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【ヒプマイ考察#5】歌詞考察 あゝオオサカDreamin' night

音楽原作キャラクターラッププロジェクト
『ヒプノシスマイク』
(通称ヒプマイ)

本日の歌詞考察では、オオサカディビジョン『どついたれ本舗』の最初のチーム曲である『あゝオオサカDreamin' night』を取り上げます。

Creepy Nutsによる非常に完成度の高い楽曲です。
ハイレベルに韻が踏まれているだけでなく、キャラクター3名の要素をふんだんに取り入れつつ、他のディビジョンに関連するワードもさりげなく散りばめており、どついたれ本舗から他5ディビジョンへの挨拶兼宣戦布告の曲となっています。

今回はライム(韻)の部分より、どこで他のディビジョンを示唆しているかに注目していきたいと思います。

白膠木簓パート(一部)

「フリも出汁もきいてへんライムじゃ
振り出しに戻るその手のダイス」

フリ→フリングポッセ
ダイス→有栖川帝統

「口の悪そなお尻にお仕置き中
以後お見知りおきよろしゅう
ほなね~」

口の悪そなお尻→Bad Ass Templeのこと
Bad Ass は直訳すると『悪いお尻』ですが、
スラングとしてヒップホップでは『(いい意味で)ヤバい』『めちゃイケてる』みたいな意味を持ちます。
口の悪い、という点でも空却のイメージにピッタリです。


天谷奴零パート(一部)

「袋のネズミちゃんがまた」

袋→イケブクロ


「降らす血の雨
call me rainmaker」

雨→飴→飴村乱数

rainmakerは雨乞い師のこと。また「(政財界に顔の効く)実力者」の意味もあり、天谷奴にピッタリの表現。
そして、『雨を作る』→『飴村乱数を作る』とも掛けているんですね。

作詞のR-指定さんは天才でしょうか?


「教師、漫才師、医師、弁護士
師と仰がれし者、皆ペテン師
俺はMC 人呼んでMaster mind」

教師→蘆笙、漫才師→簓、
医師→神宮寺寂雷
弁護士→天国獄

MCは韻を踏むために使ってるとも取れますが、あえてMCを強調することで、その後に明らかになる山田三兄弟との関係性を匂わせているのです。


躑躅森蘆笙パート(最後)

「人間以下動物未満のヘイター」

動物→ヨコハマの3人
左馬刻の馬、
理鶯の鶯(ウグイス)、
銃兎の兎


サビ
簓「よ~く言われまっせめっさシブい」
蘆笙「yo!食いしばれ奥歯と犬歯」
零「文句垂れるやつはみんなギルティー」

『シブい』→シブヤ、イケブクロ

『yo』→ヨコハマ、
『犬歯』→狼のイメージからシンジュク

さらに、『ハマの狂犬』の異名から左馬刻、
『ブクロの番犬』を自称する二郎、
『犬』は警察官のイメージと重ねられることも多いので銃兎、
と様々なイメージが込められていると考えられます。
そもそも奥歯ならともかく、犬歯ってあまり食いしばると合わせて用いられることは無いので、『犬歯』はあえて意図して入れられているワードであることは明白です。

『文句』→『モンク(monk)』僧侶のこと。そこからナゴヤの空却をイメージしている。

こうして他の5ディビジョンを全て暗喩した上で、「どついたれ本舗インダビルディング」
と自分達のアピールに続くのです。


楽曲としてカッコいい上に、簓と蘆笙の掛け合い漫才を曲に入れ込みつつ、こんなにたくさんの暗喩を入れる神曲であると言えます。

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