

 1、2と立て続けにプレイしての3作目を初級でクリア。

 2作目の出来が良かったので、今作をとても楽しみにしていたのだが、全体的にバランスが悪いかなと感じた。特に戦闘は敵が強化されたため、前作までの感覚で戦うと手痛い状況に追い込まれることもしばしばあった。ハンドガンでヘッドショット信者だったけど、脱退を余儀なくされ無念である。

 また、ストーリー前半は良かったのだが、後半からはド派手なアクションシーンが増した分、人間ドラマが薄くなった代わりに主人公の人間離れな活躍を知るだけになったのは勿体ないと感じた。


ストーリー

 主人公であるネイサン・ドレイクのご先祖様のドレイク卿が女王陛下の指令で追い求めていた幻の古代都市・アトランティスを探すのが大筋のストーリー。

 前半は敵対する秘密結社との衝撃のプロローグや、ネイサンが相棒のサリーと初めて出会う少年時代、そしてそのサリーと2作目から登場したクロエ、新キャラのカッターの4人で古代都市・アトランティスの情報を探っていく展開が繰り広げられる。

 話がなかなか濃かったが、中でもカッターは見せ場が設けられ、声優効果もあって個人的にかなり気に入ったキャラとなった。また、秘密結社のボスもなかなか良い悪役っぷりで味がある。これまた声優効果もあるが、現実でもこんなやつ関わりたくねぇと思うほど迫力あって怖ぇよ。

 後半からは古代都市・アトランティスを目指すことになるが、ここから戦闘に比重が置かれるためかドラマ性が薄くなることに。海上ステージはせっかく海賊という敵が出たのにホントに戦うためだけに設定されてるだけだったのが残念。

 また、砂漠地帯から登場する新キャラの1人、サリームにもカッターみたいな活躍の場を与えて欲しかったのも残念な点。頼れる相棒枠が乗馬することになる馬になってるんだが。そして常々思うのが、なんで主人公生きてるの? という疑問。どんな状況でも生き残るのは、もはや化け物。ただ、アクション映画視点で見ると、今まで以上にド派手なアクションシーンが体験できる。相も変わらず終盤に謎のファンタジー要素が出てくるのはお約束ではあるが。

戦闘

 今作はテコ入れをしているように思われた。

 まず、戦闘ステージはかなりバリエーションに富んでいる。先に挙げた海上や砂漠、嵐吹き荒れる運航中の船の中、飛行中の輸送機の中、馬に乗りながらの戦闘、夜の港の倉庫地帯、お決まりの遺跡等、と様々。

 前作に本格的に導入されたステルス要素を今作ではより使って欲しいのか、それを有効活用できそうなステージを用意してくれているのだが、ステルスの操作性は前作からの改善点がないので、いくらネイサンが「静かに行こう」と提案してくれてもちょっとの足音に気付かれたり、ちょっと顔を出しただけで気付かれるので、余程の時間と労力をかけなければ成功しにくい。同社が出しているゲームのラストオブアス感覚でやってはいけない。

 そして問題の戦闘。前述したように今作では敵が強化されている。前作と比較するとまず耐久力が上がっているようで、主人公と同じようなアーマー性能を持っているためかハンドガン1発程度では怯みにくくなった。そのため、ガンガン積極的に主人公に迫ってくる敵の対処が難しくなったため、私みたいにハンドガンによるヘッドショットをメインに前作まで乗り切ってきた人間には辛い。盾持ちや重装備兵が近づいてくる圧はしんどかった。

 Twitterにヘッドショットに関する検証用の動画を投稿して調べたりしたが、当たり判定がホントに繊細になったと感じた。まぁ、逆に言えば前作までが大雑報すぎたとも言えるが。因みに下の疑惑動画で分かったことは、腕に当たってたせいでヘッドショットできていなかっただけという。難易度初級やのに気持ち良くないよぉ、それ。

 また、スナイパーライフルやRPG持ちの遠距離にいる敵に前作みたくハンドガンでヘッドショット狙うのも至難の業となり、とにかく乱射するかスコープ付の銃やRPGでしっかり狙う方が確実となった。1作目はスナイパーライフル持ちにはハンドガンのヘッドショットが最適だったのになぁ。というか、まず呑気に頭部にエイムを合わせている間に2人くらいが背後に近づいて殴ってくるし、それと同時に複数から蜂の巣にしてきたりグレネードランチャーで吹き飛ばしてきたりするから、敵の数が5人以上くらいになったらヘッドショットは積極的にやるべきではないとは思った。

 難易度初級でも難しくなった、という表現よりも難易度初級でも理不尽さや面倒さが増えたという感じかな。こういう難易度調整を難しいとしたくないし。あと、海上ステージの海賊との戦闘は2度としたくない。

探索

 ストーリー後半が戦闘に集中している反面、探索における遺跡のパズル要素はほぼ前半に集中してある。しかも前作と比較してかなり凝っている。ここは冒険活劇らしくて良いなと思った。また、やり込み要素である宝物発見も比較的分かりやすく光ってくれる改善をしてくれたのも良かった。

 ただ、今回はカメラワークがかなり凝っており、イベントによっては自動的に視点が動くことがあったため、そのせいでどこに行けばいいか分かりづらいことが多かった。一本道ゲームなのに分からないってなんだろうね。また、定番の崩落から逃げる場面に関してもカメラワーク+QTE並の判断力が必要なものが増えたため、不慮の事故死に見舞われることも多くなった。この凝ったカメラワークはゲーム性を阻害してるように感じた。

総評

 今作はストーリー後半の駆け足具合に戦闘の面倒さに加え、カメラワークの不快さからして、個人的に2作目は超えないかなと。ストーリー前半はそれなりに好きだし、ド派手さに関しては3は圧倒的だけど、ヌルゲーマーによるゲームの楽しさの按配はこっちのがしんどかった。何より海上ステージの戦闘なんか2度としたくない。ただ、随所にゲーム開発における挑戦的なものが見えたので、それがラストオブアスに繋がると勝手に思えば良いかな。

 コレクションの中で好きな順は2>3>1。

宝物発見数
クリア後ステータス一部

 1・2作目の命中率がともに48%だったのが、今作は41%に落ちた。今回はハンドガンによるヘッドショットは程々にしつつ、マシンガンも積極的に使ったり、じっとしてくれない敵にスナイパーライフルでワンパンしたり、RPGで走行中の敵の車両を狙う戦闘もあったから狙いを定めづらかった。要するに下手なのかな。あと、格闘戦を強いられた場面も結構あったし。とりあえずまぁ、悔しいわ。

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