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【短歌de小説】テーマ『香水』

 
 
 
短歌de小説コラボと(勝手に)題して(笑)
『香水』をテーマに書かれた麦笛さんの短歌に乗っかりました。

ひとつ目の短歌は麦笛さん作、あとは私の乗っかり(勝手に)コラボです。(使用許可取得済みw)
 

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夏の短歌・テーマ『香水』
 

【第1作】短歌・麦笛 / 140字小説・悠凜
 

 
『記憶』
街の喧騒。絶え間ない人の流れが空気を動かし、様々なにおいが入り混じる。特に暑い時季、男女共に使う香水。彼らは、時に怒濤の大海原の様な強烈さで臭覚を刺激して来た。だが、通り過ぎる瞬間に心奪われる香りもある。それは、懐かしくやわらかい記憶を、ふと呼び起こしてくれたりもする。
 

 
【第2作】短歌&140字小説・悠凜
 

 
『誘惑』
「香水、つけてる?」エレベーターの中で訊ねると、驚いた様に見上げて来た。狭い空間、ギリギリの距離。微かな動きで立ち昇る仄かな香りが鼻腔をくすぐる。君はゆっくりと頷いて目を逸らし、耳元を隠す様に手を添えた。確かめようとほんの少し顔を寄せれば、甘い木蓮の花が私を誘っている。
 


 

【第3作】短歌&140字小説・悠凜
 

 
『誘惑2』
香水をつけている印象はなかった。結い上げた髪、きっちりしたスーツに隙はない。なのに、派手にぶつかった君を助け起こした時、ふわりと漂ったそれ。乱れた君の髪を、僕は操られた様に掬い上げた。「ちょっと!」驚いた君の声など耳に入らず、脳髄に侵入して来たのはチュベローズの吐息。
 
 
 

 
 
 
お粗末様でした!(´`ิิ艸`ิิ )♡
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 

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