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PS5版 アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝 クリア感想

 アンチャーテッドコレクションをPS4版でクリアした後、本作をPS4版からPS5版へアップグレード(有料)させてプレイ、難易度初級の照準アシスト5にてクリア。

 ストーリーとしては、シリーズの主人公であるネイサン・ドレイクの、英語副題の通り最後の冒険となるが、個人的には最後に相応しい締め方となっており満足のいく出来だった。ただ、1~3のような神話級のお宝探しから本作はスケールダウンしており、インディ・ジョーンズみたいな神秘の宝を求める人には物足りないかも。ハッピーエンディング好きや野郎パーティ好きにはおすすめ。

 グラフィックは圧倒的クオリティで、前作と比較することすらおこがましいのではと思える程の美しさに感動した。自然豊かな景色から、ネイトの家や自室にある小物まで情報量が桁違い。過去作からやっていればその進化により感動すること間違いなし。

 戦闘は初級でも相変わらずキツい部分はあるが、3みたいな、例えば海賊たちによる無法の戦いを仕掛けられるとかよりマシ。厳しそうな人には難易度だけでなく救済措置システムの活用でかなり変わるかと。

 そして今回はスクショを多めに貼ってみる試み。


ストーリー

今作のネイト

 前述した通り、これでネイトの物語は完結することとなる。そして、前述した通りお宝はスケールダウンしたと言ったが、その理由の1つとして考えられるのは今作はネイトの内面に迫る内容になっているからではと思われる。 ネイトの兄であるサムや妻のエレナ、敵対者のレイフだけでなく、財宝を隠した海賊王の軌跡を通じて「家族」、そして「お宝」とは何か、それらをネイトが冒険しながら考えていく様を見られる。 過去作はお宝のためなら無茶無謀は当たり前、困難が予想されても軽口混ぜつつ「なんとかなれ~」で成り行きに任せるような男だったのに、消極的な場面が見られるのは初めてのように思う。

前半のおっさん3人旅

 私が感じたのは、ネイトの身内にしても、お宝にしても、敵対者にしても、それらは過去作みたいな何かしら世界に影響を及ぼすものはなく、隣近所みたいな身近な出来事でまとまっているからこそ、ネイトに感情移入や共感できるかがストーリー評価の境目になるのではと思う。実際、そのための土壌として少年時代のネイトとサムの兄弟の話があるんだと思う。私個人としては、よりキャラが立つという意味では今作のストーリーはとても好むところである。

若かりしドレイク兄弟

 因みに敵のレイフも声優効果もあって、小者なのにどこか人間臭いところが好き。まぁ、肩組んで仲良くしたいとは思わないが。

戦闘

 戦闘に関しては、過去作と比較してもとても洗練されているように感じる。次世代機で作られているからというのもあるだろうが、やはりラストオブアスの後に作られただけあって、洋ゲー特有のモッサリ感は残っているものの、過去作と比べてより思う通りに動かしやすいようになったと思う。

 また2、3で不快だったステルス要素はここでようやく形になったかな。追加されたシステムとしてはラストオブアスでもあった
・丈の長い草むらに潜伏可能
・敵がこちらを見つけるまでを色とメーターで表現
・敵をマーキングできる
・敵の背後に近付く際にスティックを倒す力加減を考えなくとも気付かれない限り自動で忍び足になる

 などがあり、ステルスで敵を倒す労力と時間が前作までは苦痛だったのが楽しくできるようになり且つ有効な手段となったので積極的に仕掛けられるようになったのは嬉しい要素。

 ただ、快適な戦闘かどうかはまた別問題でして、初級でも相変わらずキツいことこの上ない。ただ、まだ3よりかは理不尽さは少ないように思う、多分。

 変わらず軽装備の敵はガンガンこちらに詰めてくるし、敵によっては頑丈なヘルメットを装着しているためかヘッドショットも数発撃たなければ倒せなかったり、グレネード1発程度では怯まない重装備兵も健在だったりと手強い。また、今作からは木箱程度は銃で破壊可能となったので、しゃがんで遮蔽物としてジッとしていたら死に直結しやすい部分は3から継続されているため、よりプレイヤーの力量が問われることに。

 私の場合、1の頃からハンドガンとショットガンが基本、スナイパーライフルやハンマーかRPGが手に入れられば入れ替えとしていたが、今作はショットガンでの接近が厳しく感じたので、近づいてきた敵に格闘を仕掛けることを増やし、また遠くにいる敵の対処をしないと蜂の巣にされるのが鬱陶しかったので、スナイパーライフルでのワンパンを基本に変更した。そもそも敵のショットガン持ちが重装備兵ばかりなので、安全な距離でスナイパーライフルかグレネードで削らないとキツい。もっと最適解な戦法ないんやろか。んで、今作は盾兵がいなかったのはなんでやろ。

