タロットと禅問答
タロットは「人間は神である」という神性の自覚に導く道具です。
曹洞宗では座禅のみ(只管打座)で覚りに導きますが、臨済宗では座禅に公案(禅問答)を加えて覚りに導きます。タロットは臨済宗の公案と同じ役割を果たしてくれます。タロットカード一枚一枚と真摯に向き合うことによって神性の自覚に導かれるのです。
すべてを肯定する永遠回帰
『ツァラトゥストラ』がニーチェの主著であり、永遠回帰がその『ツァラトゥストラ』の根本思想です。永遠回帰は全てを肯定する思想です。
タロットカードという公案(禅問答)によって神性を自覚した人は、世界の全てを肯定するようになります。何故なら自分自身が世界だからです。
臨場感世界の支配者
苫米地博士が空の思想で解説しているように、自分の心が世界を生み出しているのです。苫米地博士は「世界の支配者」とは言わず、「私の臨場感世界の支配者」と言っていることが重要です。これは空観から仮観を経て中観の境地に立っている人の言葉です。この世界は私が生み出した仮の世界(幻想の世界)であることを自覚していることが重要なのです。
中観の境地
タロットとの対話だけでは、グノーシス主義的独我論=空観・仮観に陥ってしまう可能性がありますが、ニーチェと苫米地博士から学ぶことによって、世界のすべてを肯定する中観の境地に達することができるようになります。