 3と同様に歯応えある難易度と取るか、面倒くさい難易度と取るかだが、戦闘の頻度は3の後半みたいに露骨に多くされることはなく、ステルスで銃撃戦を回避できる余地があるので、私は戦闘と探索のバランスは取れていると感じるので難易度は良いほうだと思った。少なくとも、やり甲斐は感じたので、1や3みたいにコントローラーを投げ出しそうになることはあまりなかった。

 ただ1番の不服点としては高すぎる照準感度。私は右スティックによるエイムがそんなに上手くなく、それでも1の頃からヘッドショットを狙うようにしていたので感度を抑えた設定にしていたのだが、今作は最低の1に落としても感度が良すぎた。おそらく新たに導入された、初心者やシューティングが苦手な人の救済措置である自動照準及び照準アシストのせいかと。

 自分は自動照準はオフでゲーム開始していたのだが、照準アシストに関しては難易度が初級だからか最大10に設定されていた。それに気付かずプロローグでの銃撃戦でなんか簡単にヘッドショットできるなぁと思っていたので、その後に気付いて最低の0にしてみると、いやぁ感度がホントに良すぎて合わせるのは無理だった。マシンガンで適当に合わせるのも難しく感じた。そのため、試行錯誤の上で照準アシストは真ん中の5に落ち着いたという経緯。10にしなかったのは、ちょっとでも自分のエイム力を誇示したい下手なプライドを捨てられなかったため。

操作設定画面一部

探索・フィールド

 前述した通り、グラフィックが圧倒的クオリティとなったばかりでなく、視覚的な情報量も増えたので景色を眺めるだけでも飽きない。また、序盤に出るネイトの自宅は小物の情報量も濃密で、額縁に飾ってる写真だったり置物であったり家の中での探索も楽しい。ネイトの自室なんかは過去作やってたからというのもあるがホントに感動した。オープニングのこれが最後と意識した演出でもウルッときたのに、もし過去作をやっててやり込み要素のお宝探しをやっていれば感激ものである。

オープニング映像の一部
序盤の街並み
3の時の重要アイテム

 その美しい景観だけでなく、一本道が特徴の本作は気持ち程度ではあるが移動できるマップの範囲が広くなったため、ちょっとしたルート選択できるほどに。まぁ右から行くか左から行くか程度の差だけど。そのおかげでやり込み要素の宝物探しが大変なことになったが。

 もう一つの特徴がアスレチック要素だが、ロープアクションが追加された程度でここは変わらず。ここも右から登るか左から登るかという多少なりともルート選択できるようになったが、まぁ気持ち程度。今作でも、たまにどこに行けばいいか分からなくなるのも変わらず。

いわゆるターザンごっこ

 どちらかといえばアトラクション要素の方が凄いかな。ジープや船を操作できたり海にダイビングしたりと前作より操作できるものが増えた。特にジープや船を操作できるマップは前者は荒地にジャングル、後者は島が点在しているキレイな海と、ちょっとしたオープンワールド? 箱庭ステージ? となっているため探索のし甲斐がある。ようやくプレイヤー自身も冒険していると体感できるようになったかな。

今作大活躍のジープ
序盤から操作できる船

 また、パズル要素も程よい感じの難易度で全体的にバランス良く散りばめられている。謎解きはもちろん、文字通りのパズルを動かす仕掛けもあるので飽きずにプレイできた。

総評

 私は過去作の中では2が1番好きで、1と3が戦闘を理由にあまり好きでないという感想を持っている。その上で今作はパズルやアトラクション要素といった遊べる要素が増えているおかげで、より飽きにくいよう考えられていると思った。戦闘のキツささえ目をつむればアンチャーテッドで1番の出来なのは間違いない。

 ストーリーはキャラに焦点を当てられているため印象に残りやすく、とても好み。お宝も海賊王の末路を知るためのツールだと思うと、ストーリーとリンクしてていいかなと思った。

 2=4>3>1が好きな順かな。

宝物発見数
クリア後ステータス一部

 命中率は3の41%から上がってるけど、照準アシスト入れてるから比較対象にならないか。ハンドガンでヘッドショット狙いはやめたし。
 何気に宝物探しは今作が1番頑張ってる。過去1にマップが広くなってるから端まで足を伸ばしたくなったんよな。

 次はスピンオフ作品であるDLCの古代神の秘宝や!

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